読書日記
(2008年7月〜9月)

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目次 

9月 
62(422) 最後の授業 ぼくの命のあるうちに: 2008.09.27
61(421) 千里眼とマジシャン: 2008.09.24
60(420) 地質学者が見た風景: 2008.09.12
59(419) 「デジタル一眼」上達講座: 2008.09.12
58(418) 兎の眼: 2008.09.06
57(417) イリュージョン: 2008.09.04

8月 
56(416) ビフォア・ラン: 2008.08.31
55(415) エイジ: 2008.08.26
54(414) 科学者の9割は・・・: 2008.08.22
53(413) 川中WOW部の釣りバトル: 2008.08.19
52(412) サウスバウンド: 2008.08.16
51(411) 小さき者へ: 2008.08.10
50(410) マジシャン: 2008.08.10
49(409) 正しく知る地球温暖化: 2008.08.01

7月 
48(408) 入門!論理学: 2008.07.30
47(407) 数学的ありえない上: 2008.07.28
46(406) ニコチアナ: 2008.07.11
45(405) 科学的に説明する技術: 2008.07.06
44(404) 科学哲学の冒険: 2008.07.04


9月 

62(422) 最後の授業 ぼくの命のあるうちに: 2008.09.27

ランディ・パウシュ、ジェフリー・ザスロー著
「最後の授業 ぼくの命のあるうちに」
(ISBN978-4-270-00350-3 C0030)
を読んだ。
バーチャルリアリティで有名な教授、
というより最後の講義で有名な、
ランディ・パウシュの最後の講義のDVDがついた本である。
2007年9月18日に大学をやめるにあたって
最終講義をした。
その講義が録画され、公開されたことで有名になった。
カーネギーメロン大学からDVDが販売されていたので、
以前購入していたが、
英語だけだったので、
なかなかジョークがわからなった。
この本のDVDは日本語字幕が着ついているが、
それでもなかなかわかりにくいものである。
しかし、この本に講義の背景になっていること、
講義では話しきれなかったこと、
そして一番伝えたかったことが
書かれている。
もはや本の構成の上手下手は関係がない。
伝えたい内容こそが重要であることがわかる。
2008年7月25日今朝、
彼は、47歳で膵臓がんで死んだ。
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61(421) 千里眼とマジシャン: 2008.09.24

松岡圭祐著「千里眼とマジシャン」
(ISBN4-09-386118-8 C0093)
を読んだ。
松岡氏の本をよく読む。
分厚い本であるが、
読みやすくついつい内容に引き込まれていく。
まだいろいろな内容のものがあるから、
気が向いたら読んでいこう。
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60(420) 地質学者が見た風景: 2008.09.12

坂幸恭著「地質学者が見た風景」
(ISBN978-4-8067-1368-5 C0044)
を読んだ。
坂さんがスケッチをした
地質学的な水彩画の画集である。
地域ごとの風俗なども入っており、
なかなかいい本であった。
旅情をそそられる。
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59(419) 「デジタル一眼」上達講座: 2008.09.12

田中希美男著「「デジタル一眼」上達講座」
(ISBN978-4-04-867288-7 C1272)
を読んだ。
小松空港の売店で見つけてかって、
帰りの飛行機で読んだ。
内容の多くは当たり前のことだが、
ついつい忘れてしまっていることを
思い出させてくれる内容になっている。
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58(418) 兎の眼: 2008.09.06

灰谷健次郎著「兎の眼」
(1ISBN4-04-352001-8 C0193)
を読んだ。
実は、昔この本を読んでいるはずだが、
まったく内容を忘れている。
なかなかいい本であった。
時代背景が1970年初頭なので、
少々古く、現代の子供たちが
その時代背景をどの程度感じるかはわからない。
しかし、 それ以上に感じるものがあるはずだ。
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57(417) イリュージョン: 2008.09.04

松岡圭祐著「イリュージョン」
(ISBN4-09-386127-7 C0093)
を読んだ。
マジシャンの少年が、家庭や社会から孤立し
犯罪を犯していく様を描いた小説だ。
なかなか面白い本であった。
まさ娯楽としての小説の面白さを
感じさせるものであった。
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8月 
56(416) ビフォア・ラン: 2008.08.31

重松清著「ビフォア・ラン」
(ISBN4-87728-651-9 C0193)
を読んだ。
体育会系の高校生の受験時代の物語である。
精神病を患った同級生と幼馴染の同級生、
その精神が共鳴しながら
主人公に大きな影響を与える。
普通の高校生に起きた
ちょっと変わった事件が題材である。
いろいろな立場で高校生の揺れ動く心を
一人の高校生の立場から見たものである。
なかなか面白小説であった。
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55(415) エイジ: 2008.08.26

重松清著「エイジ」
(ISBN4-02-264274-2 C0193)
を読んだ。
中学二年生の目を通じた
現代(1990年代)の少年の心の動きを書いたものだ。
日常の心の動きと
同級生の犯罪事件が関わって
揺れ動く少年たちの心も模様が描かれている。
なかなかいい本であった。
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54(414) 科学者の9割は・・・: 2008.08.22

丸山茂徳著「科学者の9割は
「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている」
(978-4-7966-9291-8 C0225)
を読んだ。
丸山氏は良く知っているし、敬愛している。
その前提で書く。
前半は、地球は寒冷化に向かっていること、
温暖化の要因は二酸化炭素でないことを
前著を要約したように書かれている。
この本の主眼は、寒冷化に対する
日本あるは世界のあり方を論じている。
その論理はあいからわず、丸山節で
乱暴なところがある。
論理的でないところも多々ある。
この説に私も賛成であるが、
その対策には賛同しかねる。
彼の説に従えば、10年以内に決着をみることになる。
彼が負ければ馬鹿な学者がいたことになるが、
彼が勝てば、世界中が悪者になる。
研究に加担した科学者の倫理、
その結果を鵜呑みにして宣伝したメディアの姿勢、
京都議定書や洞爺湖サミットも間違い、
IPCCもの悪者の一味だし、
それにノーベル賞を与えたノーベル委員会も
見識のなさが示される。
なにより大量の血税を投入にした無駄、
あるいは罪は大きい。
そのような事態を恐れる。
科学には、善悪はない。
科学を利用する人間には、間違い、思惑、
利害、営利、名誉、扇動、付和雷同などが起こる。
さて、どちらにころんでも、私には悩ましい。
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53(413) 川中WOW部の釣りバトル: 2008.08.19

阿部夏丸著「川中WOW部の釣りバトル」
(978-4-06-285045-2 C8293)
を読んだ。
以前この著者を、児童小説の見本として読んだ。
その後シリーズが3冊目だが、
Amazonから連絡があったので、つい購入した。
こじんまりとした展開で、
なかなか面白いものであった。
しかし、特別面白いものではない。
でも、定判のある著者が、宣伝をして出版したら、
それなりに売れていくのだろう。
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52(412) サウスバウンド: 2008.08.16

奥田英郎著「サウスバウンド」
(ISBN4-04-873611-6 C0093)
を読んだ。
小学生とその家族を中心とした物語である。
小学生が元過激派の両親が起こすさまざまなトラブルと
人間模様を描いたものである。
前半は東京での話、後半は八重山での話となる。
新入生用の課題図書を探す一環として読んだ。
なかなか面白い内容であった。
そして伝えるべきテーマがあった。
でも課題図書としては、
教訓的でないような気がする。
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51(411) 小さき者へ: 2008.08.10

重松清著「小さき者へ」
(ISBN4-620-10662-3 C0093)
を読んだ。
中編小説が数編納められている。
それなりの内容の作品である。
大人からすると、
問題提起はあるのだが、
その解決が当たり前というか、
いってみれば、軽い小説に感じる。
以前読んだときの同じ思いを抱いた。
後数編読んでみるつもりだ。
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50(410) マジシャン: 2008.08.10

松岡圭祐著「マジシャン」
(ISBN4-09-386108-0 C0093)
を読んだ。
マジックとマジシャンを題材にした小説である。
なかなか面白かった。
サスペンス小説でありながら、
マジックとマジシャンの本質を問うような
問題提起がある。
深い内容に仕上げられていた。
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49(409) 正しく知る地球温暖化: 2008.08.01

赤祖父俊一著「正しく知る地球温暖化」
(ISBN978-4-416-20818-2 C0044)
を読んだ。
また名のある科学者が
温暖化問題への反論を書いた。
理性的で、勇気のある科学者が声を上げだした。
その関連の書物をいくつか入手した。
その一環である。
誤字脱字、内容のダブりなど、
少々校正不足の感は否めない。
しかし、いいたいことは理解できる。
でも、主流に反する意見を述べるのであれば、
もう少し校正や推敲に時間をかけて欲しかった。
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7月 
48(408) 入門!論理学: 2008.07.30

野矢茂樹著「入門!論理学」
(ISBN4-12-101862-1 C1210)
を読んだ。
途切れ途切れに読んでいたので、
長くかかった。
論理学のエッセンスのような本であった。
平易に核心部分だけを書いている。
野矢氏独特のユーモアをもって書かれてるので
読みやすいが、
その内容は深い。
いい本であった。
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47(407) 数学的ありえない上: 2008.07.28

アダム・ファウアー著「数学的ありえない上」
(ISBN4-16-325310-6 C0097)
を読んだ。
あまり面白くなかったが、
ついつい上巻を最後まで読んでしまった。
なぜか、下巻を読む気にならなかった。
内容としては面白いのかもしれないが、
どうも没頭できない気がした。
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46(406) ニコチアナ: 2008.07.11

川端裕人著「ニコチアナ」
(ISBN4-16-320090-8 C0093)
を読んだ。
タバコに関すると小説である。
もちろん、川端氏だから、
よく調べているし、考察もしている。
面白みは、それらと比例するわけではない。
残念ながら今までの彼の小説と比べると
面白み欠けていた。
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45(405) 科学的に説明する技術: 2008.07.06

福沢一吉著「科学的に説明する技術」
(ISBN978-4-7973-4123-2 C0240)
を読んだ。
科学の側に立った書き方をしている。
帰納法は、科学は使っているが、
その妥当性が十分に議論されていない。
みんなそこを悩んでいるのだが、
そこの議論が十分でない。
論理学の本でないから論理の部分を
質すのもよくないが、
論理の部分も甘い気がする。
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44(404) 科学哲学の冒険: 2008.07.04

戸田山和久著「科学哲学の冒険」
(ISBN978-7-14-091022-1 C1310)
を読んだ。
科学哲学の意味を問うものであった。
対話として構成されている。
それがある程度の読みやすさを演出している。
高校生から大学生を対象としているらいしい。
しかし、私は前半は面白かったが、
後半が難解で、議論の議論、
哲学のための哲学という感じがした。
こんな学生はいないだろう。
前半が面白かった。
この本を読んで、論理学や哲学は面白いと思った。
このような科学哲学をする気には
私はならない。
私は、もっと科学の側から哲学をしたいと
考えてたいと思っている。
だが、いい本であった。
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