読書日記
(2009年7月〜9月)

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目次 

9月 
94(546) 哲学的な何か、あと科学とか: 2009.09.28
93(545) 世界は分けてもわからない: 2009.09.26
92(544) 渋滞学: 2009.09.26
90(543) マグマ: 2009.09.12
89(542) 完全版 下山事件 最後の証言: 2009.09.11
88(541) 空をつかむまで: 2009.09.05
87(540) ぼくたちのサイテイの夏: 2009.09.04
86(539) RYU: 2009.09.04
85(538) シャツゥーン ヒグマの森:2009.09.03
84(537) 蒼い目のルニュアーシュ:2009.09.03
83(536) 機関車先生:2009.09.03
82(535) 無人島に生きる十六人:2009.09.03

8月 
81(534) バッテリー:2009.08.30
80(533) TENGU:2009.08.29
79(532) サッカーボーイズ13歳:2009.08.26
78(531) The MANZAI:2009.08.24
77(530) KAPPA:2009.08.21
76(529) しゃばけ:2009.08.18
75(528) ジュラ紀終焉:2009.08.13
74(527) 「地球温暖化」論で日本人が殺される!:2009.08.11
73(526) イノセント・ゲリラの祝祭:2009.08.10
72(525) 超大陸 100億年の地球史:2009.08.07
71(524) エンド・ゲーム:2009.08.06
70(523) 蒲公英草紙:2009.08.06

7月 
69(522) ジェネラル・ルージュの凱旋:2009.07.29
68(521) 嵐の中の動物園:No. 2976 2009.07.27
67(520) ナイチンゲールの沈黙:2009.07.24
66(519) 常野物語 光の帝国:2009.07.20
65(518) チーム・バヒスタの栄光:2009.07.20
64(517) 人間の測りまちがい:2009.07.17


9月 
94(546) 哲学的な何か、あと科学とか: 2009.09.28

飲茶著「哲学的な何か、あと科学とか」
(ISBN978-4-576-06184-9 C0095)
を読んだ。
軽い哲学的読み物である。
内容的には科学哲学のテーマとして
よく取り上げられるものである。
しかし、整理のためによかった。
なんといってもあっさり読めるのがよい。
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93(545) 世界は分けてもわからない: 2009.09.26

福岡伸一著「世界は分けてもわからない」
(ISBN978-4-06-288000-8 C0245)
を読んだ。
いつもの福岡氏の口調の話である。
内容的には以前の著作に重複することもある。
情緒的な文章が続き、
それがなんらかの示唆を持っているのだが、
話が連続していない。
本人の中では連続しているかもしれないが、
読んでいる側にはわからない。
その点が悔やまれる。
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92(544) 渋滞学: 2009.09.26

西成活裕著「渋滞学」
(ISBN978-4-10-603570-8 C0340)
を読んだ。
モノが滞るということは、
日常生活によくあるこである。
それを学問としなるのはおもしろい。
学際的な学問であるが、
そこには何らかの原理がありそうである。
それが面白い。
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90(543) マグマ: 2009.09.12

真山仁著「マグマ」
(ISBN978-4-04-394309-8 C0193)
を読んだ。
地熱発電に関する小説である。
財政破綻した会社を買い取ったファンドが
会社を再建するために
社長として乗り込んだ女性が主人公である。
そして地熱発電が、
日本ではなぜ冷遇されているかを話題にしている。
なかなか面白かった。
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89(542) 完全版 下山事件 最後の証言: 2009.09.11

(ISBN978-4-396-33366-9 C0195)
柴田哲考著「完全版 下山事件 最後の証言」
を読んだ。
旅行前から読み出した。
最初は単行本を読み出したのだが、
文庫版が完全版になっていたので、
文庫版を購入して、読み出した。
そして旅行中に読み終わった。
そしてキーマンを何人新規にインタビューしている。
新しい情報も加わっている。
なかなか面白かった。
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88(541) 空をつかむまで: 2009.09.05

関口尚著「空をつかむまで」
(ISBN978-4-08-746445-0 C0193)
を読んだ。
旅行中にもかかわらず、
読み出したら面白くて
一気に読んでしまった。
中学生4名の友情と
スポーツに打ち込んでいく姿を書いている。
しかし、それは現代の児童文学であるから、
社会的背景などは現代風になっている。
面白い小説であった。
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87(540) ぼくたちのサイテイの夏: 2009.09.04

笹生陽子著「ぼくたちのサイテイの夏」
(ISBN4-06-275015-5 C0193)
を読んだ。
児童文学である。
小学校6年生が登場するが、
単純なストーリーではなく、
そこでは、家庭内のいろいろな問題も
加わり、いろいろと考えさせられる内容であった。
なかなか面白かった。
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86(539) RYU: 2009.09.04

柴田哲考著「RYU」
(ISBN978-4-19-892962-6 C0913)
を読んだ。
いつもの主人公の有本???と犬の???が登場する。
沖縄が舞台である。
今回の予想外の巨大の生物が出てくる。
なかなか面白かった。
同じメンバーでのシリーズでは
「ダンサー」というのがあるそうだ。
それも読んでみたくなった。
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85(538) シャツゥーン ヒグマの森:2009.09.03

増田俊也著「シャツゥーン ヒグマの森」
(ISNB978-4-7966-6903-0 C0193)
を読んだ。
旅行中に読見始めた本である。
北大出身の著者で、
北大の特殊のサークルの活動が背景にある。
そのサークルのヒグマ研究会の調査には
私も参加したいことがある。
また、中川演習林には私も滞在したことがある。
そんなことで、なじみがあり、
興味を持って読んだ。
ただし、内容は恐ろしいものである。
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84(537) 蒼い目のルニュアーシュ:2009.09.03

松岡圭祐著「蒼い目のルニュアーシュ」
(ISNB978-4-04-383611-6 C0193)
を読んだ。
旅行中に読む本がなくなったので、
旅館にあった本を借りて読んだ。
すると帰りの空港で同じ本があったので、
買って読んだ。
ただし、短いのですぐ読めた。
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83(536) 機関車先生:2009.09.03

伊集院静著「機関車先生」
(ISBN04-06-2633537-2 C0193)
を読んだ。
なかなか面白かった。
障害を持った先生が
普通の教室で先生になって教えるという
少々変わった設定の話である。
時代設定も昔におき、
小さな島の小さな小学校の話である。
なかなか面白いものであった。
伊集院静の本は始めてであった。
愛媛県に行くときに持っていた本である。
台風のために、飛行機に乗っている時間が
長かったので、行きの飛行機で
読み終わってしまった。
短い話だが、一気に読ませる内容である。
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82(535) 無人島に生きる十六人:2009.09.03

須川邦彦著「無人島に生きる十六人」
(ISNB978-4-10-110321-1 C0126)
を読んだ。
かなり昔の本の復刻である。
なかなか面白い。
明治時代の日本人が
強い精神力と体力を持っていたことを
今本からよく知ることができる。
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8月 
81(534) バッテリー:2009.08.30

あさのあつこ著「バッテリー」
(ISBN4-87692-581-X C8393)
を読んだ。
巧という不思議な小学生が主人公である。
野球の話だが、
なかなか面白い内容である。
これが一冊だけだと、
「これで終わり」という気がするだろう。
現在では、何冊も出ていることを知っているので、
続きを読めばいいのだとわかる。
あさの氏のいつものパターンで、
一冊の本なのに、
終わりを感じさせない終わりだ。
読んでいて、区切りを感じないのは、
少々不満が残る。
しかし、続きを読みたくなる本である。
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80(533) TENGU:2009.08.29

柴田哲考著「TENGU」
(ISBN978-4-396-33413-0 C0193)
を読んだ。
KAPPAに続く不思議な生物を
題材にした小説である。
設定に少々疑問を感じたが、
面白かった。
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79(532) サッカーボーイズ13歳:2009.08.26

はらだみずき著「サッカーボーイズ13歳」
(ISBN978-4-86255-000-2 C0093)
を読んだ。
中学校のサッカー部の話である。
サッカーを中心とした話で、
奥行きがない。
少々飽きたが、
一気に読んだ。
先行作となる本があるそうだ、
読む気にならない。
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78(531) The MANZAI:2009.08.24

あさのあつこ著「The MANZAI」
(1:ISBN978-4-86176-253-6 C0193
2:ISBN978-4-86176-281-9 C0193
3:ISBN978-4-86176-335-9 C0193
4:ISBN978-4-86176-455-4 C0193)
を読んだ。
長男が買ったものだが、
私も長男の後読んだ。
あさのあつこの本をはじめて読んだ。
バッテリーが有名だが、
長男が野球は嫌いだというので、
こちらを読むようになった。
長男の感想は、特別なかった。
私も、面白くないわけではないが、
それほど興味もひかれなかった。
まあ、バッテリだけは目を通してみよう。
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77(530) KAPPA:2009.08.21

柴田哲考著「KAPPA」
(ISBN978-4-19-892927-5 C0193)
を読んだ。
犯人が最初から気づいていたので、
少々内容がだるくおもえたが、
なかなかおもしろい設定である。
もうひとつ読んでみたい気がする作家である 。
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76(529) しゃばけ:2009.08.18

畠中恵著「しゃばけ」
(ISBN4-10-450701-6 C0093)
を読んだ。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した作品だ。
なかなか完成度が高く、
江戸時代の妖(あやかし)の話で、
なおかつ殺人事件を扱うミステリーである。
内容も面白いが、
少々趣味が違うようだ。
今の私の気分には合わないようだ。
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75(528) ジュラ紀終焉:2009.08.13

小宮紀行著「ジュラ紀終焉」
(ISBN4-86223-054-7 C0093)
を読んだ。
なかなか面白い話である。
ジュラ紀に、大学の古生物学の教員と学生が
タイムスリップする話である。
ジュラ紀の恐竜の生態を確認しながら、
そこでどのようにして生きのび、
肉食恐竜との戦いなどが
リアルに語られる。
しかし、校正不足を感じる。
その点が残念であった。
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74(527) 「地球温暖化」論で日本人が殺される!:2009.08.11

武田邦彦・丸山茂徳著
「「地球温暖化」論で日本人が殺される!」
(ISBN978-4-06-215036-1 C0095)
を読んだ。
昨年秋に書かれたものだ。
丸山氏の主張は今までどおりのものだ。
内容的には、ほとんど変わらない。
主張していることは、
科学的に正しいものをどう見分け、
どう対処するかということだ。
予防原則も否定している。
私も予防原理は、
最初はいい考えだと思ったが
よくよく考えれば、
いい点と悪い点があるなと思い始めてきた。
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73(526) イノセント・ゲリラの祝祭:2009.08.10

海堂尊著「イノセント・ゲリラの祝祭」
(ISBN978-4-7966-6676-3 C0093)
を読んだ。
いつものメンバーが出てきて
いろいろな事態が進行する。
今回もミステリーではなく、
社会派小説となっている。
話はそれなりに変化しているが、
だんだん新鮮味がなくなってきた。
しかし、面白いことは面白い。
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72(525) 超大陸 100億年の地球史:2009.08.07

デッド・ニールド著「超大陸 100億年の地球史」
(ISBN978-4-7917-6442-6 C0040)
を読んだ。
地質学における超大陸の発見と
その復元を行っている。
しかし、その説明は、分かりにくい。
古典や文学の引用もいいのだが、
もう少しシンプルに分かりやすく
説明してほしかった。
そして新しい説、最先端の説が
もれていることがあり、
少々残念であった。
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71(524) エンド・ゲーム:2009.08.06

恩田陸著「エンド・ゲーム」
(ISBN4-08-774791-3 C0093)
を読んだ。
常野物語シリーズである。
不思議なストーリーである。
親が特殊な能力をもち、
父親が失踪していた。
母子家庭の二人が不思議な能力におびえ、
その原因を取り除くために、
いろいろなことが起こる。
ファンタジーめいていて、
概念の世界を描くために、
着いていけない描写が続く。
そして、不思議な終焉を迎える。
エンターテイメントして読むと
少々苦しい気がする。
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70(523) 蒲公英草紙:2009.08.06

恩田陸著「蒲公英草紙」
(ISBN978-4-08-746294-4 C0193)
を読んだ。
常野物語シリーズである。
ある少女の視線をもって、
不思議な能力をもつ少女、
そして常野一族がさりげなく語られる。
淡々としたストーリーで話が進む。
しかし、その淡々さがよさでもあり、
弱点でもあるような気がする。
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7月 
69(522) ジェネラル・ルージュの凱旋:2009.07.29

海堂尊著「ジェネラル・ルージュの凱旋」
(ISBN978-4-7966-5754-9 C0093)
を読んだ。
一連のシリーズの小説である。
前作と同時進行の別事件として描かれている。
なかなか奇抜な展開である。
面白いものであった。
ただし、読む順番を守る必要がある。
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68(521) 嵐の中の動物園:No. 2976 2009.07.27

川端裕人著「嵐の中の動物園」
(ISBN978-4-04-631027-9 C893)
を読んだ。
あまり面白くなかった。
ストーリーが単調で、
展開に必然性が感じられなかった。
川端氏の緻密な小説と比べると
見劣りがして残念だった。
ただし、子どもの読むのにいいかもしれない。
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67(520) ナイチンゲールの沈黙:2009.07.24

海堂尊著「ナイチンゲールの沈黙」
(ISBN4-7966-5475-5 C0093)
を読んだ。
バチスターに続く作品である。
強烈な個性の登場人物による
話が展開する。
新しい登場人物が何人か出てくる。
看護師と小児患者との犯罪が
展開されていく。
そのほかにも、大学病院や医療の
問題点がいろいろ示されている。
なかなか面白い話である。
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66(519) 常野物語 光の帝国:2009.07.20

恩田陸著「常野物語 光の帝国」
(ISBN978-4-08-747242-4 C0193)
を読んだ。
なかなか面白い本である。
常野とよばれる不思議な能力を持った
一族に関する小説だ。
遠野物語を思わせる連作短編集である。
設定が魅力的で、
連続物語を成り立たせる本である。
すばらしい設定で、
続編を長編で読みたくなる本となった。
幸い続編が何冊か出ている。
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65(518) チーム・バヒスタの栄光:2009.07.20

海堂尊著「チーム・バヒスタの栄光」
(上:ISBN978-4-7966-6161-4 C0193
下:ISBN978-4-7966-6163-8 C0193)
を読んだ。
これも以前に読み終わっていたが、
記入するのが遅れた。
なかなか面白い本である。
大学病院を舞台にした推移小説だが、
キャラの立った人物が魅力を出している。
こういう点が必要なのかもしれない。
キャラの魅力で連続物語を
成り立たせることができのだ。
続編も読みたくなる本となった。
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64(517) 人間の測りまちがい:2009.07.17

スティーブン・J・グールド著「人間の測りまちがい」
(上:ISBN978-4-309-46305-6 C0140
下:ISBN978-4-309-46306-6 C0140
単行本:ISBN4-309-45107-2 C0040)
を読んだ。
だいぶ以前に読み終わっていたが、
ここに記入するのが遅れた。
人間の姿勢として、差別意識があり、
その背景を生物学的決定論という一見科学的なもので、
語られてきた歴史と、
その間違いを示したものだ。
科学がまだ十分発展していなかったから
間違いが生じたいのではなく、
差別意識が、実は、その背景にあったことが
科学的に示した。
そのような差別意識は20世紀末になってもまだあり、
それを批判することも行われている。
あちこちで波紋を起こした本だが、
グールドの主張は今も変わらず正しい。
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