読書日記
(2006年7月〜9月)

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目次 

9月  
32(265) 人類は絶滅する: 2006.09.10
31(264) 気候変動+2℃: 2006.09.08
30(263) 堆積物と堆積岩: 2006.09.08

8月 
29(262) ホーキング虚時間の宇宙: 2006.08.30
28(261) ココロにのこる科学のおなはし: 2006.08.27
27(260) 続見える学力、見えない学力: 2006.08.27
26(259) 改訂版見える学力、見えない学力: 2006.08.27

7月 
25(258) 養老孟司のデジタル昆虫図鑑:No. 1899 2006.07.15
24(257) 栗林慧の昆虫ワンダーランド:No. 1898 2006.07.15
23(256) ドーキンスVS.グールド:No. 1893 2006.07.08


9月  
32(265) 人類は絶滅する: 2006.09.10

マイケル・ボウルター著「人類は絶滅する」
(ISBN4-02-250069-7 C0045)
を読んだ。
生物進化のパターンを化石データベースから
解き明かそうという試みである。
そのとき用いた考え方は、冪乗則である。
冪乗則の考えで生物進化のパターンを解明して、
そこから未来予測をしようという考えである。
最近の生物絶滅のパターンは、急激で
これは、冪乗則の巨大雪崩が
起きているのではないかというのである。
その原因が人類ではないかというのである。
筋は通っているが少々根拠が薄いように感じる。
しかし、この冪乗則を生物進化に当てはめられるというのは
誰もが感じていたことを方程式で示したことに意味があると思う。
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31(264) 気候変動+2℃: 2006.09.08

山本良一責任編集「気候変動+2℃」
(ISBN4-478-87108-6 C0033)
を読んだ。
時代ごとに気候変動に関する情報が
整理されているので分かりやすかった。
温暖化反対論者の伊藤氏も書いているし、
地球シミュレータの計算結果も大々的に使われているので
なかなか面白いものとなっている。
そしてシミュレータ側の人間は
これはあくまでもある前提ある理論に基づいた
ひとつの計算結果であることを強調している。
どうしてもその結果だけが、一人歩きしている
それが怖いところである。
そんなことを考えた。
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30(263) 堆積物と堆積岩: 2006.09.08

保柳康一他著「堆積物と堆積岩」
(ISBN4-320-04683-8 C3344)
を読んだ。
出かけている間に読んだ本だ。
堆積学の基礎に関する本だが、
最近専門が違っているので
このような本を読んでいなかった。
当たり前のことだが、進歩している。
堆積物に対する考え方が深まっている。
個別の地域史から、一般論へ。
一般論から地域史へという循環が繰り返されている。
そんなことをしばらく見ていなかったので、
なかなか勉強になった。
そして著者が同級生でもあるので、
感慨ひとしおである。
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8月 
29(262) ホーキング虚時間の宇宙: 2006.08.30

竹内薫著「ホーキング虚時間の宇宙」
(ISBN4-06-257487-x C0242)
を読んだ。
ホーキング理論についての説明が
分かりやすく書かれている。
特に虚時間の導入の数学的意味がよく分かった。
また、ホーキングの語録や
研究者と行ったいろいろな賭けも紹介されている。
いつもの竹内の本と同じで分かりやすかった。
しかし、物理学の先端が
まだ十分解明されていないことが
この本からもわかった。
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28(261) ココロにのこる科学のおなはし: 2006.08.27

丸山茂徳著「ココロにのこる科学のおなはし」
(ISBN4-410-13830-8 C0040)
を読んだ。
久しぶりの丸山氏の本が子供向けのこのような本でった。
驚きもあったが、こんなこともあるのかという気もした。
でも、丸山さんらしくはしょって説明不足、
最新過ぎて定着していない情報などがちりばめられている。
本当はもう少し練るべきなのだろうが、
丸山さんだからこれも出いいような気もする。
うちの子供にも読ませてみようと思う。
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27(260) 続見える学力、見えない学力: 2006.08.27

岸本裕史著「続見える学力、見えない学力」
(ISBN4-272-41134-9 C0037)
を読んだ。
前著の続編である。
前著が20年前のものであるから、
どのような変化があるかが述べられているが、
それが教育の悪化の話ばかりである。
これでは読んでいても面白くなり。
いろいろな提案をなされている。
しかし、それは他の書でも示されている内容である。
もしかしたらこの内容は20年前だから先見性があったが、
現状では言い古されている内容なのかもしれない。
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26(259) 改訂版見える学力、見えない学力: 2006.08.27

岸本裕史著「改訂版見える学力、見えない学力」
(ISBN4-272-88461-1 C0137)
を読んだ。
基礎学力として読み書き計算の
重要性を訴えたものである。
文部省批判が各所にあるが、
批判ばかりではものどとは進まない。
与えられた現状でベストを尽くすことが、
現在の教育の重要なところであろう。
その上での教育論となる。
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7月 
25(258) 養老孟司のデジタル昆虫図鑑:No. 1899 2006.07.15

養老孟司著「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」
(ISBN4-8222-4527-6 C0095)
を読んだ。
山根一真氏に教えてもらった方法によるもである。
昆虫のデジタル画像を、スキャナーでとることである。
レンズが動くき被写体深度が深いために、
立体的にとれるのである。
スキャナーの性能がいいので、
非常に高精度のデジタル画像が得られるというものである。
エプソンの広告として雑誌に連載されたものである。
この方法は有効である。
私も早速岩石で挑戦したが、
大きすぎてだめであった。
しかし、平面ととるにはこれで十分である。
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24(257) 栗林慧の昆虫ワンダーランド:No. 1898 2006.07.15

栗林慧著「栗林慧の昆虫ワンダーランド」
(ISBN4-02-350116-6 C0845)
を読んだ。
DVDがついていて高い本であるが、
私が知りたいのはカメラの解像方法についてであるが、
それについての詳細は、書かれていていない。
たぶん非常に困難なことだからであろう。
私はそこまではする気はないが、
手軽なものであればやってみる気はある。
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23(256) ドーキンスVS.グールド:No. 1893 2006.07.08

キム・ステルレルニー著「ドーキンスVS.グールド」
(ISBN4-280-08878-4 C0145)
を読んだ。
グールドしか読んでいなかったが、
ドーキンスの著作も興味が出てきた。
そしてグールドの著書も興味本位で読んでいたので、
生物学の姿勢や思想と、他の考え方との対比で読んでいなった。
だからこの本は非常に新鮮で面白く感じた。
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