読書日記
(2011年7月〜9月)

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目次 

9月 
106(796) レヴォリューションNo.3: 2011.09.30
105(795) モルフェウスの領域: 2011.09.27
104(794) ナニワ・モンスター: 2011.09.22
103(793) 浜村なぎさの計算ノート3さつめ: 2011.09.18
102(792) 魔術はささやく: 2011.09.18
101(791) 「理系離れ」が経済力を奪う: 2011.09.18
100(790) 龍は眠る: 2011.09.18
099(789) ふしぎの国の期末テスト: 2011.09.07
098(788) 宇宙は本当にひとつなのか: 2011.09.05
097(787) 科学哲学者柏木龍彦の多忙な夏: 2011.09.01

8月 
096(786) 浜村渚の計算ノート: 2011.08.31
095(785) 世界をやりなおしても生命は生まれるか: 2011.08.30
094(784) 働かないアリに意義がある: 2011.08.24
093(783) 地球の中心で何が起こっているのか: 2011.08.22
092(782) 太鼓の血脈: 2011.08.22
091(781) 神様のパラドックス: 2011.08.15
090(780) ザ・万遊記: 2011.08.07
080(770) もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
: 2011.08.03
079(769)天使に見捨てられた夜: 2011.08.02

7月 
078(768)空飛ぶタイヤ: 2011.07.30
077(767)顔に降りかかる雨: 2011.07.26
076(766)πとeの話: 2011.07.24
075(765)とんび: 2011.07.24
074(764)都立水商!: 2011.07.23
073(763)希望ヶ丘の人びと: 2011.07.16
072(762)武士の家計簿: 2011.07.16
071(761)フリーター家を買う。: 2011.07.10
070(760)知っておきたい放射能の基礎知識: 2011.07.10
069(759)春を嫌いになった理由: 2011.07.05
068(758)ダンサー: 2011.07.02


9月 
106(796) レヴォリューションNo.3: 2011.09.30

金城一紀著「レヴォリューションNo.3」
(ISBN978-4-04-385202-4 C0193)
を読んだ。
落ちこぼれ高校生の青春ものである。
池袋ウエストゲートパークの高校版である。
なかなか面白い。
続編が次々と書かれているようだ。
読んでみたい。
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105(795) モルフェウスの領域: 2011.09.27

海堂尊著「モルフェウスの領域」
(ISBN978-4-04-874153-8 C0093)
を読んだ。
未来を題材にした小説である。
テーマは冬眠治療がおこなわれた時、
その治療を受けた人間の人権、
空白、記憶はどうすべきであろうか。
それを考えさあせる表向きのテーマと、
背景には、桜宮、東城大。厚生行政などの
共通する素材がある。
登場人物も重層している。
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104(794) ナニワ・モンスター: 2011.09.22

海堂尊著「ナニワ・モンスター」
(ISBN978-4-10-306573-9 C0093)
を読んだ。
なかなか面白いが、
ちょっと並行したストーリーが
錯綜していて、
わかりにくいいものになっている。
週刊誌での連載を基にしているからだろうか。
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103(793) 浜村なぎさの計算ノート3さつめ: 2011.09.18

青柳空碧人著「浜村なぎさの計算ノート3さつめ
浜村渚の水色コンパス」
(IEBN978-4-06-282828-4 C0093)
を読んだ。
気楽に読める数学ミステリーだが、
子供向けであっさりしすぎている。
長男がハマっている。
私はそろそろ飽きてきた。
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102(792) 魔術はささやく: 2011.09.18

宮部みゆき著「魔術はささやく」
(IEBN978-4-10-136911-2 C0193)
を読んだ。
推理サスペンス大賞受賞作である。
なかなか面白い。
一見なんの関係もない自殺が、
実は関連があり、
自殺ではなく他殺であったというものである。
その謎が解明されていくが、
主人公が生き生きしていて
読ませる内容である。
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101(791) 「理系離れ」が経済力を奪う: 2011.09.18

今野浩著「「理系離れ」が経済力を奪う」
(IEBN978-4-532-26040-8 C1234)
を読んだ。
今野氏の著作は面白い。
今回は理系離れを書いているが、
焦点は少々違うような気がするが、
読めせる技術と面白さがある。
エリートであるが、
そのエリートらしさが慣れたせいか
鼻につかなくなってきた。
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100(790) 龍は眠る: 2011.09.18

宮部みゆき著「龍は眠る」
(IEBN 978-4101369143 C0193)
を読んだ。
旅行中に読んでいたので、
なかなか読み進まなかったが、
おもしろい本であった。
また宮部みゆきを読みたくなった。
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099(789) ふしぎの国の期末テスト: 2011.09.07

青柳碧人著「浜村渚の計算ノート2さつめつ
ふしぎの国の期末テスト」
(ISBN978-4-06-282824-6 C0093)
を読んだ。
数学を題材にしたミステリーである。
前作に続いての2冊目である。
なかなか犯人に近づけない。
それが魅力でもあるのかもしれないが、
どこまで継続するのが。
3作目もあるので、それも読むつもりだが。
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098(788) 宇宙は本当にひとつなのか: 2011.09.05

村山斉著「宇宙は本当にひとつなのか」
(ISBN978-4-06-257731-1 C0244)
を読んだ。
今回は前回の著作についていているもので、
宇宙論についての最新情報である。
内容的には新規のものがいくつもあった。
内容に重複がいくつかあったのが
気にかかるところがあった。
しかし、前作と同様最新の情報を知ることができた。
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097(787) 科学哲学者柏木龍彦の多忙な夏: 2011.09.01

冨田恭彦著「科学哲学者柏木龍彦の多忙な夏」
(ISBN978-4-04-409404-1 C0110)
を読んだ。
科学哲学のパラダイム、
相対主義、物語論、真理論などの
側面から述べている。
対話形式で進めている点がいい。
これはプラトン以来の哲学の一つの手法でもある。
内容は難解であるが、
とっつきやすさがある。
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8月 
096(786) 浜村渚の計算ノート: 2011.08.31

青柳碧人著「浜村渚の計算ノート」
(ISBN978-4-06-276981-5 C0193)
を読んだ。
数学のいろいろなテーマを題材にした
軽いサスペンスである。
軽く読めるもので、
数学を題材にしているので
さらりとと読んで、
なかなか面白かった。
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095(785) 世界をやりなおしても生命は生まれるか: 2011.08.30

長沼毅著「世界をやりなおしても生命は生まれるか」
(ISBN978-4-255-00594-2 C0095)
を読んだ。
高校向けの3日間の授業を本にしたものだ。
講義なので、その様子は伝わるが、
内容的に充分練られていない気がする。
だから、きっちりと書き込んだ本がいい。
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094(784) 働かないアリに意義がある: 2011.08.24

長谷川英裕著「働かないアリに意義がある」
(ISBN978-4-8401-3661-7 C0245)
を読んだ。
なかなか面白い。
8割のアリは働かない。
しかし、働かないアリだけをあつめると、
その中で2割のアリが働き出す。
働かないアリが、なぜ存在するのか、
そこには理由があるのか。
そのような不思議な事実と
正当な理由が地道な実験でわかってきた。
そんな理由が書かれている。
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093(783) 地球の中心で何が起こっているのか: 2011.08.22

巽好幸著「地球の中心で何が起こっているのか」
(ISBN978-4-344-98227-7 C0295)
を読んだ。
巽氏の本は知的刺激を強く受ける。
そしてわかりやすく書かれている。
そして重要な成果がそこにあり、
そのために多大な努力が払われていることが
なんとなくわかる。
でも、あっさりと書かれている。
もっとたくさん本を書いて欲しい気がする。
そんな文章である。
しかし、やはり一線級の研究で
日本の科学界を引っぱてもらいたい人だ。
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092(782) 太鼓の血脈: 2011.08.22

藤木稟著「太鼓の血脈」
(ISBN978-4-334-92663-2 C0093)
を読んだ。
幻想小説だろうか。
不思議な魅力がある。
最初から飛ばしている小説である。
月刊誌に連載されていたせいだろか。
でも、最後まで疲れることなく読めた。
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091(781) 神様のパラドックス: 2011.08.15

機本伸司著「神様のパラドックス」
(ISBN978-4-7584-113-4 C0093)
を読んだ。
神とはどのようなものか。
もしコンピューターが桁違いに進化したら、
すべての物理・化学現象の計算ができるのなら
どこまで現実を再現できるのか。
そして未来予想ができるのか。
そんな疑問を考えさせるSFである。
ストーリーは単調であるが、
そこで交わされる神についての議論は
興味深かった。
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090(780) ザ・万遊記: 2011.08.07

万城目学著「ザ・万遊記」
(ISBN978-4-08-780562-8 C0095)
を読んだ。
雑誌掲載の小さいエッセイを集めたものだ。
それぞれはそれなりの面白さがあるが、
一冊の本にするのは少々難有り。
書籍としては系統性のあるもの、
あるいは内容的に
もう少し読み応えのあるものでないと
単行本としては力不足であろう。
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080(770) もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら: 2011.08.03

岩崎夏海著「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
(ISBN978-4-478-01203-1 C0034)
を読んだ。
面白い仕掛けの本である。
この本を読んで、続きを読みたいというより、
ドラッカーの「マネジメント」を読みたいと思うかどうかだ。
読みたいと思うような内容がありそうだ。
それよりも、それを活かす気があるかどうかが問題だ。
私には今必要ないスキルではないかと思う。
そしれ大著を読む心の余裕が無い。
ただ、興味はある。
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079(769) 天使に見捨てられた夜: 2011.08.02

桐野夏生著「天使に見捨てられた夜」
(ISBN4-06-263523-2 C0193)
を読んだ。
前作の続編である。
この著者の書くこのシリーズは内容が重い。
少々変わった女性主人公の
ハードボイルド(?)小説。
一種のミステリーでもあるのだが、
ずっしり来る。
でも、なんとなく読ませる内容でもある。
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7月 
078(768)空飛ぶタイヤ: 2011.07.30

池井戸潤著「空飛ぶタイヤ」
(ISBN4-408-53498-6 C0093)
を読んだ。
今年前期の直木賞作家となった。
そのような作品なのか、
手近にあった本を読んでみる。
なかなか面白く、
終わりがハッピーエンドなのだが、
大部で途中に重苦しい場面が多く、
気楽に読むには少々重い本となった。
しかし、なかなか面白かった。
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077(767)顔に降りかかる雨: 2011.07.26

桐野夏生著「顔に降りかかる雨」
(ISBN4-06-263291-8 C0193)
を読んだ。
江戸川乱歩賞受賞作である。
桐野としてのデビュー作である。
少々だるいところがあったが、
なかなか面白い内容であった。
女性が主人公のハードボイルドとなっているが、
あまりハードボイルドなアクションはなく、
淡々と弱い起伏を持ちながらストーリはすすむ。
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076(766)πとeの話: 2011.07.24

YEO エイドリアン著「πとeの話」
(ISBN978-4-7917-6469-6 C0041)
を読んだ。
読むというより
級数の複雑さ、
あるいは収束級数と
その収束値の不思議さを
感じる本であった。
中学生でもその証明が
理解できるものは面白い。
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075(765)とんび: 2011.07.24

重松清著「とんび」
(ISBN978-4-04-873891-0 C0093)
を読んだ。
父子家庭の成長物語である。
トンビがタカを生んだ
ことからとったタイトルだろう。
一組の親子だけでなく、
孫と子、近所の手厚い付き合い。
それが人や家族を
守り育てるのかもしれない。
そんなことを考えさせる物語であった。
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074(764)都立水商!: 2011.07.23

室積光著「都立水商!」
(ISBN4-09-386079-3 C0093)
を読んだ。
発想が面白い。
多くの種類の職業学校があるのに、
水商売の学校がない。
それを解決するために
試験的につくられた学校
という設定の小説である。
非常にユニークな発想で
書かれた小説である。
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073(763)希望ヶ丘の人びと 2011.07.16

重松清著「希望ヶ丘の人びと」
(ISBN978-4-09-379797-9 C0093)
を読んだ。
長編小説であるが、面白かった。
母・妻を亡くした家族が
母・妻が中学校時代に住んていて
好きだった街に引っ越す。
その街にいるおなさ馴染み、
関係者、新たな出会い、そして彼らの家族たち。
母・妻の思い出をたどりながら、
この街の嫌なところ、人々の関係、
いろいろなことを知りながらこの町で暮らしていく。
そして最後には、この街や人びとが好きになっていく。
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072(762)武士の家計簿: 2011.07.16

磯田道史著「武士の家計簿」
(ISBN978-4-10-610005-5 C0221)
を読んだ。
次男がソロバンを習っている。
そのためもあって、
映画版「武士の家計簿」を見た。
ドラマになっているが、
原作はノンフィクションの研究成果であった。
面白く一気に読んでしまった。
幕末から明治初期にかけての
武士の生活がわかりやすく書かれていた。
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071(761)フリーター家を買う。: 2011.07.10

有川浩著「フリーター家を買う。」
(ISBN978-4-344-01722-1 C0093)
を読んだ。
面白かった。
一気に読んでしまった。
現代の若者たちの行動や
精神状態を反映しながら
何かに目覚め、そして行動をしていく。
一見最悪の条件が、幸運を呼ぶこともある。
そんな積み重ねが
人の人生を紡いでいくのだろうか。
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070(760)知っておきたい放射能の基礎知識: 2011.07.10

齋藤勝裕著「知っておきたい放射能の基礎知識」
(ISBN978-4-7973-6568-9 C0242)
を読んだ。
福島第一原子力発電所事故にあわせて、
放射能についての基礎知識をまとめたものである。
大部分が既知であったが、
原子炉についていは
いくつか学ぶべきことがあった。
放射能について知りたい人には便利な本であろう。
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069(759)春を嫌いになった理由: 2011.07.05

誉田哲也著「春を嫌いになった理由」
(ISBN4-344-00734-4 C0093)
を読んだ。
ホラーサスペンス大賞特別賞の受賞後の
最初の作品である。
面白い。
2つの全く違ったストーリーが進みながら、
最後に合体する。
そこに霊媒師という不思議が絡みあう。
ただ、タイトルは少々疑問だが。
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068(758)ダンサー: 2011.07.02

柴田哲孝著「ダンサー」
(ISBN978-4-416-326140-9 C0093)
を読んだ。
遺伝子操作を受けたキメラ生物。
その生物「ダンサー」が遺伝子の命令に従って
使命を全うしようとする。
柴田氏の常連の登場人物が
時間を経て成長しながら話をすすめる。
面白い本であった。
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