読書日記
(2011年4月〜6月)

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目次 

06月 
067(757)武士道エイティーン: 2011.06.27
066(756)武士道セブンティーン: 2011.06.24
065(755)武士道シックスティーン: 2011.06.21
064(754)三陸海岸大津波:No. 3747 2011.06.19
062(752)宇宙137億年のなかの地球史: 2011.06.12
061(751)GEQ: 2011.06.04

05月 
060(750)偉大なるしゅららぼん: 2011.05.28
059(749)すべて僕に任せてください: 2011.05.21
058(748)史上最強の内閣: 2011.05.19
057(747)ミクロな化石、地球を語る: 2011.05.15
056(746)スプートニクの落とし子たち: 2011.05.11
055(745)20歳のときに知っておきたかったこと: 2011.05.10
054(744)街場のメディア論: 2011.05.04

04月 
053(743)工学部ヒラノ教授: 2011.04.30
052(742)論理病をなおす!: 2011.04.30
051(741)ダンゴムシに心はあるのか: 2011.04.23
050(740)女子中学生の小さな大発見: 2011.04.19
049(739)時間はなぜ取り戻せないのか: 2011.04.16
048(738)ある閉ざされた雪の山荘で: 2011.04.15
047(737)T.R.Y.: 2011.04.12
046(736)天空の峰: 2011.04.04


06月 
067(757)武士道エイティーン: 2011.06.27

誉田哲也著「武士道エイティーン」
(ISBN978-4-16-328320-3 C0093)
を読んだ。
3部作の最後の巻である。
面白いので一気に読んでしまった。
剣道を素材にした小説で、
ユニークな主人公や脇役たち。
高校生たちの青春小説である。
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066(756)武士道セブンティーン: 2011.06.24

誉田哲也著「武士道セブンティーン」
(ISBN978-4-16-327190-3 C0093)
を読んだ。
前著の続編である。
どこにでもいそうな
高校2年生やその周辺の人々。
それでいてユニークな登場人物。
なかなか面白い。
あと一つ続編があるので、
読みだした。
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065(755)武士道シックスティーン: 2011.06.21

誉田哲也著「武士道シックスティーン」
(ISBN978-4-16-326160-7 C0093)
を読んだ。
高校生の剣道少女の話である。
気楽に読めるエンターテイメントである。
あっさりと読めるなかなか面白い本である。
高1時代の話だが、
高2、高3時代の話も継続的書かれている。
続きに読んでしまいそうだ。
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064(754)三陸海岸大津波:No. 3747 2011.06.19

吉村昭著「三陸海岸大津波」
(ISBN4-16-716940-1 C0195)
を読んだ。
吉村氏の記録文学である。
明治29年、昭和8年、昭和35年に襲った津波。
その記録を現地の聞き取りや、
当時の記録から書かれたものである。
先日の3.11の東北大震災を思わせる記録だ。
研究者も政府もこの記録をしらかなったのか。
「予想外」としている規模が
当時の記録が示している。
科学がもっていた先入観が、
政治の先入観になり、
それが今回の悲劇の一端になっている。
過去を知ることは重要だ。
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063(753)生命は、宇宙のどこで生まれたのか: 2011.06.19

福江翼著「生命は、宇宙のどこで生まれたのか」
(ISBN978-4-396-11229-5 C0240)
を読んだ。
少し前に読み終わったが、
一般向けに書かれた本である。
しかし、あまり新しいことが書かれていなかった。
研究者であったら、
自分の進めている研究を中心に書かれるのが
一番興味を湧くのに、
残念である。
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062(752)宇宙137億年のなかの地球史: 2011.06.12

川上紳一著「宇宙137億年のなかの地球史」
(ISBN978-4-569-79653-6 C0244)
を読んだ。
放送大学で授業として行われたものを、
書籍化したものだ。
既知の内容をまとめたようなものだ。
あまり真新しさを感じない内容であった。
しかし、調査のために
いまだに海外を巡っているのはいいことだ。
私も該外調査をしたいのだが、
時間と研究費がないのでできない。
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061(751)GEQ: 2011.06.04

柴田哲孝著「GEQ」
(ISBN978-4-04-874023-4 C0093)
を読んだ。
GEQとはGreat Earth Quakeの略号で、
巨大地震のことである。
巨大地震があると、それにまつわる風評が色々起こる。
そこに謀略説もある。
自然現象なので謀略などないだろうと思われる。
911でも謀略説があったが、
これは人為による事件なのであり得る。
根拠には不確かなものもあるが、
本当なら大変というものもある。
GEQではいくつかの巨大地震には
謀略があったのではないかという
発想による小説である。
その背景には、地震を発生させる技術(兵器)が
あるというものだが、
そのあたりは怪しいが。
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05月 
060(750)偉大なるしゅららぼん: 2011.05.28

万城目学著「偉大なるしゅららぼん」
(ISBN978-4-08-771399-2 C0093)
を読んだ。
琵琶湖周辺に住む不思議な力をもつ
2つの一族に起こる大事件。
個性的な登場人物たちが巻き起こす
荒唐無稽だがリアリティをもつストーリ。
いくつか気になるところもあったが、
全般として面白い。
自作も期待する。
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059(749)すべて僕に任せてください: 2011.05.21

今野浩著「すべて僕に任せてください」
(ISBN978-4-10-314761-9 C0093)
を読んだ。
あるモーレツ研究者の伝記である。
小説のように書かれているが、
事実に基づいている。
一部仮名、匿名にされているようだが、
ドキュメントに近いのだろう。
自分が似た世界にいたせいか、
非常に面白く一気に読んでしまった。
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058(748)史上最強の内閣: 2011.05.19

室積光著「史上最強の内閣」
(ISBN979-4-09-386290-5 C0093)
を読んだ。
室積氏の作品は幾つか読んでいる。
構成が単調で物足りなさがあるが、
面白い。
この話も現実のパロディーで、
こうあって欲しい思う展開を叶えてくれる。
そんな心の琴線に響くものであった。
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057(747)ミクロな化石、地球を語る: 2011.05.15

谷村好洋著「ミクロな化石、地球を語る」
(ISBN978-4-7741-4426-9 C3044)
を読んだ。
プランクトンの化石(微化石)を用いる著者の
研究分野の紹介となっているようだ。
前半はプランクトンや微化石の歴史、
研究の方法の説明は面白い。
しかし、実際の研究例の紹介が面白くない。
ローカルで、事例が個別すぎる気がする。
著者はグローバルな話と考えているようだが、
どうも「それがどうした」という気もする。
ひとつのテーマを深く斬り込んで、
その重要性を分かりやすく
説明するほうがいいのではないだろうか。
博物館におられるのだから、
化石の名前の羅列が
市民には抵抗があるのを熟知されているはずなのに、
大量の化石名がでてくるのは疑問を感じる。
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056(746)スプートニクの落とし子たち: 2011.05.11

今野浩著「スプートニクの落とし子たち」
(ISBN98-4-620-32007-6 C0095)
を読んだ。
今野氏の文章は軽妙である。
一気に読んでしまった。
エリートたちの生態をその一員として描いている。
知っている名前がいくつも出てくる。
日本のエリートたちの学生時代、
社会人として生活しているときの裏話が
紹介されている。
なかなか面白い。
他の本も読む予定だ。
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055(745)20歳のときに知っておきたかったこと: 2011.05.10

ティナ・シーリング著「20歳のときに知っておきたかったこと」
(ISBN974-8-484-10101-9 C0030)
を読んだ。
現在テレビで放映されている先生の著書である。
成功のために秘訣がいろいろ書かれている。
人気の授業である。
しかし、実社会で実践できるかどうかが重要である。
私に難しくて、する気もないが、
二十歳の若者で
積極的に生きていきたい若者には
必要なスキルかもしれない。
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054(744)街場のメディア論: 2011.05.04

内田樹著「街場のメディア論」
(ISBN978-4-334-03577-8 C0236)
を読んだ。
以前、「寝ながら学べる構造主義」を読んだ。
本書は、人気のある街場シリーズの一つだ。
視点が定まったなかなか説得力のある主張である。
大学の講義を本にまとめたものだ。
学生や院生とどのような議論がなされたか、
興味が出る。
なかなか硬派な感じがする。
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04月 
053(743)工学部ヒラノ教授: 2011.04.30

今野浩著「工学部ヒラノ教授」
(ISBN978-4-10-314762-6 C095)
を読んだ。
面白い。
一気に読みきった。
私は理学部であったが、
似た環境を経験している。
分野による違いだろうか、
少々の違いはある。
でも、膝を打ちたくなるような、
耳が痛いような内容もある。
実名がいっぱい出てくる。
危なそうなところは、
イニシャルになっているが、
同じ分野の人にはすぐにわかるだろう。
よくこんなモノが書けたものだ。
少々心配をしてしまう。
でも著者の略歴をみると
どうも似たような著作もあるようだ。
気になってきた。
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052(742)論理病をなおす!: 2011.04.30

香西秀信著「論理病をなおす!」
(ISBN978-4-480-06516-2 C0295)
を読んだ。
レトリック、詭弁についての内容である。
詭弁の使い方をいろいろなパターンを紹介してあります。
しかし、詭弁と正論の境界はあいまいで、
それを見極めるのは難しい。
その境界を自由にあやるれるの、
弁の達人となるのだろう。
私には無理だが。
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051(741)ダンゴムシに心はあるのか: 2011.04.23

森山徹著「ダンゴムシに心はあるのか」
(ISBN978-4-569-79655-0 C0245)
を読んだ。
大脳のない動物、ダンゴムシを使って、
その行動から知能ではなく、
「心」の有無や機能を調べる実験を
している研究者の話である。
おもしろい。
研究の面白さ、その背景の苦労が伝わる。
そして実験結果をどう考えるかも、
重要な作業であることがわかる。
面白いが、どうしても、
それは人間側の考えであって、
本当に客観的にそれが「心」の存在や、
動きを証明していないのではないか
という疑問がのこる。
重要であるが故に、その点が気になる。
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050(740)女子中学生の小さな大発見: 2011.04.19

清邦彦編著「女子中学生の小さな大発見」
(ISBN4-10-131731-3 C0140)
を読んだ。
なかなかユニークな本だ。
女子中学生が身近なところで
科学に興味を持ち、
試してみた、見てみたなど
短く報告したものだ。
そして重要なことは、
その発見に、コメントしていないことである。
間違い、誤解が一杯混じっている。
でも、それもコメントなく示されていれている。
これではこれいいいのかもしれない。
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049(739)時間はなぜ取り戻せないのか: 2011.04.16

橋元淳一郎著「時間はなぜ取り戻せないのか」
(ISBN978-4-569-77564-7 C0242)
を読んだ。
橋元氏の時間に関する著作は
「時間はどこでうまれるのか」
を読んで興味をもっていた。
そして、さらに進んだ考察が
この本でなされている。
興味を持っているテーマである。
しかし、手ごわいテーもである。
生命の主体的意思(主観)が時間の矢を感じる
という主張である。
また、最後に人間原理の拡大して
「主体的生命原理」を提唱している。
おもしろが、わかるような
わからないような論点でもある。
でも、どこか、魅力のある主張である。
別の近著もあるらしい。
そちらも読んでみよう。
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048(738)ある閉ざされた雪の山荘で: 2011.04.15

東野圭吾著「ある閉ざされた雪の山荘で」
(ISBN4-06-181607-1)
を読んだ。
通常のミステリーだ。
ただ、雪に閉ざされた山荘で
密室系の設定を
舞台の練習としてやる、
という凝ってものである。
少々、複雑な設定になっている。
それになりに、面白いのだが、
オチが当たり前すぎて
東野氏の作品としては、
見劣りがする。
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047(737)T.R.Y.: 2011.04.12

井上尚登著「T.R.Y.」
(ISBN4-04-873179-3 C0093)
を読んだ。
江戸川乱歩賞受賞作である。
なかなか面白かった。
明治後半の時代背景に、
上海と日本を舞台に
詐欺を働く話である。
最後にはお約束のどんでん返しがある。
しかし、なかなか面白い話であった。
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046(736)天空の峰: 2011.04.04

東野圭吾著「天空の峰」
(ISBN4-06-263914-9 C0193)
を読んだ。
内容は現在の日本には
あまりに切実な内容である。
ヘリコプターを奪ってコンピュータ制御で
高速増殖炉の原子力発電所上空にホバリングする。
燃料が尽きれば
原子炉の上に墜落する。
犯人の要求は日本中の原子炉の停止である。
目的は国民が原子炉の危険性を
あまりに知らなすぎることへの警告であった。
現状に符合する事が多すぎる。
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