2020年 読書日記

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目次 

12月 
104(1954) 山はどうしてできるのか:2020.12.31
103(1953) 空海の哲学:2020.12.27
102(1952) 地球は特別な惑星か?:2020.12.22
101(1951) 日本列島の下では何が起きているのか:2020.12.18
100(1950) 哲学入門:2020.12.13
099(1949) 人類と気候の10万年史:2020.12.09
098(1948) 救命拒否:2020.12.06

11月 
097(1947) 静かな月夜の不確かなこと :2020.11.28
096(1946) 正義の天秤:2020.11.25
095(1945) 月なき夜の幸せなこと:2020.11.20
094(1944) 蝶の力学:2020.11.15
093(1943) 五体不満足:2020.11.12
092(1942) 青い月夜の特別なこと:2020.11.07
091(1941) カムイの剣 5:2020.11.05
090(1940) ブルーネス:2020.11.02

10月 
089(1939) べらぼうくん:2020.10.28
088(1938) カムイの剣 4:2020.10.25
087(1937) 聖者の凶数:2020.10.24
086(1936) カムイの剣 3:2020.10.20
085(1935) SE神谷翔のサイバー事件簿3:2020.10.16
084(1934) カムイの剣 2:2020.10.11
083(1933) カムイの剣 1:2020.10.10
082(1932) SE神谷翔のサイバー事件簿2:2020.10.09
081(1931) 女狐:2020.10.06
080(1930) SE神谷翔のサイバー事件簿:2020.10.04
079(1929) 柳原明日香:2020.10.02

9月 
078(1928) 刻謎宮(4):2020.09.30
077(1927) KEEP OUT II:2020.09.27
076(1926) 刻謎宮(3):2020.09.24
075(1925) KEEP OUT:2020.09.20
074(1924) 刻謎宮(2):2020.09.17
073(1923) 京都寺町三条のホームズ 9 :2020.09.13
072(1922) 刻謎宮(1):2020.09.08
071(1921) 京都寺町三条のホームズ 8:2020.09.04
070(1920) 警視庁心理捜査官 下:2020.09.03
069(1919) 京都寺町三条のホームズ 7:2020.09.02
068(1918) 警視庁心理捜査官 上:2020.09.02

8月 
067(1917) 京都寺町三条のホームズ 6.5:2020.08.31
066(1916) 警察庁α特務班 七人の天使:2020.08.29
065(1915) 京都寺町三条のホームズ 6:2020.08.2
064(1914) 転生:2020.08.24
063(1913) 京都寺町三条のホームズ 5:2020.08.21
062(1912) 女神の骨格:2020.08.19
061(1911) 京都寺町三条のホームズ4:2020.08.15
060(1910) メゾン・ド・ポリス:2020.08.09
058(1908) 「ファインマン物理学」を読む:2020.08.05
059(1909) 京都寺町三条のホームズ3:2020.08.08

7月 
057(1907) 京都寺町三条のホームズ2:2020.07.31
056(1906) 虚空の糸:2020.07.29
055(1905) 京都寺町三条のホームズ1:2020.07.26
054(1904) 水晶の鼓動:2020.07.23
053(1903) 炎罪:2020.07.19
052(1902) 地磁気逆転と「チバニアン」:2020.07.12
051(1901) 分類思考の世界:2020.07.09
050(1900) 系統樹思考の世界:2020.07.04

6月 
049(1899) 時限:2020.06.30
048(1898) 蟻の階段:2020.06.26
047(1897) 護られなかった者たちへ:2020.06.22
046(1896) 継続捜査ゼミ:2020.06.16
045(1895) 石の繭:2020.06.13
044(1894) 沈黙の詩:2020.06.09
043(1893) 竜の柩(6):2020.065.06
042(1892) 静おばあちゃんにおまかせ:2020.06.01

5 
041(1891) 竜の柩(5):2020.05.26
040(1890) 悪徳の輪舞曲:2020.05.20
039(1889) 竜の柩(4):2020.05.15
038(1888) ねじれた過去:2020.05.09
037(1887) 竜の柩(3):2020.05.01

4月 
036(1886) 神酒クリニックで乾杯を:2020.04.27
035(1885) 思い出探偵:2020.04.23
034(1884) 竜の柩(2):2020.04.17
033(1883) 占い処・陽仙堂の統計科学:2020.04.12
032(1882) 竜の柩(1):2020.04.09
031(1881) 宇宙軍士官学校-前哨-6:2020.04.03

3月 
030(1880) 広重殺人事件:2020.03.30
029(1879) 総理にされた男:2020.03.25
028(1878) ダークシティ:2020.03.21
027(1877) 基礎からわかる はじめての俳句:2020.03.19
026(1876) 人生にお金はいくら必要か:2020.03.16
025(1875) 北斎殺人事件:2020.03.15
024(1874) 超巨大密室殺人事件:2020.03.09
023(1873) 総理に告ぐ:2020.03.06
022(1872) RDG4 世界遺産の少女:2020.03.03

2月 
021(1871) お金の増やし方を教えてください:2020.02.28
020(1870) 優しき共犯者:2020.02.28
019(1869) RDG3 夏休みの過ごしかた:2020.02.25
018(1868) 確信犯:2020.02.21
017(1867) RDG2 はじめてのお化粧:2020.02.16
016(1866) 影の斜塔:2020.02.13
015(1865) RDG2 はじめてのお使い:2020.02.11
014(1864) ワルツを踊ろう:2020.02.08
013(1863) 特務戦隊フュリアス:2020.02.05

1月 
012(1862) 罪火:2020.01.31
011(1861) 倭の水霊:2020.01.27
010(1860) われら雑草家族:2020.01.23
009(1859) 鎌倉の地龍:2020.01.21
008(1858) 山羊と暮らした:2020.01.18
007(1857) ハリケーン:2020.01.15
006(1856) ベクフットの虜:2020.01.12
005(1855) アフナスの貴石:2020.01.10
004(1854) タリファの子守歌:2020.01.07
003(1853) サリバン家のお引越し:2020.01.06
002(1852) アンクスの海賊:2020.01.05
001(1851) 彷徨える艦隊:2020.01.03


12月 

104(1954) 山はどうしてできるのか:2020.12.31

藤岡換太郎著「山はどうしてできるのか
ダイナミックな地球科学入門」
を読んだ。
地球の山の形成を中心に、
地球の地質学の概要を示したものである。
入門的なことで、新鮮な情報はなかった。
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103(1953) 空海の哲学:2020.12.27

竹村牧男著「空海の哲学」
を読んだ。
空海の哲学を「即身成仏」について
概要をまとめたものである。
仏教の歴史、密教の概要、
そして後半が空海の「即身成仏義」を解釈したものである。
空海が以下に天才的な頭脳と
教義に関する理解を持っていたかがよく分かる。
また、仏教がもっている哲学的世界の深さ、
そして文字に込められた深い思索がわかる。
仏教哲学について今後も考えていく必要がありそうだ。
近代の西洋哲学より納得できるような気がする。
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102(1952) 地球は特別な惑星か?:2020.12.22

成田憲保著「地球は特別な惑星か? 
地球外生命に迫る系外惑星の科学」
を読んだ。
系外惑星に関する研究の現状をまとめた本である。
ちょうど書いている本の参考になるものであった。
今後の探査の計画も示されているため
詳細への期待もある。
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101(1951) 日本列島の下では何が起きているのか:2020.12.18

中島淳一著「日本列島の下では何が起きているのか
列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで」
を読んだ。
著者は地震学者で、日本列島の地震を調べている。
最新の地震学の基礎と
日本列島の地震の成果が紹介されている。
特に、フィリピン海プレートと太平洋プレートが
重なっている関東から東海の地下の状況が
詳しく紹介されていました。
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100(1950) 哲学入門:2020.12.13

戸田山和久著「哲学入門」
を読んだ。
二度目の挑戦であった。
語り口調が読みやすく、文体も好みである。
「序 これがホントの哲学だ」は面白く、
読んでいこうと期待できる。
以下、章として意味、機能、情報、表象、目的、自由、道徳
と続く。
扱っているものが「ありそでなさそでやっぱりあるもの」という
少々不思議なテーマまである。
しかし、最新の哲学的議論が紹介されている。
まさに哲学入門である。
なのに、第1章は読み切るのだが、
第2章になると興味が続かない。
どうしてだろう。
前回は紙の書籍でも第1章まで、デジタルでも同じであった。
だが、「人生の意味─むすびにかえて」と
「参考文献と読書案内」は読んだ。
戸田山氏は科学哲学者でもあるが他の書も書いているので、
別の書でチャレンジしてみたい。
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099(1949) 人類と気候の10万年史:2020.12.09

中川毅著「人類と気候の10万年史 
過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」
を読んだ。
水月湖の年縞の研究者のまとめた
気候変動の研究成果である。
専門は花粉化石による環境解読だ。
14万年分の1年毎の記録が
日本の福井県に存在している。
その地の14万年分の
その時代の物質が手に入る。
非常に貴重である。
現在の分析技術をもってすれば
年単位の情報が読み取れる。
氷期と間氷期の変化、
最終氷期から間氷期への変化が
詳細に読み取れる。
そこから何を考え、どう行動するのかは
現在の人類に与えられた使命だ。
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098(1948) 救命拒否:2020.12.06

鏑木蓮著「救命拒否」
を読んだ。
救命医が講演中に爆発に巻き込まれた。
駆けつけた救急救命士に、
まだ息があった救命医は自分のブラックダグをつけろといった。
捜査で救命医は尊敬されこそはするが、
恨まれるようなことはない人格者であった。
犯人はだれか。
捜査を昔の事故における救命医のブラックダグによって
死んでしまった人物の周辺に何かあることがわかってきた。
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11月 

097(1947) 静かな月夜の不確かなこと :2020.11.28

赤井五郎著「静かな月夜の不確かなこと 」
を読んだ。
シリーズ第三作である。
前作の後日の話である。
第1作で出てきたリーラという娘が出てくる。
前作で死んだ双一郎がその後どうなったのか、
ティティアと双一郎との新しい関係ができている。
そして第2作で死んだはずの京子も最後に登場する。
不思議な世界観でミステリーが展開されていく。
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096(1946) 正義の天秤:2020.11.25

大門剛明著「正義の天秤」
を読んだ。
名門で巨大な法律事務所の創設者が
亡くなったことで、
その部所の存続が危ぶまれている。
そこでもと医師だったが
海外で弁護士として活躍している
鷹野和也を招聘し、
部の全権委任した。
すると多くの所属弁護士を解雇した。
残ったのは、有能な事務員と
癖のある弁護士ばかりだった。
短編集だが、それぞれ面白い。
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095(1945) 月なき夜の幸せなこと:2020.11.20

赤井五郎著「月なき夜の幸せなこと」
を読んだ。
前作の数年後の話である。
設定が架空の世界、時代のファンタジーで
内容はミステリーでもサスペンスでもある。
最後には、京子が双一郎のために自己犠牲になる。
その後が気になる終わりである。
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094(1944) 蝶の力学:2020.11.15

麻見和史著「蝶の力学 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
首の傷には青い花が刺されていた。
資産家の惨殺死体が見つかる。
妻は行方不明で、怪我をおっているようだ。
いつもの殺人分析班が調査に当たるが、
鷹野が塔子の目の前の暴漢に襲われ負傷する。
今回は筋読み鷹野を欠いて
犯人逮捕を目指すことになる。
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093(1943) 五体不満足:2020.11.12

乙武洋匡著「五体不満足 完全版」
を読んだ。
以前にも読んだ本だが、
内容は一部は覚えているが
なかりわすれていたため、新鮮に読めた。
校務に使う予定のなので、
急遽購入して読んだ。
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092(1942) 青い月夜の特別なこと:2020.11.07

赤井五郎著「青い月夜の特別なこと」
を読んだ。
ミステリー仕立てであるが、
不思議な世界観もったファンタジーである。
ミステリー自体は簡単に処理される。
それより世界観が興味深い。
3部作のシリーズとなっている。
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091(1941) カムイの剣 5:2020.11.05

矢野徹著「カムイの剣 5」
を読んだ。
アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、ロシア、プロシアなど
極東の利権と日本を利用しようとする各国の動きが激しい。
そんな国際状況を説明しながら、
催眠術師ラスプーチン一族の状況も進む。
今後が気になっているところだ、
ここで本書は終わっている。
残念なことになっている。
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090(1940) ブルーネス:2020.11.02

伊与原新著「ブルーネス」
を読んだ。
東日本大震災で矢面に立たされ、
地震研をやめた研究者が主人公である。
津波を手軽で、リアルタイムで観測し
実際のデータで計算して津波予測をする、
そんなシステムを開発していく、
はみだしものの研究者の物語である。
解説に巽好幸さんが
著者の研究についても紹介されている。
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10月 

089(1939) べらぼうくん:2020.10.28

万城目学著「べらぼうくん」
を読んだ。
大学生から小説家になりまでのエッセイである。
筆が遅いこと、それは2つの仕事ができないという
自身の性格のためである。
小説を書くための苦労?も紹介されている。
寡作な作家だが、
次なる小説を期待しているのだが、
気長に待つしかなそさうだ。
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088(1938) カムイの剣 4:2020.10.25

矢野徹著「カムイの剣 4」
を読んだ。
カムイを殺害しようとする組織がでてきた。
日本からアメリカへ向かう日本の
幹部と留学生の乗る巨大船で起こそうとした。
それをカムイみずから阻止した。
日本、アメリカだけでなく、
明治維新直後の正解情勢が書かれている。
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087(1937) 聖者の凶数:2020.10.24

麻見和史著「聖者の凶数 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
警察小説のシリーズの第5作である。
4つの連続殺人事件が起こった。
犯人像が性格異常者、怨恨、
消防関係者など変化していく。
4つの殺人の中には
別の目的の事件が混在していた。
その目的は、過去のあった犯罪と
止むに止まれぬ事情が関係していた。
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086(1936) カムイの剣 3:2020.10.20

矢野徹著「カムイの剣 3」
を読んだ。
明治維新以降の次郎と政府との
関わりがストーリーとなっている。
明治の史実を可能な限り再現しながら、
進められている。
小説の体をとっているが、
史実を追っているのが中心のような小説である。
司馬遼太郎の小説、
特に「空海の景色」に似ている。
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085(1935) SE神谷翔のサイバー事件簿3:2020.10.16

七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿3」
を読んだ。
3つの短編と電子版の特別編が掲載されている。
いつものよう事件を軟弱なSE神谷が解決していくが。
しかし、「光の道」とそこに関係している
黒川とその妹の美咲の関係や経緯が全く不明であった。
最後の特別編で紹介される。
しかしもう少しじっくりと丁寧に
説明して解決したほうがいいのだが。
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084(1934) カムイの剣 2:2020.10.11

矢野徹著「カムイの剣 2」
を読んだ。
1に続いて、2も一気に読んでしまった。
次郎は蝦夷でアイヌを救う男になっている。
次郎は親を殺された恨みで天海に復讐に燃える。
知床からカムチャツカ、北米大陸、そして秘宝をみつける。
身分を貴族の富豪に変え、日本に戻る。
そして天海と背後にある謎を追う。
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083(1933) カムイの剣 1:2020.10.10

矢野徹著「カムイの剣 1」 を読んだ。
以前、読んだはずだが、全く忘れている。
その時面白いと思っていたので、再読し始めた。
面白くて一気に読みする。
久しぶりのことである。
江戸時代末期の下北からつれてこられた。
肉親殺しの 汚名をかぶせされた次郎が
函館で忍者に仕込まれる。
北海道を舞台にした、アイヌと和人との混血の青年の物語である。
キャプテン・キッドの財宝の謎がその青年がにぎっている。
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082(1932) SE神谷翔のサイバー事件簿2:2020.10.09

七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿2」
を読んだ。
インターネットのサイバー犯罪に関する
短編3つからなる。
警視庁生活安全部長の誘拐事件、
サーバーのセキュリティの穴をついた
社内のドタバタに巻き込まれる事件、
カルトに見せかけた詐欺
の3つがある。
物語としては深みがないが、
ハッカーのミステリは、あまり読んだことがないので
なかなか面白い。
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081(1931) 女狐:2020.10.06

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香 女狐」
を読んだ。
柳原明日香の公安捜査官時代の物語である。
柳原は公安から捜査一課へ転属してきた。
しかし、そこには公安の
スケープゴートになった事件がある。
その顛末を書いた物語である。
沈着冷徹で深慮で公安全体を騙す。
女狐たる所以の反撃をする。
しかし、魅力的な人物である。
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080(1930) SE神谷翔のサイバー事件簿:2020.10.04

七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿」
を読んだ。
短編3話からなる。
新米SEの神谷翔がくる。
即戦力のはずが、実務能力がなく
仕事もあまりできない。
しかし、ネット犯罪に対しては、
ハッカーとしての腕は折り紙付き。
そんなSE神谷と先輩の理沙が
会社は身の回りで起こる事件を解決していく。
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079(1929) 柳原明日香:2020.10.02

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 捜査一課係長 柳原明日香」
を読んだ。
警視庁心理捜査官のシリーズのスピンオフである。
吉村爽子の元上司の捜査一課係長の
柳原明日香が主人公とした中編である。
警察官が殺された。
その死体は、首が切り落とされ、
その首が膝に載せられ、
警察手帳を咥えさせられていた。
猟奇的に見える事件だが、
なかなか捜査が進まない。
その結果、心理捜査官の爽子を呼び寄せる。
そのプロファイルにより新たな展開が起こる。
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9月 

078(1928) 刻謎宮(4):2020.09.30

高橋克彦著「刻謎宮(4) 登天篇」
を読んだ。
古代中国での龍馬との最後の戦いがはじまる。
龍馬が他の時代で新たに志を展開しようとする。
それを良しとしない手下が裏切る。
裏切った悪者を、総司たちが対抗していく。
そして悪の企みを砕いていく。
龍馬とその志は残されていく。
龍馬は、今後も歴史の中を動きそうだ。
大きな伝記ミステリーが終わった。
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077(1927) KEEP OUT II:2020.09.27

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 KEEP OUT II 現着」
を読んだ。
短編2篇と描き下ろしの中編が1編の作品集。
いずれも警視庁本庁から多摩にいった吉村爽子が中心で展開。
中編は、八王子所へ駆り出された吉村爽子が事件を追いかけ、
そこで真犯人を発見したが、柳原明日香が登場して
事件の解決を進めていく。
面白い展開であった。
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076(1926) 刻謎宮(3):2020.09.24

高橋克彦著「刻謎宮(3) 渡穹篇」
を読んだ。
中国へ派遣されたメンバーが全員そろった。
ただし、他人の体を使っているため、
意識が混乱している。
いよいよ龍馬の兵たちとの戦いが始まる。
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075(1925) KEEP OUT:2020.09.20

黒崎視音著「KEEP OUT 警視庁心理捜査官」
を読んだ。
心理応用特別捜査官の吉村爽子の短編集である。
警視庁を個人捜査で組織捜査を逸脱したため、
多摩中央警察署に移動になった。
そこでも小さな事件がいくつも解決されていく。
そして爽子の過去の関する話題も語られる。
それなりの面白さはあるが、
厚みがないので、やはり長編が面白い。
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074(1924) 刻謎宮(2):2020.09.17

高橋克彦著「刻謎宮(2) 光輝篇」
を読んだ。
歪んだ歴史を修正するために、
古代ギリシアから古代中国へと舞台が移った。
古代殷で、歴史的記録の少ない時代である。
その時代に意識だけが送られ、
肉体はその時代の人物となる。
なかなかおもしろい。
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073(1923) 京都寺町三条のホームズ 9 :2020.09.13

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ 9 恋と花と想いの裏側」
を読んだ。
清隆の研修は続く。
節物造り酒屋、東京での研修、
そして親友の一日マネージャでひらかたパークへ。
京都、大阪の子どもは小さい時
ひらかたパーク、ドリームランド、
桃山城へは行った記憶がある。
そんな懐かしさもある。
しかし、恋愛話ばなりで、ミステリが薄くなっているので、
これでしばらく読むのを中止とする。
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072(1922) 刻謎宮(1):2020.09.08

高橋克彦著「刻謎宮(1) 彷徨篇」
を読んだ。
古代ギリシア時代へ、未来から沖田総司、アンネ、マタハリが
送り込まれていく。
歴史が歪められている。
それを修正するために、送り込まれた。
犯人は勝海舟だと思われていたが、
他にもいろいろと送り込まれているようだ。
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071(1921) 京都寺町三条のホームズ 8:2020.09.04

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ 8 見習い鑑定士の奮闘」
を読んだ。
高校を卒業した葵は府立大の大学生になった。
大学院を卒業した清貴はオーナーの指示で
多くのところに修行にだされることになった。
最大3ヶ月で各所を回ることになる。
最初は、松花堂美術館。次が父の親友の西村の会社秘書。
アメリカNYのメトロポリタン美術館に。
クリスマスに葵の自宅近くの教会で事件が起こる。
短編集だが、京都の風情がなかなかいい。
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070(1920) 警視庁心理捜査官 下:2020.09.03

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 下」
を読んだ。
いよいよ結末に向かいそうだが、
思わぬところ突然犯人が登場する。
もともと犯人はサイコパスを想定していたが、
全く登場していなかったが違和感はない。
いろいろと細かい葛藤が描かれているが、
その必然性が感じられないところがあるが、
まあそれはこの小説の重要な点ではない。
公式なルールを守れるところ、守れないところの瀬戸際が
大きなクライマックスとなっている。
なかなか面白かった。
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069(1919) 京都寺町三条のホームズ 7:2020.09.02

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 7 贋作師と声なき依頼」
を読んだ。
高3の夏からいよいよホームズとのライバルの
円生との戦いが、最終局面を迎える。
そこには恋愛物語もあるが、本来は対決だが
似た者同士の対決は一応の決着は見るが、
新たな展開が起こることになる。
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068(1918) 警視庁心理捜査官 上:2020.09.02

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 上」
を読んだ。
警視庁に新たに設けられた特別捜査官として、
心理学を用いて、プロファイリングをする部署があり、
その心理捜査官の吉村爽子が主人公となる。
長い小説ではあるが、読み応えのあるものだ。
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8月 

067(1917) 京都寺町三条のホームズ 6.5:2020.08.31

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 6.5 ホームズと歩く京都」
を読んだ。
これは、小説ではなく、読本というものだ。
小説で登場した観光スポットやカフェなどを
小説の一部を再現しながら紹介している。
ファンにはいい書物なのだろう。
私は、観光スポットに行きたいところがいくつかあった。
そのうちに行きたいものだが、
どうなるだろうか。
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066(1916) 警察庁α特務班 七人の天使:2020.08.29
六道慧著「警察庁α特務班 七人の天使」
を読んだ。
警察庁直属の特捜チーム「α特務班」とは、
女性のレイプ事件などを専門に扱う部署で、
被害者だけでなく加害者のカウンセリングも
臨床心理学的手法を駆使して犯人を追い詰めていく
7人のチームである。
シリーズ化されているが、
最初の話として14年前の未解決の
ペルソナによる連続強姦殺人事件との
関連が疑われたが、違っていた。
いろいろと回収されていないことがあるので、
今後の期待したいものだ。
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065(1915) 京都寺町三条のホームズ 6:2020.08.27

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 6 新緑のサスペンス」
を読んだ。
京都で仏教関係の美術品が次々と盗まれていく。
他の高額の物があるのに、
一連の作品一点だけが盗まれる。
所有者には、調べるまで盗難き気づかない場合もあった。
一方、かつての事件で知り合いになった、
探偵から失踪した娘の行方を探してもらう依頼を受ける。
2つの関係のない出来事が調べていくうちに絡み合う。
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064(1914) 転生:2020.08.24

鏑木蓮著「転生」
を読んだ。
京都の外れで染め物作家の女性が絞殺される。
調べる刑事大橋砂生は、キャリアがだ転々としており
岐阜県警から京都府警に移動してきたばかりである。
所轄の若い女性刑事と協力して事件を解決していく。
京都が舞台だが、各地に話は及ぶ。
京都の舞台の小説が最近面白く感じる。
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063(1913) 京都寺町三条のホームズ 5:2020.08.21

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 5 シャーロキアンの宴と春の嵐」
を読んだ。
骨董店、蔵でアルバイトをはじめて1年が経つ。
女性記者が父の取材に来る。
その時、貴重な青磁の壺の取材もする。
その記者はライバルの円生の仲間であり、
夜に円生が忍び込んで盗もうとする。
しかし、ホームズが裏をかいて阻止するが、
家宝の志野の茶碗が盗まれる。
翌日、円生からの挑戦状が届く。
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062(1912) 女神の骨格:2020.08.19

麻見和史著「女神の骨格」
を読んだ。
洋館の火災現場の焼け残ったところから隠し部屋と
白骨遺体が見つかった。
その部屋は「驚異の部屋」と呼ばれ
家主のコレクションが集められていた。
ひとつの遺体だと考えられていたが、
実は2体が組み合わせられていた。
いつものメンバーが事件を追う。
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061(1911) 京都寺町三条のホームズ4:2020.08.15

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 4 ミステリアスなお茶会」
を読んだ。
新年からの骨董品店での出来事になる。
実在する京都のカフェや神社仏閣が紹介される。
そんなとろこにいってみたい気になる。
今回は吉田山荘と弟分の高校生の利休の
お祖父さんの依頼による相続人としての
ミステリーが紹介される。
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060(1910) メゾン・ド・ポリス:2020.08.09

加藤実秋著「メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス」
を読んだ。

新人刑事の牧野ひよりは、お茶くみばかりさせられている。
管内で事件が起こる。
しかし、上司から元刑事に話を聞くように命じられる。
そこは退職刑事ばかりがシェアハウスしているところだ。
しかし、癖はあるが有能な刑事ばかりである。
彼らが事件を解決するという謎解きが短編で進む。
しかし、そこには一連の事件が見え隠れしている。
それも大きな事件がある。
その一部は解決されるが、それは続編へと続く。
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059(1909) 京都寺町三条のホームズ3:2020.08.08

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 3 浮世に秘めた想い」
を読んだ。
歌舞伎役者の喜助が「蔵」に来る。
南座で顔見世の直前に脅迫状が届く。
暮れの京都の風物とお寺などを舞台になる。
京都がなつかしい。
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058(1908) 「ファインマン物理学」を読む:2020.08.05

竹内薫著「「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として 」
を読んだ。
「ファインマン物理学」の全5巻を以前はもっていた。
読みだしたが挫折。今では手元にない。
ファイマンに関する書籍は何冊か読んでいて
そのユニークな逸話は知っていた。
そしてファイマンは、説明の旨さ、講義の旨さにも定評があった。
大学学部生向けの2年間の講義が
全5巻の教科書となった。
本書はその量子力学と相対性理論に関する巻を
わかりやすく解説したものである。
重要な数式がしっかりと導出とその説明はされている。
一部理解できないこともあったが、
シュレディンガーやディラックの方程式、
ファイマンの経路図と経路積分の概要も紹介されていた。
全3巻のシリーズになっているので、
間を置いて読んでいきたい。
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7月 

057(1907) 京都寺町三条のホームズ2:2020.07.31

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 2 真贋事件簿 」
を読んだ。
シリーズ第2弾の短編集である。
贋作に関する短編がいくつ入っている。
そして、若い僧侶である円上が登場する。
円上は贋作師であったが、
以降ライバルとして登場する。
京都の各地の寺や名所が舞台になり、
そこの含蓄が紹介される。
それもなかなか面白い。
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056(1906) 虚空の糸:2020.07.29

麻見和史著「虚空の糸 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
東京都民全員が人質にして
2億円の身代金が請求された。
3日間、殺人がおこなわれていく。
警視庁捜査一課十一係のシリーズである。
新米刑事の如月のひらめきが
事件を解決に導く。
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055(1905) 京都寺町三条のホームズ1:2020.07.26

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 1」
を読んだ。
寺町三条商店街にある骨董店に、
女子高生の真城葵がアルバイトをはじめる。
骨董店の三代目で京大大学院生の
背の埼玉から引っ越してきたが、
京都の季節の風物詩を交えながら
日常に起こるミステリーの短編集である。
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054(1904) 水晶の鼓動:2020.07.23

麻見和史著「水晶の鼓動 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
殺人現場が真っ赤にペイントされていた。
その直後に爆破事件が起こる。
赤い殺人事件が続き、
爆破事件も続く。
その背景に関連がでてくる。
片岡真子のシリーズの第2弾である。
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053(1903) 炎罪:2020.07.19

鏑木蓮著「炎罪 片岡真子」
を読んだ。
片岡真子シリーズの第2となる。
優秀はメンタルクリニックの山之内一蔵が焼死する。
その教え子の優秀な精神鑑定師が府警の指導をする。
また弟子が仙台で死亡していたが、自殺とされていた。
調べ直すのどうも自殺とは思えない。
複雑な伏線が入り乱れて、
意外な人物が犯人とわかってくる。
警察ミステリーで面白い。
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052(1902) 地磁気逆転と「チバニアン」:2020.07.12

菅沼悠介著「地磁気逆転と「チバニアン」 
地球の磁場は、なぜ逆転するのか」
を読んだ。
地磁気や古地磁気の原理や研究史から、
わかりやすく説明してある。
また地磁気の逆転に関する
現状の研究成果までがわかりやすかった。
そしてチバニアンの下限が、
最後の地磁気逆転の松山ーブリュンヌ逆転の
位置にあるということを知った。
そして、千葉県市原市の「千葉セクション」が
GSSP認定と認定され
また、他の団体とのトラブルも紹介されていた。
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051(1901) 分類思考の世界:2020.07.09

三中信宏著「分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか」
を読んだ。
前著の「系統樹思考の世界」に続く書である。
系統分類の方法論はアブダクションによる
時系列の推定であった。
分類に対する人類の本能があったが、
科学的な方法論はまだ決定的なものはないという。
分類というだれもができることなのに、
そこは一般的な手法がないというのは
どういうことなのだろう。
興味深い。
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050(1900) 系統樹思考の世界:2020.07.04

三中信宏著「系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに」
を読んだ。
面白い。
ちょうど今改訂版を作成している本の参考にすべてき、
重要文献であった。
しかし、時期すでに遅し。
現行が仕上がっているので、
次回のチャンスに取り組もう。
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6月 

049(1899) 時限:2020.06.30

鏑木蓮著「時限 片岡真子」
を読んだ。
京都府警五条署の若手の片岡真子が、
キャリア警察官と組んでの事件を解決していく。
自殺かと見えた死体に絞殺の痕跡があり、
もっと詳しく見ると縊死の痕跡がもあった。
複雑の様相を事件を説いていく。
京都を舞台にした、
京都弁の女警察官の活躍のシリーズである。
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048(1898) 蟻の階段:2020.06.26

麻見和史著「蟻の階段 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
死体をいくつかの品々で飾った現場がある。
2度も同じ形式の死体がみつかる。
犯人は、自分を尋問した退職警官に連絡した
犯行の情報を流している。
「警視庁殺人分析班」シリーズの2巻目である。
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047(1897) 護られなかった者たちへ:2020.06.22

中山七里著「護られなかった者たちへ」
を読んだ。
宮城県を舞台にしたミステリである。
生活保護を受けられなかった老人が死んだ。
老人と関係の深い人が
保健福祉事務所の人に復讐していく。
しかし、その人物は誰にも恨まれない人格者であった。
だが、公務としておこなったことが、
国や法律に守られなかった人への恨みとなった。
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046(1896) 継続捜査ゼミ:2020.06.16

今野敏著「継続捜査ゼミ」
を読んだ。
警察を退職したのち、女子大で教授になった小早川が
ゼミとして、未解決事件をテーマとする。
5名のゼミ生とともに、
小さな事件を解決しながら
事件を追いかける。
継続捜査の担当や、地元の警官などの助力を受けて、
ゼミ生が事件を解決する。
おもしろい設定である。
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045(1895) 石の繭:2020.06.13

麻見和史著「石の繭 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
「警視庁殺人分析班」シリーズの第一弾である。
モルタル詰めにされた死体から物語ははじまる。
犯人から新米の刑事如月塔子への電話で展開していく。
第2の事件が起こり、最後に警察官の多くが、大きな事件に誘導されていく。
犯人の指示に従いながら、事件の概要がわかっていく。
しかし、最後には思わぬ展開が起こる。
なかなかおもしろかった。
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044(1894) 沈黙の詩:2020.06.09

鏑木蓮著「沈黙の詩 京都思い出探偵ファイル」
を読んだ。
思い出探偵社の第3弾である。
自宅で倒れた老婦人に急に認知症の症状がではじめた。
ご主人とともに会社を大きくしてきたが
これまで内縁であった。
継子も立派に育てて慕われている。
しかし、過去を全く語らない。
ノートに書かれた数編の詩やかすかの痕跡を手がかりに
老女の過去を探っていく。
そして彼女の過去を明らかにしていく。
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043(1893) 竜の柩(6):2020.06.06

高橋克彦著「竜の柩(6) 交霊英国編」
を読んだ。
コナン・ドイルが信じている心霊のロンドンにいく。
そこで本当に霊に遭遇する。
霊媒師と鹿角の霊にあい、イシュタルに連絡が取れる。
そして、狂ったパラレルワールドから
脱出する方法を考えていく。
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042(1892) 静おばあちゃんにおまかせ:2020.06.01

中山七里著「静おばあちゃんにおまかせ」
を読んだ。
刑事の葛城は平凡だが、
ガールフレンドの円とその祖母の静に助けられて
難事件を解決していくという短編連作である。
円の両親も交通事故でなくしているが
その事件も最後に解決する。
いろいろな伏線が解決される。
面白い。
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5月 
041(1891) 竜の柩(5):2020.05.26

高橋克彦著「竜の柩(5) 心霊日本編」
を読んだ。
タイムマシーンで元の世界にもどるはずだたが、
ハレー彗星のサイクルの数え間違いで
1919年の日本の十和田に戻ってしまった。
大正時代の日本にもどって、
若き著名人に出会いながら、
イシュタルへの接触の可能性を考えていく。
霊魂の存在が帰還のヒントがあるのではないと考える。
イギリスへと向かための努力をしていく。
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040(1890) 悪徳の輪舞曲:2020.05.20

中山七里著「悪徳の輪舞曲 御子柴礼司」
を読んだ。
悪徳弁護士の御子柴の妹が母の弁護を頼みに来る。
母の再婚相手が死んだ。
それを母の殺人として起訴された。
御子柴は、どう弁護していくのか。
いつものようにどんでん返しがある。
中山氏のこのシリーズは面白い。
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039(1889) 竜の柩(4):2020.05.15

高橋克彦著「竜の柩(4) 約束の地編」
を読んだ。
紀元前2500年のシュメール時代に
タイムトラベルした虹人らは、
その時代の日本の津軽にいく。
そこには縄文時代のムラがありで、
シュメール語を話す縄文人、
そして龍の一族が残した装置が埋もれていた。
それを利用してものと時代にもどっていく。
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038(1888) ねじれた過去:2020.05.09

鏑木蓮著「ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル」
を読んだ。
新メンバーで医師免許をもった人物が加わる。
20年以上の前の忘れ物のレンズ付きカメラ
以前のメンバーだった役者の失踪した先輩、
記憶喪失の人間
の3つの中編が入っているものである。
話は少しずつ関連している。
なかなかおもしろかった。
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037(1887) 竜の柩(3):2020.05.01

高橋克彦著「竜の柩(3) 神の星編」
を読んだ。
宇宙船にのって別の惑星に連れこられた。
そこは龍と牛の神として支配する
シュメール文明とそっくりな世界であった。
軍に囚われた虹人らは主導権を握り、
敵対する民族に接する。
そこの神に対面した。
自分たちが未来から呼んでこられたことを知らされる。
奇想天外な展開が面白い。
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4月 
036(1886) 神酒クリニックで乾杯を:2020.04.27

知念実希人著「神酒クリニックで乾杯を」
を読んだ。
医療事故で居場所がなくなった外界の勝己は
知人経由で神酒クリニックで働くことになった。
ユニークだが腕のいいクリニックである。
しかし、それは表向きで裏ではいろいろなことがしている。
そして勝己の医療事故も実は仕組まれていた。
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035(1885) 思い出探偵:2020.04.23

鏑木蓮著「思い出探偵」
を読んだ。
北森鴻のような面白さがある。
連作なのだが、事件や登場人物が関連していてる。
なかなか思い出を探る探偵
というアイディアも面白い。
シリーズになっているので、
続きも読んでいきたい。
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034(1884) 竜の柩(2):2020.04.17

高橋克彦著「竜の柩(2) ノアの方舟編」
を読んだ。
神話にSFを絡めたシリーズである。
前巻に続いて龍を海外に追う。
モヘンジョ・ダロインド、アララト山へ古代文明を追う。
最後には龍が登場する。
まだこのシリーズは続く。
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033(1883) 占い処・陽仙堂の統計科学:2020.04.12

二宮敦人著「占い処・陽仙堂の統計科学」
を読んだ。
占いで人探しをしていると、
その背景にいろいろな事件がこるというというものである。
ストーリーに少々、あれこれの波があり、
日常ミステリーとしてはもうひとつであった。
四柱推命を統計学として、
中国の古い時代の膨大な戸籍データから
生年月日との関連を示したものと説明している。
まあそれもいいのだが、説得力はあまり感じなかった。
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032(1882) 竜の柩(1):2020.04.09

高橋克彦著「竜の柩(1) 聖邪の顔編」
を読んだ。
龍神の伝説を追いかけるテレビクルーには
不思議な背景があり、それに対抗する勢力もある。
龍とはロケットで神がエイリアンとして
古事記、日本書紀を捉えていく解釈が面白い。
そして日本と海外の勢力の争いもある。
エンターテイメントとして面白い。
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031(1881) 宇宙軍士官学校-前哨-6:2020.04.03

鷹見一幸著「宇宙軍士官学校-前哨-6」
を読んだ。
どこかで読んだ記憶があたのだが、
はっきりと覚えて着なかった。
合本で読んでいたのがやっとわかった。
費用を無駄にした。
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3月 
030(1880) 広重殺人事件:2020.03.30

高橋克彦著「広重殺人事件」
を読んだ。
シリーズの主人公の津田がまた新発見をした。
しかし、その公表直前に、愛妻の冴子が自殺をする。
浮世絵師の広重が天童で書いた肉筆画の謎に迫る。
広重は倒幕派だったという新説である。
そしてその説を公表せず、津田が自殺をする。
事件の謎と歴史上の大きな謎が錯綜しながら、話が進む。
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029(1879) 総理にされた男:2020.03.25

中山七里著「総理にされた男」
を読んだ。
総理のモノマネが受けていてた売れない役者がいた。
ある日突然、拉致されてた。
連れて行かれたところが官房長官のところであった。
病気の総理の替え玉をさせられた。
役者なのでその能力で議場を圧倒して魅了する。
その演説には政治家が忘れていた初心、義憤などがあった。
総理が病気で死に、代役が本業でなくなった。
そして大きな政治の問題を、ニセ総理として解決していく。
中山の作品だからはずれはない。
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028(1878) ダークシティ:2020.03.21

永瀬隼介著「ダークシティ」
を読んだ。
警備会社にあった金の強奪を企て、成功した翔太。
そこには想定外の6億円があった。
終了後、共犯者の友人が殺され、
金ももっていかれる。
だが、怪我させた警備員のことも
強奪のこともニュースにならず警察も動かない。
小学校時代の同級生3名が
それぞれの立場で協力しながら、
町の巨悪を暴いていく。
この著者は予想外の展開あり、面白い。
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027(1877) 基礎からわかる はじめての俳句:2020.03.19

上野貴子著「基礎からわかる はじめての俳句
上達のポイント コツがわかる本」
を読んだ。
俳句の基礎を学ぶための本である。
名句を例として、句例とその修正が示されている。
その中でテーマや季語などもを示されている。
基礎知識としては知っていることだが、
事例があるとわかりやすい。
ただし、実践が必要なのだが
なかなかする気にはならないのだ。
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026(1876) 人生にお金はいくら必要か:2020.03.16

山崎元 岩城みずほ著「人生にお金はいくら必要か
―超シンプルな人生設計の基本公式」
を読んだ。
山崎元のいつもの考えを示したものである。
考え方は同じである。
確認のために目を通した。
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025(1875) 北斎殺人事件:2020.03.15

高橋克彦著「北斎殺人事件」
を読んだ。
浮世絵シリーズの第2弾である。
津田に北斎が隠密であったという説の検証し
その調査を経て執筆を依頼する有名画廊があった。
その出版と合わせて、北斎の新しい肉筆画を見つけ
その発見とともに出版するという、計画であった。
そんな時、運良く、北斎の肉筆画が発見される。
だが、その背景にはいろいろな策略があった。
著者は、北斎が隠密であったという証拠を
研究しながら見つけていく。
それもこの小説の面白いところである。
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024(1874) 超巨大密室殺人事件:2020.03.09

二宮敦人著「超巨大密室殺人事件」
を読んだ。
オンラインゲーム「サンド・ランド」の中で
起こるアカウント消しのマーダーと、
現実の人社会で起こる殺人事件。
オンラインゲームに参加する人物を
中心に物語が進む。
やがて現実の事件がリンクしていく。
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023(1873) 総理に告ぐ:2020.03.06

永瀬隼介著「総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉」
を読んだ。
もと幹事長の佐竹のを引き受けた小林はその取材で
現首相のスキャンダルが語られた。
その直後、公安に秘書が殺害され、佐竹も発作で死ぬ。
一方、警察内でも、NEOという組織をつくって動き出していた。
現首相の悪事をダメライターの小林がどう対応するのか。
現在の政府を彷彿とさせる設定であった。
この作品は面白かった。
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022(1872) RDG4 世界遺産の少女:2020.03.03

荻原規子著「RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女」
を読んだ。
夏休みが終わり、学園祭の準備がたけなわになる。
急遽、衣装のモデルにされる。
その時、三編みをおろした。
その後、姫神が入れ替わる。
姫神の口から自身の実態が語られる。
いよいよクライマックスへと突入する。
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2月 
021(1871) お金の増やし方を教えてください:2020.02.28

山崎元・大橋弘祐著「図解・最新 難しいことはわかりませんが、
お金の増やし方を教えてください!」
を読んだ。
私が考えてきたことを
専門家の支持をえたことになる。
・保険は不要
・株や投資は不要
・銀行に1000万円以上預けない。
・銀行、保険会社、証券会社は潰れるリスクがある
しかし、年金を基礎的ライフラインとして足りない分を
貯蓄という考えが参考になった。
また、資産を増やす方法として
個人国債、インデックス投資、個人拠出年金などは
自分に不要であった。
今まで通りの原則に則った方法でいいことが確認できた。
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020(1870) 優しき共犯者:2020.02.28

大門剛明著「優しき共犯者」
を読んだ。
父の残した鎖製造工場を継いだ翔子は、
連帯保証債務で破産の危機に陥った。
負債したものは、すでに自己破産して
優雅な暮らしをしている、
債権者が殺され、死体が遺棄された。
心優しき共犯者が主人公で話が進む。
もしろん大門の作品だから
どんでん返しがいくつか仕組まれている。
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019(1869) RDG3 夏休みの過ごしかた:2020.02.25

荻原規子著「RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」
を読んだ。
学園祭の執行部は、長野県戸隠で合宿をすることにした。
そこは、宗田兄弟の出身地である。
真夏の馬が危篤になり死ぬ。
そのため大きな異変が起こる。
少しずつ、物語の世界が展開されていく。
しかし、その歩みは遅いが、
学園生活が描かれなが進んでいくので、
読んでいける。
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018(1868) 確信犯:2020.02.21

大門剛明著「確信犯」
を読んだ。
広島で起こった殺人事件で無罪判決が下った。
目撃者の少年がその判決に起こった。
それから13年後、事態が進み出す。
当時の事件の関係者が、殺されていく。
犯人は当時の少年に見えるが、
なかなか決め手がなかったが逮捕直前で逃亡される。
一方、関係者には真犯人が見えてくる。
最後には何度もどんでん返しが起こる。
面白い。
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017(1867) RDG2 はじめてのお化粧:2020.02.16

荻原規子著「RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧」
を読んだ。
シリーズの第2弾である。
奈良の山奥から東京の高尾山裏の鳳城学園に入学した。
そこは中高一貫校だが、
何割から高校に上がれない学生もいる。
一方、無試験で高校に入ってくるものもいる。
生徒はどうもひとくせありそうなものが集まっている。
仲間になれそうな同室の宗田真響と
弟の真夏とともに生活を始める。
しかし、不思議な同級生の存在を
発見したことでドラマがはじまる。
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016(1866) 影の斜塔:2020.02.13

麻見和史著「影の斜塔 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
文章捜査官シリーズである。
文書解読班に、管理官から機密の使命が下された。
限られた文章から、探っていく。
そこには事件や死体が現れてくる。
そして組織の不正や組織の権力争いが見えてくる。
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015(1865) RDG はじめてのお使い:2020.02.11

荻原規子著「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」
を読んだ。
熊野古道にある神社の泉水子が主人公である。
引っ込み思案のどんくさい中学生である。
中学校と神社を車の送り迎えで往復するだけの日々である。
そこにおなさ馴染みの秀才が転向してくる。
ファンタジーなのだが、不思議な物語である。
この物語はシリーズ化されている。
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014(1864) ワルツを踊ろう:2020.02.08

中山七里著「ワルツを踊ろう」
を読んだ。
リストラと父の死により帰郷して住む。
限界集落の村になっていたが、
なかなか村人の輪に入れない。
大好きなクラシックを聞いてもらいたが、拒否される。
なんとか村人に取り入ろうとするが、
ことごとく失敗する。
そして嫌がらせが激しくなる。
そしてとうとう限界を越える。
最後に次々とどんでん返しが起こる。
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013(1863) 特務戦隊フュリアス:2020.02.05

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 2 特務戦隊フュリアス」
を読んだ。
敵の裏をかいて、故郷を目指しているが、
ある星にたどり着いたとき捕虜収容所を発見した。
捕虜の中に英雄とされるファルコ大佐がいた。
彼は艦隊から離脱して一部の艦隊を率いて、
他の星系へと戦いに向かっていった。
本隊は、敵の本拠地に進出していく。
そこで戦って勝ち、当初の補給を終える。
次の星系で反乱の艦隊が戻ってくる。
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1月 
012(1862) 罪火:2020.01.31

大門剛明著「罪火」
を読んだ。
修復的司法という方法をすすめる校長とその家族。
その対象者となっている加害者との家族の関わり。
加害者の再犯と隠匿、関係者との深い付き合い。
複雑な心理的葛藤が描きながら、
最後には驚きと多難を予想させるが希望もある。
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011(1861) 倭の水霊:2020.01.27

高田崇史著「神の時空 倭の水霊」
を読んだ。
涙川紗也がストーカーの男の死体を発見した。
しかし、その犯人にされそうな状況になる。
その背景には日本武尊(やまとたけるのみこと)と
弟橘媛(おとたちばなひめ)の怨念に関する
影の大きな陰謀があった。
走水神社、熱田神社がその舞台となる。
走水神社は懐かしいところだ。
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010(1860) われら雑草家族:2020.01.23

重松博昭著「われら雑草家族 続・元祖田舎生活物語」
を読んだ。
最低限の収入だけで、あとは自給自足の農業生活をする一家。
多くは望まず、現状を精一杯生きる。
そんな暮らしの中でも
3人の子どもたちはそれぞれの個性を示しながら
問題も抱えながら自立していく。
家事、組織、ゴルフ場問題、付き合いとのトラブル。
自分にではない生活を送っている家族。
そんな家族の生活を知ることが興味深かった。
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009(1859) 鎌倉の地龍:2020.01.21

高田崇史著「神の時空 鎌倉の地龍」
を読んだ。
辻曲の兄弟の次女が重体に陥る。
その直後鶴岡八幡宮で地震が起こる。
その異変は修善寺でも、再度八幡宮でも。
鎌倉時代の殺戮の怨念に起因するらしい。
歴史の題材にして妖怪などがうごめく。
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008(1858) 山羊と暮らした:2020.01.18

重松博昭著「山羊と暮らした: 元祖田舎生活物語」
を読んだ。
筑豊の山奥で農業をすることになった夫婦の実話。
九大(中退)と教員(退職)を捨てて
自給自足を目指して農業をしていくことにした。
友は雌山羊ジン。
つぎつぎといろいろな家畜をかったり、作物に挑戦する。
うまくいくもの、失敗するものいる。
家族が増えていくが、そこにも大きな危機もある。
懸命に生きている田舎暮らしの家族の実話であった。
続編もあるので、読んでいきたい。
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007(1857) ハリケーン:2020.01.15

高嶋哲夫著「ハリケーン」
を読んだ。
気象庁に勤務の田久保、広告代理店勤務の妻、
中学校受験に失敗し公立にいき不良仲間に入っている息子。
妻の母の認知症が進み、実家に引っ越す。
自衛隊の隊員と彼にたかる叔父、彼に土砂崩れから助けられた少年。
少年と息子が隣に引っ越す。
群像劇として、複雑な関係だが少しずつ交わる。
なかなか話しが進展せずに終わる。
著者の大きなサスペンスのような展開はない。
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006(1856) ベクフットの虜:2020.01.12

野尻抱介著「ベクフットの虜 クレギオン6」
を読んだ。
両親の住む近くの惑星に仕事で、メイが来た。
両親も休暇をとって、会うことにした。
その前に一仕事をすることになったが、
その惑星は軍が管理していた。
軍の軌道の軌道上の基地への運搬業務であった。
しかし、途中で変更の指令がきて、惑星にいくことになった。
そこには密猟者の潜水艦があり囚われる。
そこに不思議な現象が起こる。
クレギオンのシリーズはこれで終わりとなる。
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005(1855) アフナスの貴石:2020.01.10

野尻抱介著「アフナスの貴石 クレギオン6」
を読んだ。
ロイドが、突然、置き手紙で乗組員二人を解雇し、
退職金と荷物を送りつけて去った。
宇宙船も売りに出されてしまった。
一攫千金の宝石を手に入れるためであった。
その宝石はこれまで4つしか見つかっていない。
だが、その宝石には大きな秘密が隠されていた。
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004(1854) タリファの子守歌:2020.01.07

野尻抱介著「タリファの子守歌 クレギオン5」
を読んだ。
クレギオン・シリーズの第5弾である。
砂嵐が吹き続ける惑星での物語である。
住むことすら大変な惑星だが、
希少なオパールが採れるため、
鉱夫たちが一攫千金を狙って暮らしている。
そこでの活劇である。
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003(1853) サリバン家のお引越し:2020.01.06

野尻抱介著「サリバン家のお引越し クレギオン4」
を読んだ。
クレギオンシリーズの第4弾である。
惑星から軌道上のコロニーに
3人家族の引っ越しを請け負った。
なんど家財道具以外に、
よく聞くと花壇の花も土ごと
持っていってほしいいという。
それを終えようとしたら、
軌道上のコロニーで大きなトラブルがあった。
しかし、それが解決すると、
家族は引っ越し荷物より
もっと重要なものを手に入れることになった。
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002(1852) アンクスの海賊:2020.01.05

野尻抱介著「アンクスの海賊 クレギオン3」
を読んだ。
シリーズの第3弾である。
原始太陽系で惑星ができはじめている恒星系のはじまりが
舞台となっている。
そこには彗星の運行を熟知した海賊がいる。
ミリガン運送がその中で貨物を運ぶ。
海賊を撃退したが、マフィアが追跡もはじめる。
そんなところ、いつもの3名が解決していく。
海賊の正体も明らかになる。
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001(1851) 彷徨える艦隊:2020.01.03

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス」
を読んだ。
スペースオペラとして読んだ。
その前に読んでいたのは、
読みやすい作品だったので、
これは手応えのある作品だった。
これはこれでいい。
ただし、詳細がいろいろあって、
理解するのに時間が必要だ。
100年間冷凍睡眠装置で漂っていたギアリー大佐は
死んだものとされ、英雄になっていた。
しかし本人にはそんなつもりはなかった。
だが、艦隊司令官となり、指揮することになった。
敵への昔ながら対処法で凌いでいく。
長い物語のはじまりだ。
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