読書日記
(2010年1月〜3月)

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目次 

3月
022(593) 神様のパズル:2010.03.30
021(592) ルパンの消息:2010.03.28
020(591) 三匹のおっさん:2010.03.14
019(590) 「超」リタイア術:2010.03.13
018(589) キケン:2010.03.04
017(588) ブルータワー:2010.03.03

2月 
016(587) 塩の街:2010.02.26
015(586) 宇宙がよろこぶ生命論:2010.02.24
014(585) 数学ガール ゲーデルの不完全性定理:2010.02.24
013(584) スティーブ・ジョブズ:2010.02.17
012(583) ジェミニの方舟:2010.02.10
011(582) 波の上の魔術師:2010.02.07
010(581) 少年計数機:2010.02.01

1月 
009(580) 池袋ウエストゲートパーク:2010.01.30
008(579) アキハバラ@DEEP:2010.01.25
007(578) アルファベット70音:2010.01.23
006(577) 5年3組リョウタ組:2010.01.20
005(576) 今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機:2010.01.17
004(575) 4TEEN:2010.01.17
003(574) ブラックペアン:2010.01.10
002(573) 数学ガール フェルマーの最終定理:2010.01.09
001(572) 火星の生命と大地46億年:2010.01.05


3月 
022(593) 神様のパズル:2010.03.30

機本伸司著「神様のパズル」
(ISBN4-7584-3233-3 C0193)
を読んだ。
面白い。
書評家の大森望氏が
あとがきで絶賛しているように
この本はおもしろい。
ただし、文庫本の表紙の装丁がいただけない。
ジュニア向きの装丁で、
大人が買うにはふさわしくない。
それが残念だ。
同じ作者の作品を読みたくなった。
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021(592) ルパンの消息:2010.03.28

横山秀夫著「ルパンの消息」
(ISBN978-7-334-74569-1 C0193)
を読んだ。
時効直前の殺人事件。
その謎が高校生の供述から解けれていく。
どんでん返しがあり、
なかなか面白かった。
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020(591) 三匹のおっさん:2010.03.14

有川浩著「三匹のおっさん」
(ISBN978-4-16-32800-4 C0093)
を読んだ。
定年をしたおじさんたち が、
街のためボランティアとして
問題を解決していく物語。
明るいそしてしみじみとした話が
6話つづく。
なかなか 面白い。
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019(590) 「超」リタイア術:2010.03.13

野口悠紀雄著「「超」リタイア術」
(ISBN978-4-10-125627-6 C0136)
を読んだ。
大半は日本の年金制度 の問題点と
その対策である。
個人的な対策も紹介されている。
しかし、私が一番興味が引かれたのは、
退職後どのような姿勢 で
時間を過ごすべきかという点であった。
金や時間にしばられない、自己実現の方法が
そこにあるはずという指摘である。
当 たり前かもしれないが、
そこに数学や語学などがあったのは
目からうろこであった。
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018(589) キケン:2010.03.04

有川浩著「キケン」
(ISBN978-4-10-301872-8 C0093)
を読んだ。
電気工科大学の機械制御研究部、
略してキケンの話である。
キケンのユニークな人たちが
大学の出来事、行事を中心におこす
どたばた劇である。
なかなか面白い。
ぶっ飛んだ人が、登場人物であることが
物語の面白さを増すのだろうか。
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017(588) ブルータワー:2010.03.03

石田衣良著「ブルータワー」
(ISBN4-19-861918-2 C0093)
を読んだ。
あとがきによれば、
9.11の映像をみたとき、
このストリーを思いついたとのことだ。
現在と200年先の未来を
脳腫瘍の末期患者が
行き来するというSF的な設定である。
はやり彼の話は面白い。
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2月 
016(587) 塩の街:2010.02.26

有川浩著「塩の街」
(ISBN978-4-04-389803-9 C0193)
を読んだ。
架空の現象を扱ったサスペンスもの。
不思議な構成である。
恋愛ものでもある。
SFでも、アクションでもある。
短編連作の形式ようでもある。
書き継ぎが
つぎつぎと成されたような本でもある。
しかし、不思議な魅力がある。
3部作の最初の本である。
次も読みたくなるような魅力である。
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015(586) 宇宙がよろこぶ生命論:2010.02.24

長沼毅著「宇宙がよろこぶ生命論」
(ISBN978-4-480-68814-9 C0240)
を読んだ。
個性のある著者が書いた本である。
生物学へのアプローチも個性的である。
ただ、生命の前提について、
化学的な部分が多くの比率を占めている。
著者のフィールドワークに基づいた話を
読みたかった気がする。
それは別のの本でということなのだろうか。
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014(585) 数学ガール ゲーデルの不完全性定理:2010.02.24

結城浩著「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」
(ISBN978-4-7973-5296-2 C0043)
を読んだ。
やはり、おもしろい。
ただゲーデルの不完全性定理の証明を
真正面からすすめているとことは、
圧巻である。
ただし、私には内容が理解できない。
ゲーデルの不完全性定理は
今まで何度か読んできたが
分からなかった。
今回なんとなくこのような
アプローチをしていくのだという
全貌が見えてきた気がする。
次作も期待したい。
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013(584) スティーブ・ジョブズ:2010.02.17

J.S.ヤング、W.Lサイモン著「スティーブ・ジョブズ」
(ISBN4-492-50147-9 C3034)
を読んだ。
iConという英名の本で
副題が日本語タイトルになっている。
Apple社やジョブズについての
ノンフィクションや伝記については、
いくつか読んだ。
それはだいぶ以前だったので
ジョブズがAppleにもどってからの
話は読んだ記憶がない。
それを補うような話だ。
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012(583) ジェミニの方舟:2010.02.10

高嶋哲夫著「ジェミニの方舟」
(ISBN978-7-08-771249-0 C0093)
を読んだ。
2つの台風が合体して、
超巨大な台風が発生して、
東京を襲うという話である。
そのとき、東京が洪水に襲われ、
さまざまな被害が起きるというストーリである。
いわゆるパニック小説である。
しかし、自然災害がテーマなので、
なかなか面白い内容であった。
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011(582) 波の上の魔術師:2010.02.07

石田衣良著「波の上の魔術師」
(ISBN4-16-320280-3 C0093)
を読んだ。
株の投資で稼いでいくのだが、
その目的が、ある銀行に
ダメージを与えることである。
そして自分たちその混乱に乗じて
儲けることである。
なかなか面白い話であった。
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010(581) 少年計数機:2010.02.01

石田衣良著「少年計数機」
(ISBN4-16-319280-8 C0093)
を読んだ。
池袋ウエストゲートパークのシリーズである。
サスペンスと心温まるものや
心動かすものがこめられている。
主人公の真島誠、マコトの目から見た、
池袋の青年たちの物語である。
面白いシリーズである。
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1月 

009(580) 池袋ウエストゲートパーク:2010.01.30

石田衣良著「池袋ウエストゲートパーク」
(ISBN4-16-317990-9 C093)
を読んだ。
池袋の西口公園を舞台にした、
いわゆる不良たちの話。
主人公の真島誠、マコトの目を通してみた
不良たちのさまざまな出来事。
短編集だが、なかなかおもしろい。
続編が何巻もあるようだ。
読んでしまいそうだ。
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008(579) アキハバラ@DEEP:2010.01.25

石田衣良著「アキハバラ@DEEP」
(ISBN4-16-323530-2 C0093)
を読んだ。
面白い。
いろいろなオタクが登場する。
彼らのオリジナルのソフトとアイディアが、
巨大IT企業に奪われる。
それを彼らなりの方法で
奪還するというストーリーである。
ありふれたストーリーかもしれないが、
石田氏にかかると
なかなか面白いものとなっている。
別の代表作を読んでみたくなる。
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007(578) アルファベット70音:2010.01.23

小倉陽子著「アルファベット70音」
(ISBN4-434-07525-X C2082)
を読んだ。
英語の発音をいかにして
身につけるかのハウツー本である。
しばらく接していなかったので、
英語の発音記号を忘れている。
この本は日本人には難しい発音を、
カタカナ書きで示して、
だれでも読めるようにして、
発音を示していこうというものである。
英語は文字の表記と発音が一致していない。
そのため、表記方法の癖や例外を覚えるのに
時間がかかる。
それが英語習得の一つのネックなっているのだろう。
しかし現在の英語教育は発音やリスニングが
重視されているので、
その弱点は私のころよりは
改善されているのだろう。
そんなことを考えた。
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006(577) 5年3組リョウタ組:2010.01.20

石田衣良著「5年3組リョウタ組」
(ISBN978-4-04-873837-8 C0093)
を読んだ。
小学校5年生の担任の良太を
中心とした小学校で発生しそうな問題を
テーマにした小説である。
読んでいて、
現在の坊ちゃん風であるなと思った。
すると著者があとがきで
坊ちゃんを意識して書いている
とのことであった。
なかなか面白い本であった。
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005(576) 今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機:2010.01.17

丸山茂徳著「今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機」
(ISBN978-4-10-584013170-1 C0036)
を読んだ。
いつもの丸山節である。
言いたいことはわかる。
しかし、その言い方が過激だ。
推敲も足りず、誤字脱字が気になる。
丸山氏はよく知っている。
でも、ここまでして
なぜ、寒冷化にこだわるのか。
本人も寒冷化の論争で
「まるで楽しい思いはないが」
「正義」のためだという。
彼は、科学者の良心に基づき、
古武士のように、正義のため、
名誉もなりふりもかまわず、
突き進んでいるのである。
そんなところが彼の魅力でもあるのだが。
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004(575) 4TEEN:2010.01.17

石田衣良著「4TEEN」
(ISBN978-4-10-125051-9 C0193)
を読んだ。
面白かった。
これが直木賞を受賞している。
大人が読めば、
直木賞を受賞したということが理解できる。
ただ、14歳の中学生が
性、暴力、死、病気
などに対して、
こんな状況なのかと思ってしまう。
高校生が主人公ならわかる。
うちの小学校6年生の長男や
その周辺の子供をみていると
2年間でこんな状況になるのか。
余りにも違うことに愕然とする。
しかし、友情や恋、そして少年らしい
冒険心、背伸びがある。
それもやはり14歳なのだ。
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003(574) ブラックペアン:2010.01.10

海堂尊著「ブラックペアン」
(上:ISBN978-4-06-276525-1 C0193
下:ISBN978-4-06-276526-8 C0193)
を読んだ。
海堂氏の一連の医者のシリーズで、
1988年当時を舞台にしている。
「チーム・バチスタの栄光」の
20年ほどの前の話である。
彼の小説は、いろいろなものがあるが、
すべて一連の舞台、
そしてどこかに共通する登場人物がいる。
このような書き方もあるのだという気がする。
今までの彼の小説を読んできた人は、
そのような設定を楽しむことになる。
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002(573) 数学ガール フェルマーの最終定理:2010.01.09

結城浩著「数学ガール フェルマーの最終定理」
(ISBN978-4-7973-4526- C0041)
を読んだ。
面白い。
ピタゴラスの定理、互いに素、
素数などの整数の基礎から、
オイラーの式と公式、
群や環、体、アーベル群などの整数論、
さらに、背理法、
無限降下法、テーラー展開などの
数学の基礎的手法、
最後にフェルマーの最終定理へと一気に進む。
さすがの最終定理の説明は
難しくて理解できなかったが、
それ以外の部分は、
数学の素人でもついていけるという
楽しさがあった。
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001(572) 火星の生命と大地46億年: 2010.01.05

丸山茂徳、ビック・ベーカー、ジェームス・ドーム著
「火星の生命と大地46億年」
(ISBN978-4-06-154282-2 C0044)
を読んだ。
火星の地質発達史の概略をまとめたものだ。
前半のSFは不要だ。
どこまで科学的事実なのか
そこまでがフィクションなのかわからない。
後半だけで示された方がわかりよかった。
火星は地球の半分の半径しかない。
だから地球より早く一生を生きている。
地球の未来がそこにはある。
火星を調べることは、
地球の未来を知ることであった。
なかなか面白い。
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