思いつくまま

2003年10月
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目次 
●道具の便利さと不自由さ:No. 1037 2003.10.31
●不便:No. 1036 2003.10.30
●一歩一歩:No. 1035 2003.10.29
●一流の研究者:No. 1034 2003.10.28
●雪が降る前に:No. 1033 2003.10.27
●メインマシン:No. 1032 2003.10.25
●地球外生命体 存在確率:No. 1031 2003.10.25
●改訂日本砂浜紀行:No. 1030 2003.10.25
●漂着物考 浜辺のミュージアム:No. 1029 2003.10.25
●便利さとわずらわしさ:No. 1028 2003.10.24
●本当の災害対策:No. 1027 2003.10.23
●ぶらぶらと:No. 1026 2003.10.22
●セミナー:No. 1025 2003.10.21
●秋晴れ:No. 1024 2003.10.20
●耐えがたきこと:No. 1023 2003.10.18
●前向きに考えるべき:No. 1022 2003.10.17
●調査の楽しさとつらさ:No. 1021 2003.10.16
●善意とは:No. 1020 2003.10.15
●今しかない:No. 1019 2003.10.14
●自然から学ぶこと:No. 1018 2003.10.09
●科研費:No. 1017 2003.10.08
●日ごろの備え:No. 1016 2003.10.07
●住む人が住みやすいところ:No. 1015 2003.10.06
●暗号理論:No. 1014 2003.10.05
●地磁気逆転X年:No. 1013 2003.10.05
●寝ながら学べる構造主義:No. 1012 2003.10.05
●科学の考え方・学び方:No. 1011 2003.10.05
●活火山富士山:No. 1010 2003.10.05
●雨の日に散歩の出会い:No. 1009 2003.10.04
●危機回避:No. 1008 2003.10.03
●トラブル:No. 1007 2003.10.02
●忙しさ:No. 1006 2003.10.01


夜明け前。江別市文京台

●道具の便利さと不自由さ:No. 1037 2003.10.31

今朝は快晴で、冷え込んだ。
いつもと同じ時間に家をでたら、
まだ朝日が昇ってなかった。
数日天気が悪かったので、
気づかなかった。
木々の葉はだいぶ散ってきた。
季節は移りすぎているのである。
明日天気がよければ、
石狩川の河口に家族で行こう。
家族サービスもあるが、
もちろん、資料を収集しに行く。
11月中旬には、支笏湖へ1泊で調査に行くことにした。
今年の北海道での調査は、
これが最後となるであろう。
メールが別のパソコンなので、
あまりにも不便である。
来週は、学生のレポートがメールで大量に届く。
しかし、バージョンアップして
5個のパッケージを購入したのだが、
まだ、発想はされていないようだ。
仕方がないので、今朝、2時間ほどかかって、
古いパソコンで使っていた、
コンピュータ用のウイルス退治用のソフトを
新しいパソコンに移した。
一応機能しているようである。
いやはや、道具も複雑になると、
道具に使われているような気がしてくる。
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もみじと外灯。江別市文京台

●不便:No. 1036 2003.10.30

今朝もどんよりと曇った天気である。
暖かく暖房は要らなかった。
不便である。
メールを送るパソコンと
メインで使っているパソコンが
違うのためである。
今までは同じパソコンでメールの送受信を
おこなっていた。
返事やチェックのため見直すことが必要でも、
即座にできた。
今は、いちいち席を離れたり、
データをLAN経由で送ったりしなければならない。
メーラーがマイナーのソフトであるので、
取りあえず、接続しようかと考えている。
ウイルス用のソフトがきてから
メインのパソコンを接続しようかと考えていたが
不便である。
ウイルス用のソフトはなかなか出荷されないようだ。
先日新しいバージョンが出たばかりなので
なかなか出荷が追いつかないのだろうか。
便利さへのあくなき要求は尽きない。
我慢することも必要なのかもしれない。
でも、メールを別のマシーンでやるようになってから、
返事をし忘れていることがいくつも起こり出した。
これは、失礼にあたる。
改善しなければならない。
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冬支度。江別市文京台

●一歩一歩:No. 1035 2003.10.29

今朝は、風交じりの雨であった。
暖かく、暖房は要らなかった。
この雨と風で、木の葉がだいぶ落ちるだろう。
昨日、論文を投稿した。
仕事が一区切りすると、
断然意欲がわいてきて、
次の仕事をしたくなる。
不思議なものだ。
私だけだろうか、
それとも人間とはこういうものなのだろうか。
いずれにしてもいいことだ。
こんなときにこそ、
懸案の仕事に取り掛かるのがいいのだろう。
急ぐ必要はない。
しかし、着実に、一歩一歩進んでいけばいい。
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もみじ。江別市文京台

●一流の研究者:No. 1034 2003.10.28

晴れである。
今朝はそれほど寒くなかった。
昨夜自宅に帰るとO先生から別刷りと
挨拶の手紙が届いていた。
以前一緒に地層境界について、
論文を書きましょうという話をしていた。
2年前のことである。
先生は、昨年は体調を崩されたのだが、
復調され、また研究を始められた。
80歳になられるのだろうか。
そんな高齢にもかかわらず、
こつこつと研究を続けられ、
約束の論文を書かれたのだ。
その報告の別刷りが送られてきた。
正式版は学会誌に投稿される予定という。
自分自身のふがいなさを思い知らされる。
目標としていた地質哲学に関する
研究が進んでいないのである。
データは集め、アイディアは漠然と持っていた。
しかし、まだまとまっていない。
高齢の先生は、大学の研究室ももたないのに、
大病の後なのにこつこつと仕事を続けられた。
すばらしいことである。
研究者の真の姿を見せ付けられたような気がする。
一流とはこういうことをいうのだ。
こういう不屈の精神力、継続性をいうのだ。
そして目指したものは、ものにしてしまうのだ。
研究条件や体調がよくなくても、
その環境に応じて研究を継続するのだ。
このような精神性の高さが一流の証なのだ。
これから私の近況とお詫び、そして約束履行のために
先生に手紙を書かねばならない。
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ダケカンバ並木。江別市文京台

●雪が降る前に:No. 1033 2003.10.27

明け方は曇っていたが、快晴になった。
手稲の奥のほうの山頂が雪で白くなっている。
いよいよ冬が近い。
今朝、思い切ってメインとして使っている
新しいコンピュータを交換した。
メールはまだ古いほうで読んでいる。
もしかするとこの方が安全なのかもしれない。
とりあえず、ウイルスチェック用のソフトが
来るまでは、このままいきそうである。
新しいコンピュータに変わったせいではないが、
セットアップのために歩き回ることが多かったせいか、
やたら静電気が起きだした。
北海道は冬とともに乾燥の季節にも入った。
今日、研究室では加湿器を付け出した。
加湿器をつけても、研究室は、乾燥しているのだが、
つけないよりましというものだろう。
雪が降る前に支笏湖周辺の撮影をしたかったのだが、
行っている余裕がないかもしれない。
雪の前にすべきこと、根雪の間にすべきこと。
整理しておかなかればならない。
雪が降る前にすべきことが、
いろいろ残っているような気がする。
そんなあわただしさがでてきた。
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落ち葉。江別市文京台

●メインマシン:No. 1032 2003.10.25

昨日から細部冷え込んできた。
今朝も自宅でストーブをたいたが
なかなか温まらない。
また、研究室の乾燥が始まった。
静電気の季節になってきた。
さて、昨日午後から新しいコンピュータの
セットアップをしている。
やはり予想通りネットワークにつなげるのに
手間取ってしまった。
原因は、古いケーブのコネクターの接続不良であった。
お粗末である。
夕方やっとそれに気づき、
新しいケーブルを購入し交換した。
そして、ワットワークに接続できた。
今日はいつも使っているフリーソフトをダウンロードして
セットアップすることである。
ただし、メーラーソフトがバージョンアップされているが、
そのセットアップの方法がまだわかない。
しかし、これを不用意にやるると、
ウイルスチェックソフトがまだ届いてないので、不安だ。
今まで、ウイルスなど気にしていなかった時もあったが、
今や自分自身の安全は自分自身で守るしかないという、
ごく当たり前のことを身をもって感じている。
まだまだ、メインマシンの交換はできない。
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●地球外生命体 存在確率:No. 1031 2003.10.25

アミーア・D・アクゼル著「地球外生命体 存在確率」
(ISBN4−562-03195-6 C0098)
を読んだ。
アクゼルの著作である。
前半は面白くなかったが、
後半の統計部分は面白かった。
インスペクションン・パラドックスなどは、
統計を常識的誤解して使っていることを
統計学がその間違いを教えてくれる。
しかし、最終的な答えを出すときの方法には疑問がある。
地球外生命体の存在確率は1という答えを出すのである。
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●改訂日本砂浜紀行:No. 1030 2003.10.25

江川善則著「改訂日本砂浜紀行」
(ISBN4−8231-0619-9 C0044)
を読んだ。
私がホームページでやっていることを
趣味として本にしたものである。
学術的なデータをとっているが、
目指す方向がわからないので、
その結論がない。
非常に面白い試みで、
これを本として出すことは有意義である。
しかし、だれかこも面白い素材を科学にする必要がないだろうか。
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●漂着物考 浜辺のミュージアム:No. 1029 2003.10.25

石井忠ほか著「漂着物考 浜辺のミュージアム」
(ISBN4-87275-825-0 C0339)
を読んだ。
この本は漂着物についてのいろいろな考察がされている。
漂着物にも石ころと何か共通するところがある。
多くの人が興味をもっているのだが、
学問や系統だった考察がされていない。
一部の趣味的な扱いがされているだけである。
ただ面白いだけのものに終わるのか、
これをどう体系化していくのかが問題だ。
著者の1人に後輩の古生物学者がいたので、驚いた。
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●便利さとわずらわしさ:No. 1028 2003.10.24

今日は曇りである。
手稲の山並みのところどころに
朝日が当たって赤く染まっている。
日の当たらないところは、どんよりと雲って、
寒々しい景色である。
新しく注文したパソコンが3日前に来たのだが、
なかなか調整している暇がない。
今使っているこのパソコンのハードディスクも、
とうとう容量がなくなった。
いろいろいらないファイルは捨てたのだが、
大きなファイルや大きなソフトをいくつか立ち上げると
止まってしまったり、動きがやたら遅くなっていく。
瀕死状態で、なだめなだめて使っている状態である。
これこれでなかなか厄介なのだ。
今日の午後はパソコンのセットアップをしよう。
いまどきのパソコンは、ネットワークやいろいろなソフトのインストールだけでもたいへんだが、
中には会社に電話を入れてソフトの入れ替えを
したりしなければならないものなど、
厄介なものもある。
でも、現状の仕事を継続するためにも
まず、同じ環境を再現しなければならない。
それが、半日でできるかどうがわからない。
あれこれやっていくしかないのだ。
それが、わずらわしくもあり、
時間のかかることでもある。
でも、これをしないと新しい環境に更新できない。
便利さはわずらわしさの上に
成り立っているのかもしれない。
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落ち葉。江別市文京台

●本当の災害対策:No. 1027 2003.10.23

明け方、激しい雨と突風、そして雷がなった。
まるで突然の嵐であった。
家の中ではそれほど音はしなかったのだが、
風によって家が震動した。
午前3時頃である。
長男が、その嵐で目を覚ました。
おびえてるのである。
現在、長男は1人で寝る練習をしている。
だから、夜中に目が覚めると、
別の部屋にいる母親の布団にもぐりこんだりしている。
私は雷におびえているのかと思った。
しかし、 長男の布団で一緒に寝ながら
話を聞くと、地震かと思ったという。
これも地震の影響による、心理的後遺症であろう。
私も、地震以来、少しの振動でも
敏感に感じるようになった。
自宅は、自動車道の脇にあるのだが、
じっとしているときには、大型のトラックなどが通ると
揺れているのを感じる。
大学の研究室も5階建ての4階にある。
だから、工事が行なわれているときは、
よく振動を感じていた。
これも、地震の後遺症であろう。
こんなケアは家族や身近な人間以外にできない。
災害の被害は目に見えるものだけではない。
行政の発表の被害総額など、金に換算している。
逆にいうと、そんな物理的な被害は金さえ出せば
修復でき、消えるのである。
問題は、金以外の部分ではないのだろうか。
神戸の地震時も問題になった。
それは、精神的な症状に苦しむ人が多く、
メディアがとりあげたからだ。
田舎の自然災害の精神的ダメージは、
報道も少なく、ケアも薄い。
しかし、そんなときこそ、家族や近所など、
日ごろ目に見えなところで培ってきた絆を
有効に活用すべきだろう。
お金でない部分こそが、
本当に補強すべき災害対策ではないだろうか。
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紅葉。江別市文京台

●ぶらぶらと:No. 1026 2003.10.22

昨日はセミナーのつもりで出かけた。
しかし、とんでもない間違いであった。
セミナーは11月11日であった。
会場について気づいた。
何という初歩的なミスをしたのだろうか。
スケジュール表にも11月11日と書いてある。
なのに、記憶だけは、昨日となっていた。
とんだ失敗だ。
しかし、精神的にはダメージを受けてない。
なぜなら、こんなことも起こりうることを
前にも経験しているからだ。
以前、こんな失敗をしたとき、
ノートに記録して、確認するようになった。
でも、ノートに書くようにしてても、
思い込みで間違うこともあります。
確認することが、大切であるということを、教えられた。
失敗を嘆くより、そこから今後失敗しない方法を学ぶこと、
そのほうが大切であることも、その時学んだ。
完璧なことはありえない。
失敗してもめげないほうが重要。
仕方がないので、札幌の中島公園を散歩し、
本屋により、電気店により道しという、
ここしばらくしたことがないような、
贅沢な時間をすごした。
こんな時間のすごし方もいいものだ。
いつもは、家族と一緒だったり、
何かの目的があったりしてせかせかしているのだが、
目的もなく、ぶらぶらとするものいいものだ。
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霧。江別市文京台

●セミナー:No. 1025 2003.10.21

今日は早朝は霧が出ていて、
幻想的な景色が見れた。
今日も天気がいいのだろう。
今日は1講目のゼミが終わったら、
札幌市内である教育関係のセミナーに出席する。
これからの日本の学校教育がどこを向いているのかを
探るためである。
そのセミナーは2日間あるが、
講義の関係で今日しか参加できないので、
今日の講演でいちばん興味のある
文部科学省の初頭中東教育局の担当者の
話を聞くことにする。
さてさてどんな話になるのだろうか。
楽しみである。
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紅葉。江別市野幌森林公園

●秋晴れ:No. 1024 2003.10.20

昨日、晴れ間を縫って森にいってきた。
明け方まで降っていた雨は上がったが、
水溜りだらけだったが、
長靴をはいて、防寒をして出かけた。
2時間弱ほど歩き回った。
紅葉が終わり始めているもの、
紅葉真っ盛りのもの、
いろいろな段階の木々があった。
こんな状態をみると、秋が深まったように見える。
研究室から見え大学の森も、紅葉がすすでいる。
今日は、少しかすんだような秋晴れだ。
気持ちがいい天気だ。
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●耐えがたきこと:No. 1023 2003.10.18

再びMobileGearを取り出して使いだした。
なんといっても手軽さがいい。
そして、電源を入れればすぐに使えるのが便利だ。
やはり、待つことは面倒である。
ノートと鉛筆を出すとき、
それはどんなに手間がかかろうと、
出すという作業をしている限り、手間はかからない。
ところが、パソコンが立ち上がるのを待つ間は、
ボーっとまっているのである。
この間が、耐えられないのである。
人間とは、本当につまないことに、
耐えがたさを感じるものである。
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紅葉。江別市文京台

●前向きに考えるべき:No. 1022 2003.10.17

明け方まで降っていた雨が、朝には上がった。
秋晴れである。
調査の資料をまだ整理している途中だが、
別の原稿締め切りが突如入った。
10月末である。
しかし、初稿を書いていた原稿があったので、
それを推敲して提出することにした。
しかし、まだだいぶ手を入れなければならない。
今まで延び延びになっていた仕事が、
これを機会に進展することになるだろう。
こんなチャンスは大いに活かすべきであろう。
仕事が増えて大変になるのだが、
それをいい機会と考え努力することは大切であろう。
何事も前向きに考えるべきである。
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紅葉。江別市文京台

●調査の楽しさとつらさ:No. 1021 2003.10.16

朝は曇っていたが、今は晴れ間が覗いている。
毎日、調査のデータ整理、資料データベースの作成、
調査のメモ執筆、調査後のホームページの作成など
と調査をすると、調査中と同じほどの時間かけて、
その調査の事後処理をしなければならない。
調査後の作業も、これはこれで楽しいのだが、
日常業務の合間を縫ってするため、
細切れに行なうことになる。
だいぶ機械的に行なえるようになったが、
まだ、かなり手間がかかる。
だから、終わるはずはないので、
だんだん処理すべき資料がたまっていく。
したがって、冬にまとめてやろうと考えてしまう。
事後の処理を楽にするために、
調査にパソコンを持ち込むことになる。
撮影した画像は毎夜パソコンに取り込み保存する。
調査ルートや調査ポイントは、GPSの導入で
あとで場所がわからなくなることはなくなったが、
毎夜GPSのデータをパソコンに取り込むことになる。
石の資料は今までどおり
アナログで採取、計測、撮影をする。
砂もそうであるが、室内で作成していた薄片を
現場で即座に作ることにした。
その手間は省けるようになった。
調査におけるさまざまな工夫で
一見楽に作業をしているように感じるが、
調査中が忙しくなり、
一箇所での作業に時間がかかることになるし、
宿舎での作業もおおくなり、機材も持ち歩くことになる。
結局、どこで多くの作業をすることになるかの
違いだけかも知れない。
でも、調査地の作業は、大変だが楽しいものである。
やはし、自然の中で自然の不思議を探っている時が
楽しいのである。
また、新しい道具の製作や工夫、
機器の導入を考えることも楽しい。
これがあるから、調査がやめられないのである。
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紅葉。江別市文京台

●善意とは:No. 1020 2003.10.15

善意とは、どんなものか。
考えれば考えるほど、わけがわからなくなる。
私が、考える「善意」のおぼろげな姿を考えてみる。
善意は、自己満足ではいけない。
もし、相手があることであれば、
相手のことまで配慮していることが重要である。
相手への配慮のない善意は、
「小さな親切、大きなお世話」というわけである。
どこまでが親切で、どこからが迷惑はわからない。
その場その場で違うし、相手によっても違う。
でも、手伝って欲しいといわれてするのは、
善意だろうか。
それも善意かもしれないが、
善意にはもっと違ったニュアンスが
含まれているような気がする。
言われる前にやって欲しいことをやってあげる、
というようなものである。
そのようなことを「気が利く」というのだろうが、
善意は「気が利く」ということの
ちょっと前か、すぐ横にあるような気がする。
そしてさらに大切なこととして、
善意は代価や利益、経済というものとは、
無縁な世界にあるものだと思う。
善意とお金とは、両極に対するものだと思う。
善意がお金に変わった時点、
あるいはお金を考えた時点で、
善意は別物になると思う。
善意とはむつかしいものだ。
いっそ、お金に換算したほうが
手っ取り早い気がする。
そして、だれもお金が払いたくない、
払えない場合は、行政の出番である。
でも、行政や団体などとも、
善意はそぐわない気がする。
個人個人やちいさなコミュニティのなかに
暗黙のうちに存在するもののような気がする。
と、つらつらと考えいっくと、
ますます善意とは
わけのわからないものになっていく。
私が、悩んでいるのは、このあたりだ。
そして、その狭間で自分はどう行動すべきか
の指針がなかなか立たないのである。
現在は、とりあえずのうちに進んでいる。
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紅葉。江別市文京台

●今しかない:No. 1019 2003.10.14

昨日は冷たい雨であった。
昨日あたりから非常に寒い。
もちろんストーブはたいている。
今朝は、晴れ間が見えている。
かすんで見える手稲の山並みがうっすらと白い。
初雪である。
平野では紅葉がまっさりである。
ここしばらく森を歩くのが楽しくなりそうだ。
10月も半ば、大学の学園祭も終わり、
大学自体は落ち着いた状態になってきた。
これから、しばらく、私自身の落ち着き、
自分のすべきことをこなしていこう。
定常的な忙しさの中で、
すべきことをこなす。
これは多くの人がしていることだ。
でも、多様な仕事、初めての仕事があると、
なかなか急ぎでない仕事、
締め切りのない仕事ですべきことが後回しになる。
それをこなすことが、本当は大切だ。
自分のためにすべきこと、
これをこなせばステップアップできる。
そんなことを次々と進めていきたい。
さてさて、どこまでこなせるだろうか。
でも、今しかないという気持ちで取り組んでいこう。
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紅葉。江別市文京台

●自然から学ぶこと:No. 1018 2003.10.09

今日も快晴で冷え込んだ。
紅葉が進んでいる。
大学のサクラの葉が赤く色づき、
散りだしたものもある。
「身近な自然史」あるいは「色と形の不思議」
というホームページで、
自分自身の自然回帰を目標に
自然をよく見、そして記録に残すことにしている。
この作業も1年以上たった。
自然は、変化するので、見飽きない。
自然は1年ごとに同じような変化をしているはずだ。
しかし、その1年という時間が人間には、
詳細を記憶できない長さである。
また同じ季節が巡ってきたということがわかっても、
詳細が覚えていないため、
新たな感動が生まれるのだろう。
そんな繰り返しが、季節の移り変わりであろう。
写真で記録していても、
そのときの心情、時間、天候、撮り方が
決して同じではない。
だから、似たような季節に同じものをとっても、
けっして同じ記録にはなりえない。
季節の移ろいを記録していても、
その記録と見比べても、新鮮さは色あせない。
自然は私たちに、尽きるのことない
時の移ろいを与えて続けてくれる。
だが、自然は何も考えない。
何も教えてくれない。
感じるのは人間で、学ぶのは人間なのだ。
だから同じ自然からでも、人それぞれ、
いろいろなことを感じ、学ぶことができるはずである。
もう少し自然回帰を続けていこう。
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ペア。江別市文京台

●科研費:No. 1017 2003.10.08

今朝も快晴である。
寒い。
もう朝夕は寒い。
今朝は、手袋をして乗った。
それでも、まだ寒い。
秋も深まった。
木々の紅葉が進んでいる。
初雪の便りも聞かれるようになった。
北海道の秋は収穫を喜ぶのもつかの間で、
冬の準備に入る。
自転車もあと何日乗れるのだろうか。
天気のいいのはよいが、
調査に出かける週末が天気が悪そうなので心配だ。
寒く雨でも降っていると調査もできない。
でも、思い悩んでも仕方のないことだ。
この時期、研究者は科学研究費の書類を書く。
もちろん私も書いている。
この書類を作成することによって
これから数年先の研究設計をすることになる。
ライフワークとしての研究の中に
数年の短期間の研究を組み込んでいくことになる。
そんな短期間の研究を
いかに着実に進めていくかも重要である。
そして、なんといっても、去年1年間、
自分がどれほどの仕事をしたかの反省にもなる。
急ぐことはないけれど、
止まることなく歩み続けることも必要だ。
そんな自分の研究上の越1年を振り返ることにもなる。
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つた。江別市文京台

●日ごろの備え:No. 1016 2003.10.07

今朝は快晴であった。
太陽が昇るにつれて青が濃くなっていく。
空が抜けるような青になっていく。
しかし、朝は、冷え込んで寒かった。
自転車で来ると手がかじかんだ。
ジャンバーも厚手ものにしなければならない。
字って押しているときに地震を感じる。
毎日一度は余震が起こっているようだ。
震度1程度の弱いものだが、
大きな余震が起こる可能性が指摘されている。
注意を怠らないことであろう。
自宅でも非常の持ち出しセットを少しずつ作りつつある。
現在の自宅で、電気が止まると、すべてが停止する。
これでは、冬の北海道では生きていけない。
なんとか、電気に頼らず、寒さをしのげる方法を
確立しておかなければならない。
飲み水を確保することを考えておかねばならない。
そんな方法があるのだろうか。
灯りとしての電気は、懐中電灯にかえられる。
情報源は、乾電池で動くラジオでよい。
水は少し離れたところにある貯水タンクからの
給水を利用することになるであろう。
問題は暖房である。
電気使わない灯油ストーブを
考えておかなければならない。
中古でもいいから、用意しておくべきだろう。
灯油タンクをだけを確保しておけば、
灯油は自宅にあるから大丈夫だ。
そんなことを家族で考えておくことが大切ではないか。
非常事態に突然出会うと、戸惑ってしまう。
戸惑ってパニックになって
トラブルを起こすことは避けなければならない。
なんどもシミュレーションとしておこなっておけば、
いざというとき生死を分けるかもしれない。
日ごろの備えが必要だろう。
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影。江別市文京台

●住む人が住みやすいところ:No. 1015 2003.10.06

4日(土曜)の夕方、自宅に帰ったら、暖かい。
なんとストーブがついていた。
寒かったし、長男の友達を一日預かっていたこともあって、
ストーブをつけたそうだ。
確かに、夜になると、着込んでも寒い。
だから、一昨日の夜以降、
寒いとストーブをつけるようになった。
今朝は、夜に雨が降ったせいか、
それほど寒くなかったので、 ストーブは要らなかった。
この家に来てはじめての冬を迎える。
ストーブをたけば暖かくなるのは当たり前だが、
どれほど、快適に、効率的に
冬を過ごせるかが問題となる。
まだ秋が始まったばかりなのに、もう冬の心配をしている。
北海道にとって、なぜ、冬は、
こんなに気の重い存在なのだろう。
春、夏、秋は、こんなにいい季節だと思えるのに、
冬だっていいところがあるのに、
なぜ、冬に嫌な思いが付きまとうのだろう。
これが北海道の解決すべき問題であろう。
北海道を観光立国にするなどというのは、
金のある時代の考え方である。
危険な方向ではないだろうか。
まず、四季を通じて快適に過ごせる地域、
自給自足できる地域、
老若男女がいつまでも働ける地域、
住んでいる人が、
年中、北海道はいいところだと思える条件を
まず作り上げることが大切ではないか。
どんな冷夏、どんな災害でも、
道内のどこかの何かでその不足を補う。
そして、それ以上望む人は、
少々高いけれど、道外の商品を買うことにすべきだ。
道内の生活者が憩う場として、
観光地を位置づけるべきではないでしょうか。
今だけを見た計画ではなく、
将来100年も、200年も先の生活まで考えた
設計をすべきではないだろうか。
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●暗号理論:No. 1014 2003.10.05

伊藤正史著「図解雑学暗号理論」
(ISBN4-8163-3465-3 C0055)
を読んだ。
平易に書かれた暗号についての本である。
暗号の意味に変遷や、暗号に関する理論的内容が説明されている。
しかし、その内容に難易がさまざまでわかりやすいところと、
わかりにくいところあった。
しかし、図がほとんど不要な内容でった。
もう少し図の必要な内容にすべきであろう。
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●地磁気逆転X年:No. 1013 2003.10.05

綱川秀夫著「地磁気逆転X年」
(ISBN4-00-500397-4 C0244)
を読んだ。
子供向けに平易に書かれた
地磁気についての本である。
なかなかいい本であった。
大学の研究室を舞台に、現実にあった事例を元に
高校生に教員、大学院生が地磁気に関して
各種の説明をするという構成になっている。
私は、地磁気の逆転に興味があったのだが、
予想通り電子機器には被害がありそうだが、
生物自体には大きな被害はなさそうである。
非常にいい本であった。
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●寝ながら学べる構造主義:No. 1012 2003.10.05

内田樹著「寝ながら学べる構造主義」
(ISBN4-16-660251-9 C0295)
を読んだ。
気軽に読めるようなタイトルだが、
じつは、独自の姿勢のものに書かれている。
確かに一般向けに書かれている。
しかし、構造主義の本質を
いかに、平易に伝えるかにに力が裂かれている。
なかなかいい本であった。
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●科学の考え方・学び方:No. 1011 2003.10.05

池内了著「科学の考え方・学び方」
(ISBN4-00-500272-2 C0240)
を読んだ。
池内氏が一気に書き上げた書である。
内容はそれなりに面白いものであった。
一気に書き上げたため、一気に読むには読みやすいが、
やはり引用や素材が、粗雑な感じがした。
自分の経験や、物語なら
このような書き方もいいのだが、
子供への科学への誘いの書だから、
もう少し丁寧に書いてほしかった。
その点が少し残念であった。
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●活火山富士山:No. 1010 2003.10.05

読売新聞社特別取材班+小山真人ほか「活火山富士山」
(ISBN4-12-150096-2 C1244)
を読んだ。
富士山で作られたハザードマップに基づいた
さまざま考察をしている。
全国のハザード地域の取材もしている。
しかし、新聞の連載記事をもとにしているせいか、
寄せ集めた感じがする。
でも、災害、防災を中心にした本は重要である。
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落ち葉。江別市文京台

●雨の日に散歩の出会い:No. 1009 2003.10.04

メールマガジンの読者からのメールが時々来る。
これは、ありがたいものである。
もちろん励ましや感謝のメールが多いが、
まれに意見めいたものもある。
するとこちらも緊張してこたえる。
しかし、いままでもところ、きっちりと話せば
わかってくれた人ばかりであった。
幸いながら、大きなトラブルはなかった。
もし、掲示板を設けていたら、
多くの意見を聞くことができたかもしれない。
しかし、批判やトラブルがあった時、
大変な心労を伴うことになる。
これは、労多くして益少なきことである。
できれば、内容の充実したものを
発行することに専念したい。
そのために、大きな宣伝もしないし、
掲示板も設けない。
現実の学生にも知らせていない。
これでいいのだ。
本当に知りたいことがあれば、
何とかして知ろうと努力するはずである。
その末に私のメールマガジンやホームページに
たどり着いたとしたら、
それは、素晴らしい出会いといえるだろう。
こんな出会いがあればいい。
地球科学の総合サイト「Terraの科学」にも
そんな訪問者が時々訪れる。
ありがたいことである。
こんな出会いはお互いにうれしいものである。
世の中には楽しいことばかりではないだろうが、
インターネットの広大な情報宇宙には、
さがせば、こんな出会いが、
まだまだあるかもしれない。
雨に日にでも、散歩で見ることもいいかもしれない。
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●危機回避:No. 1008 2003.10.03

今は晴れ間が出てきだした。
朝出かけるときは、
雨が上がり晴れ間も見えていたので自転車で家を出た。
途中で雨が降り出した。
持っていた傘をさしたが、
雨の中を傘をさして走るのは始めてである。
非常に危険で、気を使って走ることになる。
車の通りが少なかったから良かったが、
道路沿いだと危なかったであろう。
いつもはこんな無謀なことをしないのだが、
ついつい今日の夕方出かける予定があるので、
自転車で出てしまった。
私は、怪我に注意すべきをことを
重々知っているはずだ。
他の職場だと代替要員の確保は可能でも、
私の代替はいないのだ。
講義を突然交代してくれる人はいないのだ。
1000名の学生、4000人ほどのメールマガジン購読者に
迷惑をかける。
だから、怪我だけは注意しなければいけない。
外因的な怪我は避けようがない。
しかし、自ら招く危険性だけは回避しなければならない。
今回は、それを怠った。
ことが起きる前に気づいて修正すること。
それが大切だ。
それこそ危機回避の第一歩だ。
これから心しよう。
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落ち葉。江別市文京台

●トラブル:No. 1007 2003.10.02

夜、雨が降っていたが、
私が家を出ることには
上がって、晴れ始めていた。
忙しい時に限ってトラブルが起きる。
メインに使っていたデスクトップパソコンが
不調となってきた。
しょっちゅうフリーズする。
何度も起こしているうちに、
どうすれば起こるかがわかってきた。
メインで使っているコンピュータだから、
止めるわけには行かない。
多分フォーマットしなおせば
大丈夫だと思うが、
もしうまくいかないと大事である。
仕事が止まってしまう。
急遽、残りの予算を集めて、
デスクトップパソコンを購入することにする。
このパソコンは2000年11月に購入しいている。
まる3年使用したことになる。
速度として、今でも現役として使用可能である。
しかし、今後のことも考えて、
新規にすることにした。
このパソコンは、今まで遅かくて時間ばかりかかっていた、
画像処理とデータベース作成用にする。
今までデータベース用として使っていたパソコンを
Linuxのサーバにしようと考えている。
しかし、ゆっくりと落ち着いて、切り替えないと、
トラブルの元である。
慎重に行こう。
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もみじ。江別市文京台

●忙しさ:No. 1006 2003.10.01

今日も晴れて、冷え込んだ。
日に日に落ち葉の量が増えていく。
もう10月だ。
初雪、初霜の便りも各地から聞かれる。
ところで、忙しさはなぜ生まれるのだろうか。
1日は誰にでも24時間である。
それは、24時間しかないのか、24時間もあるのかは、
その人の精神状態によるのだろう。
人一人がこなせる仕事の量は、
それぞれの人、あるいは気分、体調によって違うだろう。
でも、体調によって、同じ仕事をこなしていても、
忙しく感じたり、それほど忙しくなくあっという間に感じたり、
いろいろに感じるだろう。
だから、忙しいと感じるときは、
精神的に疲れているときではないだろうか。
朝のこの時間は、比較的落ち着く。
それは、起きてすぐなので疲れもなく、
早朝で誰もいないからだろう。
定常的忙しさの中で落ち着きや余裕を見つけることが
現在社会をうまく生き残る方法なのだろうか。
来年度は、時間をうまく作るようにすることにした。
講義日を3日まとめ、
できるだけ時間を空けるようにすることにした。
そうすれば、集中して仕事ができる。
やりたいこともできるのではないかと思う。
今のように、毎日講義があると、
一日落ち着かないでいることになる。
それで、少しは忙しさが軽減されるだろうか。
最終的には、いかに精神的に安定を保つか
の問題かもしれないが。
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