読書日記
(2007年7月〜9月)

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目次 

9月  
58(336) 都会のトム&ソーヤ4: 2007.09.30
57(335) 都会のトム&ソーヤ3: 2007.09.30
56(334) M8: 2007.09.30
55(333) マリア・プロジェクト: 2007.09.20
54(332) 白夜行: 2007.09.20
53(331) スーパーコンピューターを20万円で創る: 2007.09.19
52(330) タイムスリップ森鴎外: 2007.09.19
51(329) とんち探偵・一休さん金閣寺に密室: 2007.09.19
50(328) 1985年の奇跡: 2007.09.04
49(327) 北京原人の日: 2007.09.04
48(326) 感染:No. 2254 2007.09.03
47(325) 2005年のロケットボーイズ: 2007.09.01
46(324) 安政五年の大脱走: 2007.09.01
45(323) 山之口獏詩文集: 2007.09.01
44(322) 富士山大噴火: 2007.09.01
43(321) 隕石誘拐: 2007.09.01

8月 
42(320) リカ: 2007.08.31
41(319) 交渉人: 2007.08.25
40(318) Fake: 2007.08.19
39(317) 川中WOW部の夏休み:5 2007.08.17
38(316) 記号論:No. 2232 2007.08.12
37(315) 墨攻: 2007.08.12
36(314) 陽気なギャングが地球を回す: 2007.08.12

7月 
35(313) 氷河期の『発見』: 2007.07.28
34(312) 昼は雲の柱: 2007.07.16
33(311) バタフライパワー: 2007.07.16


9月
58(336) 都会のトム&ソーヤ4: 2007.09.30

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ4」
(ISBN4-06-269363 1 C8093)
を読んだ。
面白い本であった。
ただし、不満もいっぱいある。
続けて読むと、その不満が重なる。
しかし、これはこれでいいのかもしれない。
とりあえずは面白いのだから。
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57(335) 都会のトム&ソーヤ3: 2007.09.30

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ3」
(ISBN4-06-269350 X C8093)
を読んだ。
なかなか面白い本であった。
アラはいろいろある。
しかし、この著者ぐらいになると、
そのようなアラは問題ではないのだ。
全体として面白いかどうか。
シリーズとして主人公が面白いかどうか。
新たななぞやキャラクターが出てきたか。
シリーズ全体が盛り上がっているか。
それが総合的に判断されるのだ。
大物になる売れる、読まれるのは当たり前なので、
あとの読者の満足度か問題だけなのだ。
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56(334) M8: 2007.09.30

高島哲夫著「M8」
(ISBN4-08-746200-5 C0193)
を読んだ。
なかなか面白い本であった。
科学者であった著者が書いた本である。
地震の専門家ではないが、
科学者たちが登場する話はなかなか面白い。
しかし、最近地震や富士山の火山噴火など、
地質学を素材とした小説が多いように感じる。
それとも私が小説を最近まで読んでいなかったため
そのような本を読んでしまったのだろうか。
まあどちらいでもいい。
面白い本であればいいのだ。
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55(333) マリア・プロジェクト: 2007.09.20

楡周平著「マリア・プロジェクト」
(ISBN4-04-376501-0 C0193)
を読んだ。
ストーリーは現実に有りそうが気がするが、
まだ完成していてない技術などが利用されている。
奇想天外な気がするが、現実的なストーリーである。
なかなか面白い小説である。
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54(332) 白夜行: 2007.09.20

東野圭吾著「白夜行」
(ISBN4-08-747439-8 C0193)
を読んだ。
20年以上に及ぶ主人公たちの犯罪らしきものが
詳細に間接的に描かれている。
しかし、そこに実際の犯罪の証拠や解決は示されていない。
不思議な小説だ。
しかし、文庫本で850ページ以上の大著だが、
飽きることなく、最後まで読ませるものであった。
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53(331) スーパーコンピューターを20万円で創る: 2007.09.19

伊藤智義著「スーパーコンピューターを20万円で創る」
(ISBN978-4-08-720395-0 C0244)
を読んだ。
東大のGRAPEを作った時の話である。
大学院生だった著者が、
実際のコンピュータを設計、作成した話である。
コンピュータの素人である著者が
世界をあっといわせる世界最高速のコンピュータを
作成したときの経緯を当事者の視線で
かかれたものである。
なかなか面白い本であった。
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52(330) タイムスリップ森鴎外: 2007.09.19

鯨統一郎著「タイムスリップ森鴎外」
(ISBN4-06-275138-0 C0193)
を読んだ。
森鴎外がタイムスリップして
現在に現われという始まりである。
有名作家が十数名が若死にしているという事実から、
その謎を現在の若者と森鴎外が解くというストーリである。
なかなか面白い話であった。
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51(329) とんち探偵・一休さん金閣寺に密室: 2007.09.19

鯨統一郎著「とんち探偵・一休さん金閣寺に密室」
(ISBN4-396-33064-2 C0193)
を読んだ。
一休さんのとんちの話が
この小説ではそれぞれが意味があるプロットとなっている。
なかなか面白いストリーであった。
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50(328) 1985年の奇跡: 2007.09.04

五十嵐貴久著「1985年の奇跡」
(ISBN4-575-51076-9 C0193)
を読んだ。
野球少年の話である。
それが普通じゃない、リアルな不真面目高校生の
野球物語である。
少々荒唐無稽の設定があるが、
でも読み物として面白い。
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49(327) 北京原人の日: 2007.09.04

鯨統一郎著「北京原人の日」
(ISBN4-06-275014-7 C0193)
を読んだ。
世界史でいまだに謎である北京原人の紛失事件が
題材とされている。
その謎に対して、小説で一つの解を出す、
いわゆる歴史ミステリーである。
いろいろな人間が関係して話が展開する。
なかなか面白い本であった。
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48(326) 感染:No. 2254 2007.09.03

仙川環著「感染」
(ISBN4-09-408046-5 C0193)
を読んだ。
なかなか面白かった。
医学の専門の分野を扱いながら、
それでいて専門的過ぎない。
また、ストーリーもなかなか面白い。
ただ、スピーディといえるのだろうが、
ストーリの展開が早すぎると感じる部分もある。
そのあたりは両刃の刃であろう。
しかし、この小説は面白い。
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47(325) 2005年のロケットボーイズ: 2007.09.01

五十嵐貴久著「2005年のロケットボーイズ」
(ISBN4-575-23531-8 C0093)
を読んだ。
この小説は面白かった。
理系小説と謳って書かれたものだが、
同じ題材のものがいくつかある。
しかし、面白ければいいのである。
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46(324) 安政五年の大脱走: 2007.09.01

五十嵐貴久著「安政五年の大脱走」
(ISBN4-344-4063602 C0193)
を読んだ。
この著者の小説を最近読みふけっている。
いろいろなジャンルの小説があるので、
読んでいて飽きない。
ただ、どこか不完全さがあるのが気になるが、
これも愛嬌である。
なんといっても読んでい面白いのが一番である。
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45(323) 山之口獏詩文集: 2007.09.01

山之口獏著「山之口獏詩文集」
(ISBN4-06-197663-x C0192)
を読んだ。
詩が少ないが残念だった。
また、私が見聞きした詩が一つもないのだ残念だった。
しかし、沖縄出身の山之口が
東京で赤貧の暮らしをしていることを綴る詩が多い。
そんな中でもどことなくユーモアがあるのが
彼の詩のすごさかもしれない。
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44(322) 富士山大噴火: 2007.09.01

鯨統一郎著「富士山大噴火」
(ISBN4-06-275672-3 C0193)
を読んだ。
タイトルに惹かれて買ったものだ。
石黒輝の富士の噴火の話より
少し先行してかかれたものだろう。
少々火山の噴火の記述に迫力はなく、
あまりパニックの緊張感は少なかった。
地球科学を題材にした小説だから
読んでいてもついついあらを探してしまうのは、
こまったものだ。
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43(321) 隕石誘拐: 2007.09.01

鯨統一郎著「隕石誘拐」
(ISBN4-332-73291-7 C0193)
を読んだ。
何年か前に本の隕石という言葉につられて買った本だ。
ここしばらく小説を読みふけっている。
これもその一環だ。
宮沢賢治が書いた「銀河鉄道の夜」に
暗号が隠されているという設定だ。
そして宝物はダイヤモンドで
隕石として降ってきたものだとなっている。
隕石中にダイヤモンドがみつかったという
話題をヒントに思いつかれたものだろうが、
実際のダイヤモンドはミクロンサイズのものだ。
まあまあ面白い話だった。
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8月 
42(320) リカ: 2007.08.31

五十嵐貴久著「リカ」
(ISBN4-344-00150-8 C0093)
を読んだ。
ここ数日一気に小説を何冊も読んでいる。
これもその一つである。
ホラーサスペンス大賞を受賞したものである。
何度か鳥肌が立つような部分が何箇所もあったが、
ホラー小説を読むのははじめてである。
そしてわかったのは、
私にはホラーはあまりなじめないことである。
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41(319) 交渉人: 2007.08.25

五十嵐貴久著「交渉人」
(ISBN4-344-40763-6 C0193)
を読んだ。
なかなか面白い小説であった。
前に読んだFakeと同じ作家である。
彼は、非常に多様な作風を持つ作家である。
他にも多様なものを書いているらしい。
読んでみたい作家となった。
ただし、現在は以前読みたいと思って買ってた、
小説を読んでいるのだが。
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40(318) Fake: 2007.08.19

五十嵐貴久著「Fake」
(ISBN4-344-40980 4 C0193)
を読んだ。
コンゲームの小説である。
スティングのような引っかけをストーリと
読者に対して行っている。
なかなか面白かった。
最近なぜか小説を読むようになった。
まあ、暑い時期には娯楽小説もいいだろう。
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39(317) 川中WOW部の夏休み:5 2007.08.17

阿部夏丸著「川中WOW部の夏休み」
(ISBN4-061487758 C8293)
と読んだ。
自分が書くときのことを考えて読んだ。
すると、この本は、あまり面白くないものだと思えた。
しかし、名前が売れていると、
これが面白く感じてしまう。
つまり一作目が面白いと、
2作目も期待して読まれるので、
少々のあらは目立たなくなり、
ストーリが面白いかどうかだけになる。
これは諸刃の刃であるので、
注意が必要だ。
しかし、いずれにしても、一作目で
強く人をひきつける必要があることがよくわかる。
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38(316) 記号論:No. 2232 2007.08.12

コブリー、ジャンス著「記号論」
(ISBN4-7684-0089-2 C0330)
を読んだ。
記号論の入門書である。
しかし、主に記号論の発展を示したものだ。
入門書とは普通はこのようなものなのだろうが、
なじみがなくわかりにくかった。
構造主義と重複する部分があるが、
観念的で抽象的で理解できないところが多かった。
しかし、記号論は、
単に言語や身体のコミュニケーションにとどまらず、
非常に広範囲に適応されていることがわかる。
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37(315) 墨攻: 2007.08.12

森英樹著「墨攻」
全11巻を読んだ。
古代中国の史実を題材にした漫画である。
以前途中まで読んでいたが、
最後まで読んだことがなかったものである。
オークションで入手して
読み出したら一気に読んでしまった。
予想通りなかなか面白かった。
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36(314) 陽気なギャングが地球を回す: 2007.08.12

伊坂幸太郎著「陽気なギャングが地球を回す」
(ISBN4-396-33268-8 C093)
を読んだ。
サスペンスものの小説である。
面白くて旅行中にほとんど読んでしまった。
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7月  

35(313) 氷河期の『発見』: 2007.07.28

エドマンド・ブレア・ボウルズ著「氷河期の『発見』」
(ISBN4-594-05143-x C0098)
を読んだ。
表題どおり氷河期を発見したルイ・アガシ、
現在のグリーンランドの巨大な氷河を発見した
イライシャ・ケーン、
有名な地質学者のチャールズ・ライエルが織り成す
氷河期発見の物語である。
非常に面白い本である。
アガシが氷河期を発見したのというのは知っていたが、
ライエルが絡んでいたこと、
アガシがキュヴィエの弟子であったことなど
知らないことも多数出てきた。
そして偉大な地質学者ライエルでも
一度は氷河期を認めても世間の反論の激しさに
その節を翻し、認めることがなかなかできなかったこと、
そして最後にはアガシを認めながらも
自分の成果にしてしまったこと
などなど面白いことが盛りだくさんであった。
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34(312) 昼は雲の柱: 2007.07.16

石黒耀著「昼は雲の柱」
(ISBN4-06-213705 C0093)
を読んだ。
石黒氏の三作目である。
今度は富士山の噴火と
富士信仰や古代宗教などは、
共通の火山を崇拝する
原始的な精神構造から
由来しているというものである。
それらは、火山のタイプによって
大陸系と海洋系に分かれるというものである。
なかなかストーリは面白かったが、
火山現象に関する話は
以前ほど面白くなくなった。
まあ地質パニック小説は日本沈没以来だから
作家としてこの分野の話を
書き続けて欲しいものだ。
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33(311) バタフライパワー: 2007.07.16

ブリッグス、ピート著「バタフライパワー」
(ISBN4-478-83011-8 C1042)
を読んだ。
複雑系の話である。
人類の昔ながらの考えや振る舞いには、
実は複雑系の背景があることを示している。
そしてそこには限りない可能性と創造性があることを
主張している。
論理展開はいいのだが、
素材が数学的でないのが私には退屈であった。
ブリックスは美学、心理学の研究者だが、
ピートは複雑系の科学者であるから
期待していたが、期待はずれであった。
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