読書日記
(2006年1月〜3月)

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目次 

3月  
9(242) 地震のすべてがわかる本: 2006.03.27
8(241) 音読と計算で子供の脳は育つ: 2006.03.25
7(240) なぜ貝の化石が山頂に?: 2006.03.25
6(239) 絶滅のクレーター:8 2006.03.06

2月 
54(238) ダイヤモンド号で行く地底旅行: 2006.02.28
53(237) 超火山[槍・穂高]: 2006.02.14
52(236) 欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる:1 2006.02.14

1月 
51(235) 脳と音読: 2006.01.23
50(234) 時の誕生、宇宙の誕生 2006.01.23


3月  
9(242) 地震のすべてがわかる本: 2006.03.27

土井恵治監修「地震のすべてがわかる本」
(ISBN4-415-02590-0 C2040)
を読んだ。
一般的な内容で、あまり詳しいことがなく、
直接の参考になることはあまりなかった。
しかし、網羅的なので手元においておこう。
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8(241) 音読と計算で子供の脳は育つ: 2006.03.25

川島隆太・川島英子著「音読と計算で子供の脳は育つ」
(ISBN4-576-03079-5 C0077)
を読んだ。
脳科学で有名な川島氏の自分の4人の子供の
子育てについての話である。
脳科学以外の部分については、
普通の親としての子育ての話である。
川島氏だからこのような本が出るのである。
まあしかし、医者で脳科学者であっても
普通の親であるということだ。
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7(240) なぜ貝の化石が山頂に?: 2006.03.25

アラン・カトラー著「なぜ貝の化石が山頂に?」
(ISBN4-86029-116-6 C0044)
を読んだ。
地質学の先達として地層累重の法則や
面角一定の法則などを発見した。
そしてなにより、聖書職者でありながら
最終的に聖書に書かれた
激変説を否定する理論の礎をつくったのである。
彼の地質学の業績というべき
「固体について」を見たくなった。
しかし、これは、かれの「固体論」のための
概略であるという。
それを見たかったが、彼はそれを完成させずに、
聖職者となって一生を終える。
幸い「固体について」は
ステノ研究者の山田俊弘氏の「プロドロモス固体論」が
日本語訳としてあるのでそれを手に入れよう。
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6(239) 絶滅のクレーター:8 2006.03.06

ウォルター・アルヴァレズ著「絶滅のクレーター」
(ISBN4−7948-0333-8 C0044)
を読んだ。
K-T境界の隕石説を父のルイスと共に
唱えた地質学者である。
地質学者として、隕石説にいたる考えの
変遷を述べたものである。
偉大な父とうまく協調した研究をした。
10年以上に及び学界での激しい議論。
その矢面に父は立ち、そして成果を上げながら
それを楽しんでいた。
慎重で、着実で、地質学を愛する息子が
どう考えていたのかがあまり表に現れなかった。
そしてこの本を発見して、
息子の考え方が少し見えてきた。
慎重で控えめで他の人を配慮する地質学者であった。
そして、自分の考えで研究を進めていた。
父の一般書「恐竜はなぜ絶滅した」を読んで、
隕石説の集大成ともいうべき
「白亜紀に夜が来る」 を読んだ。
その間の人間ドラマを
中心人物の地質学者が埋めてくれる本であった。
内容、構成にいろいろ不満はあるが、
この本の重要性は損なわれない。
重要な本である。
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2月 
5(238) ダイヤモンド号で行く地底旅行: 2006.02.28

入舩徹男著「ダイヤモンド号で行く地底旅行」
(ISDN-4-406-03215-0 C0044)
を読んだ。
入船氏は大学の先輩である。
この本は一般向けに書かれた本である。
しかし、彼のかかわった研究の内容が
紹介されているので、その部分が興味深かった。
いくつか設定に無理があるとこもあるが、
分かりやすい書き方がされていた。
しかし、彼のやっているの研究や装置について
もう少し知りたい、もう少し情報が欲しい点が
いくつもあった点が悔やまれる。
しかし、地球内部について紹介する
一般向き書籍はほとんどないから希少価値がある。
それになんといっても先端の研究が
紹介されている点が興味深い。
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4(237) 超火山[槍・穂高]: 2006.02.14

原山智・山本明著「超火山[槍・穂高]」
(ISBN4-635-20101-5 C0044)
を読んだ。
面白い指向の本だ。
地質学者としては内容が面白い。
しかし、探偵もののする必要なく、
コンビの会話だけで進めてもよかった。
登山家たちは、
なじみのある山の生い立ちを知るのに有効かもしれない。
しかし、あまりにも地質よりの話しすぎるのではないか。
市民は、探偵もの仕立てで、 読みやすいかもしれない。
しかし、やはりあまり知らない山、
そこでの大地の生い立ちは
なかなかぴんと来ないものがあるかもしれない。
いずれにしても、面白い本ではある。
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3(236) 欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる:1 2006.02.14

陰山英男著「欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる」
(ISBN4-09-345367-5 C0095)
を読んだ。
毎回主張は似たようなことである。
しかし、何かしらその実践や方法論には進歩がある。
この弛みない努力が重要なのだろう。
私もこのような努力を見習わなくてはならない。
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1月  
2(235) 脳と音読: 2006.01.23

川島隆太・安達忠夫著「脳と音読」
(ISBN4−06-149716-2 C0280)
を読んだ。
脳科学者とドイツ文学者のメールのやり取りによる
教育に関する話題である。
いずれの著者も子供の教育に音読が
必要であると唱える研究者である。
そしてそれを実践している。
私もその必要を一連の書物で理解できてきた。
なかなか音読は大変である。
でも、子供の興味をそがないように
音読を進めていくことが大切であろう。
そんなことを再確認した。
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1(234) 時の誕生、宇宙の誕生 2006.01.23

ション・グリビン著「時の誕生、宇宙の誕生」
(ISBN4−883135-840-5 C0040)
を読んだ。
宇宙におけるハッブル定数を求める研究の紹介である。
しかし、もう少しあとに書かれて欲しい本であった。
現在ではもっと精度良くハッブル定数が決められているし、
宇宙のはじまりだけでなく、
端や広がり初期の様子についてもわかりつつある。
現在は宇宙の状態に関する研究が
劇的に進んでいる時期のような気がする。
そんな時の解説が欲しかった。
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