読書日記
(2007年10月〜12月)

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目次 

12月  
82(359) 冥府の虜:2007.12.31
81(358) アインシュタイン丸かじり:2007.12.29
80(357) エビデミック:2007.12.22
79(356) くちぶえ番長:2007.12.22
78(355) はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語:2007.12.15
77(354) 石はきれい、石は不思議:2007.12.09
76(353) 昆虫力:No. 2351 2007.12.09
75(353) ブルバキとグロタンディーク:2007.12.09
74(352) 宇宙と大地 農のある暮らし:2007.12.08

11月  
73(351) 朽ちる散る落ちる:2007.11.23
72(350) 捩れ屋敷の利鈍:2007.11.17
71(349) 六人の超音波科学者:2007.11.17
70(348) ズッコケ中年三人組age41:2007.11.11
69(347) 無限連鎖:2007.11.10
68(346) ズッコケ中年三人組:2007.11.03
66(344)67(345) 都会のトム&ソーヤ5上・下:2007.11.03
65(343) ロボットの天才:2007.11.03

10月 
64(342) 都庁爆破!:2007.10.27
63(341) 命の遺伝子:2007.10.24
62(340) クラッシュ:2007.10.20
61(339) トルーマン・レター:2007.10.13
60(338) ふたりのシンデレラ:2007.10.09
59(337) メルトダウン:2007.10.07


12月  
82(359) 冥府の虜: 2007.12.31

高嶋哲夫著「冥府の虜」
(ISBN4-396-63182-0 C0093)
を読んだ。
この本は、著者が以前専門としていた
原子力を素材とした内容である。
なかなか面白いものであった。
この本が今年最後の読書記録となる。
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81(358) アインシュタイン丸かじり:2007.12.29

志村史夫著「アインシュタイン丸かじり」
(ISBN978-4-10-610207-3 C0242)
を読んだ。
わかりやすくアインシュタインの1905年の
主要論文を解説している。
なかなか面白い本である。
彼の各一連の本は、
わかりやすく説明されているので
読みやすく楽に読みきれるのでいい。
思い返してみると彼の書いた本は
結構手元にあることに気づく。
書き方は気をてらうこともなく、
正攻法でただわかりやすく書いている。
数式も書かれているが、
もっと説明が欲しいと思えるくらいでとまるので、
より詳しい本を読みたくなる。
このような科学解説書では
それがベストであろう。
なかなかいい書き方である。
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80(357) エビデミック:2007.12.22

川端裕人著「エビデミック」
(ISBN4-04-873801-9 C0093)
を読んだ。
川端氏の久々の本格小説である。
エピデミックとは、疫学のことである。
東京近郊で発生した原因不明の疫病を
早期に対処するために、架空のチームが対処を始める。
しかし、疫病ははやりだすが、
何とか対処し、抑えるという話である。
内容が疫学の原理を紹介しながら進むので
非常に専門性を楽しめて非常に楽しかった。
そしてさまざまな人間が現れていくので
小説としての面白さもある。
久しぶりに読む川端氏の本格小説であった。
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79(356) くちぶえ番長:2007.12.22

重松清著「くちぶえ番長」
(ISBN4-10-134920-6 C0193)
を読んだ。
小学校4年生の男の子と転校してきた女の子の
友情物語である。
いわゆる青春小説である。
このような分野の小説を久しぶりに読んだ。
中篇だろうが少々読み応えに書けた。
しかし、久しぶりだったのでさわやかな感じがした。
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78(355) はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語:2007.12.15

吉田武著「はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語」
(ISBN4-344-98015-8 C0295)
を読んだ。
数学の話を書いていた吉田氏の
科学技術についての本である。
JAXAの全面協力は受けているが、
情報自体は公開されているものだけを使って、
それをわかりやすく、
そして彼なりの思い入れと書き方で紹介している。
なかなか面白い本であった。
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77(354) 石はきれい、石は不思議:2007.12.09

堀秀道ほか著「石はきれい、石は不思議」
(ISBN4-87275-841-2 C0370)
を読んだ。
こんな石の表現の仕方があるのかと思った。
石は自然のままか、研究素材にされてたものか、
私は2分してみていた。
自然物である石を
人工的にピックアップして、分類して
自然物の砂や浜の中で
再配置したものも十分訴えるものがある。
そんなことをこの冊子が教えてくれた。
INAXのギャラリーで展示の図録ようだ。
すばらしい本である。
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76(353) 昆虫力:No. 2351 2007.12.09

赤池学著「昆虫力」
(ISBN4-09-387543-X C0095)
を読んだ。
昆虫の持つさまざまな機能を紹介したものだ。
紹介が多く、深みを感じなかった。
やはりこのような本は
中心人物からいろいろな話を
展開した方が面白い気がした。
ただし、扱っている個々の内容は
面白いものであった。
だから余計に残念であった。
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75(353) ブルバキとグロタンディーク:2007.12.09

アミール・D・アクゼル著「ブルバキとグロタンディーク」
(ISBN4-8222-8332 2 C0041)
を読んだ。
アクゼルの本を久しぶりに読んだ。
数学者集団ブルバキと
一時はそこに所属しながら独自路線を歩み
フィールズ賞を与えられながら辞退した。
後に政治運動にかかわったが失望した。
その後、世の中に嫌気がさし
山奥に隠れてしまい、
未だに行方をくらましている。
非常に不思議な人生を送っている人についての
ノンフィクションである。
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74(352) 宇宙と大地 農のある暮らし:2007.12.08

秋山豊寛著「宇宙と大地 農のある暮らし」
(ISBN4-00-000180-9 C0095)
を読んだ。
日本人最初の宇宙飛行士秋山氏の本を
久しぶりに読んだ。
あまりたくさん書かれているわけではない。
しかし、彼の生き方には私にはまねのできない潔さがある。
そんなことを改めに感じさせられた。
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11月  
73(351) 朽ちる散る落ちる:2007.11.23

森博嗣著「朽ちる散る落ちる」
(ISBN4-06-182252-7 C0293)
を読んだ。
前に起こったが事件現場で更なる事件が
起きたという設定である。
さらにもう一つ、帰還した有人衛星のなかで
起こった密室殺人である。
これらが関連あるというストーリーである。
どうもトリックが大掛かり過ぎて
なじめないものであるが、
以前からこの作家を読んでいたいたのと
主人公の個性に魅力を感じている。
しかし、この作家もそろそろ卒業かもしれない。
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72(350) 捩れ屋敷の利鈍:2007.11.17

森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」
(ISBN4-06-182231-4 C0293)
を読んだ。
この本も設定が異常で、トリックも異常である。
そして最後にはあまり驚かないトリックが披露される。
十分吟味されずに書かれたような気がする。
それを補うためだろうか、
2つのシリーズの主人公が出てきて競演しあう。
それだけが面白さといえる。
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71(349) 六人の超音波科学者:2007.11.17

森博嗣著「六人の超音波科学者」
(ISBN4-06-182204-7 C0293)
を読んだ。
設定が異常で、トリックも異常、
このような異常を好む人もいるのだろうが、
私は余り好まない。
しかし、それでも読むのは、
主人公が魅力的だからであろう。
小説のひとつの重要なファクターとして
主人公のキャラクターがあるのだろう。
そんなことを感じながら読んだ。
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70(348) ズッコケ中年三人組age41:2007.11.11

那須正幹著「ズッコケ中年三人組age41」
(ISBN4-591-09530-4 C0093)
を呼んだ。
昔の本の登場人物が人気占い師として再度登場する。
最近のテレビをネタにしたようなストーリーである。
子供も読める単純明快なものだが、
どこか腑に落ちない理不尽さがあるのは、
大人の小説を意識してのことなのだろうか。
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69(347) 無限連鎖: 2007.11.10

楡周平著「無限連鎖」
(ISBN4-16-321460-7 C0093)
を読んだ。
イスラム原理主義者によるテロを題材にした
サスペンスである。
面白いのだが、2つの点がすごく気になった。
終わりが良くない点と、もうひとつは、
2つのストーリが展開されるのだが、
その関係が希薄で、
連作中篇を二つ読まされたような気になる点である。
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68(346) ズッコケ中年三人組: 2007.11.03

那須正幹著「ズッコケ中年三人組」
(ISBN4-591-09087-6 C0093)
を読んだ。
子供のことの三人組が28年後怪盗Xと対決する話だ。
もちろん全員大人でXも老人だが、
場面は大人のものになっているが
やはり昔の子供たちのようにやっている。
しかし、大人の話としては少々物足りない気がする。
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66(344)67(345) 都会のトム&ソーヤ5上・下 2007.11.03

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ5上・下」
(ISBN4-06-269383-7 C8093)
(ISBN4-06-269385-1 C8093)
を読んだ。
子供向けの本だが、以前から読んでいたものだ。
今回も少々不満な部分があったが、
やはり全体としては面白いものであった。
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65(343) ロボットの天才: 2007.11.03

高橋友隆著「ロボットの天才」
(ISBN4-8401-1545-1 C0095)
を読んだ。
独自のスタイルのロボットを造ってい人だ。
以前テレビで見たことがあるような気がする
ロボットの解体を子供たちにさせていた。
彼はロボットをひとつひとつ手作りしている。
そしてなんといっても彼のロボットのすばらしさは、
フォルムが誰もが見ても
いいと 「感じる」ものだからだ。
形態の中に何かを感じさせるものをもっている。
彼はそんなフォルムを生み出すことができのだ。
彼は、バウハウスの原則「機能が形態を生む」ではなく、
「形態に機能を閉じ込める」職人なのだ。
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10月 
64(342) 都庁爆破!: 2007.10.27

高嶋哲夫著「都庁爆破!」
(ISBN4-7966-2540-2 C0093)
を読んだ。
テロリストが都庁の半分を爆破していく話である。
要求があり、首相と都知事の葛藤がある。
まあまあ面白かった。
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63(341) 命の遺伝子: 2007.10.24

高嶋哲夫著「命の遺伝子」
(ISBN4-19-861557-8 C0093)
を読んだ。
生化学の研究者が
ナチスとナチス狩りの闘争に巻き込まれていく
サスペンスである。
なかなか面白いストーリである。
日常から非日常があまりかけ離れているので、
本から離れると、気持ちがすっと切り替われるので
読みやすい本であった。
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62(340) クラッシュ: 2007.10.20

楡周平著「クラッシュ」
(ISBN4-7966-1448-6 C0093)
を読んだ。
インターネットとコンピュータ社会の危険性を示すような
サスペンス小説である。
楡も最近読み始めた作家だ。
なかなか面白いものが多く、集中的に読んでいきたい作家だ。
しかし、大作が多くてなかなか一気に読みきれないのだ難点だ。
でもそれが醍醐味が長く味わえるのでファンにはいいだろう。
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61(339) トルーマン・レター: 2007.10.13

高嶋哲夫著「トルーマン・レター」
(ISBN4-08-775285-2 C0093)
を読んだ。
やはり彼の書く本は面白い。
広島と長崎に原爆を落とす決断をした
大統領の手紙が、ふとしたきっかけで
元新聞記者の手に入ることから物語が始まる。
非常に面白いストーリーが展開する。
その謎を解きながら
民族の中にある血とその思いについて語られていく。
これからも彼の本には目が離せないだろう。
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60(338) ふたりのシンデレラ: 2007.10.09

鯨統一郎著「ふたりのシンデレラ」
(ISBN4−526-03533-1 C0093)
を読んだ。
一人8役の構成の話になる。
どうしてもストーリやオチが奇抜になっていく。
そうれは仕方がないが、
やはりこの話は少々強引な気がする。
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59(337) メルトダウン:2007.10.07

高嶋哲夫著「メルトダウン」
(ISBN4-06-211782-7 C0093)
を読んだ。
アメリカの東部の西部を舞台にした
別々の事件と報道が
最終的には一つになっていくという物語である。
なかなか面白いストーリーであった。
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