読書日記
(2004年7月〜9月)

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目次 

9月  
24(175) 博士の愛した数式: 2004.09.25
23(174) 百億の星と千億の生命: 2004.09.25
22(173) モンゴル恐竜調査の夢: 2004.09.14

8月 
21(172) リバーネーム: 2004.08.31
20(171) 学者の値打ち: 2004.08.27
19(170) 座右のゲーテ: 2004.08.27
18(169) 大人のための「数学・物理」再入門: 2004.08.15
17(168) 地球は火山がつくった: 2004.08.14
16(167) 大江戸リサイクル事情: 2004.08.09

7月 
15(166) リスクテイカー: 2004.07.18
14(165) 授業の復権: 2004.07.11
13(164) せちやん: 2004.07.11


9月  

24(175) 博士の愛した数式: 2004.09.25

小川洋子著「博士の愛した数式」
(ISBN4-10-401303-X C0093)
を読んだ。
久しぶりの小説らしい小説を読んだ。
以前には、川端裕人の一連の小説を読んだ。
それは私の興味を持っている内容の
本だったからである。
この本は小説だとわかって読んだ。
しかし、主人公が数学者で、
あるため購入し読んだもであった。
短いせいもあって、
一気に読んでしまった。
数学の記述が効果的に本文で利用されている。
なかなか面白い本であった。
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23(174) 百億の星と千億の生命: 2004.09.25

カール・セーガン著「百億の星と千億の生命」
(ISBN4-10-519204-3 C0044)
を読んだ。
いろいろな文章が集められている。
それだけでは面白くないのだが、
これは彼の遺作となったものである。
最後には当人の病に対する文章、
死後の奥さん文章などがある。
すると前半に書かれた文章にも
その重要性が感じられる。
彼は最後まで何を書こうとしていたのか。
最後までどのようなことを皆に伝えたかったのか。
最後に何を考えいたのか。
そんなことを感じさせる文章であった。
そして彼は最後まで科学者であり
科学普及のために全力を尽くした人だった。
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22(173) モンゴル恐竜調査の夢: 2004.09.14

林原自然科学博物館準備室編著
「モンゴル恐竜調査の夢」
(ISBN4-88197-560-9 C0045)
を読んだ。
林原が調査し、設立しようとしている博物館を、
学会で見学した。
素晴らしい構想である。
また、この本は、モンゴルでの
恐竜発掘調査の様子を伝えるもので、
非常に面白かった。
ただし、研究成果が
あまり公表できてないようであり、
批判的な人もいる。
しかし、博物館自体は素晴らしい構想である。
早く完成することを祈ってる。
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8月 
21(172) リバーネーム: 2004.08.31

岸由二著「リバーネーム」
(ISBN4-947648-10-4 C0036)
を読んだ。
あちこちに書かれた文章を集めたものだ。
新しいアイディアが含まれているが、
内容的には雑多で統一感がなく
読みごたえのない本であった。
新しいアイディアとは、
自分の所属する川を名前に入れて
つけるというものである。
これは素晴らしいアイディアであった。
しかし、彼の身近な川を守るために
という考えもいいのだが、
地球的、宇宙的発想を否定している。
私はそれも重要な視点だと思っている。
だから私はリバーネームのアンチテーゼとして、
アースネームを提唱した。
詳しくはここで。
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20(171) 学者の値打ち: 2004.08.27

鷲田小弥太著「学者の値打ち」
(ISBN4-480−06180−0 C0200)
を読んだ。
学者の質をどうのように評価するかを示した本である。
なかなか面白い。
大学の研究者の質が落ちているのではない。
以前からレベルの低い研究者はぞろぞろいたのである。
それが一時期、大学の粗製濫造によって
だれでも研究者になっただけで、
問題が表面化しただけである。
しかし、現在でも立派な研究者をり、
評価すべきである。
学者たるもの、自分の研究成果を誰もが読める状態で
公表すべきであるというという見解は同感である。
私も、しっかりとした成果を
公表すべきであると感じた。
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19(170) 座右のゲーテ: 2004.08.27

斎藤孝著「座右のゲーテ」
(ISBN4-334-03250-8)
を読んだ。
斎藤氏は最近国語や教育で有名な人である。
彼の著書を読むのははじめてである。
しかし、少々失望してしまった。
多作のせいだろうか。
ゲーテの語録を利用して作ったが本だが、
内容が統一性がなく、 ばらばらである。
ゲーテ自身の本は何年間に渡る会話を
本にしたものだから、
統一が取れてなくてもいいかもしれない。
しかし、それをネタにして本を書くのなら、
もう少し内容に統一が欲しかった。
斎藤氏には少々失望した。
彼の代表作を読んで評価すべきなのだろうが、
あまり読む気がなくなった。
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18(169) 大人のための「数学・物理」再入門: 2004.08.15

吉田武著「大人のための「数学・物理」再入門」
(ISBN4-344-90052-9 C2041)
を読んだ。
気軽に読めるものだ。
重複したテーマが入っている。
やはりたくさん書くとこのようなことになってくるのか。
仕方がないこととはいえ、
その著者の本を読んでいるものにとって、
これは、つまらなく感じるものだ。
吉田氏には本格的なものを望みたいものだ。
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17(168) 地球は火山がつくった: 2004.08.14

鎌田浩毅著「地球は火山がつくった」
(ISBN4-00-500467-9 C0244)
を読んだ。
火山学者が書いた子供向けの普及書であった。
新しい情報は入っているが、
知っていることばかりで、
ほとんど刺激がなかった。
取り立てて感想はない。
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16(167) 大江戸リサイクル事情: 2004.08.09

石川英輔著「大江戸リサイクル事情」
(ISBN4006-263612-3 C0195)
を読んだ。
持ち歩いているカバンに入れていた本なので、
読み終わるのにだいぶかかった。
この本は江戸時代の生活が、
太陽エネルギーを利用して成り立っていたことを
説明したものである。
なかなか面白い本である。
しかし、この知恵を現在社会でどう利用するか
それを考えなければならない。
しかし、現在の社会は発展することが一番の目標で、
経済発展なくして社会が成り立たないという
とんでもない道を進みつつある。
この発想を変えない限り、
石川氏の本を読む限り、
未来は暗いのではないだろうか。
そんなことを考えさせられる。
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7月 

15(166) リスクテイカー: 2004.07.18

川端裕人著「リスクテイカー」
(ISBN4-16-766202-7 C0193)
を読んだ。
お金(マネー)をテーマにした小説であった。
内容の詳細さもさることながら、
金に対する価値観を問う内容であった。
川端氏の小説はほぼ読んだ。
いろいろな小説があったが、
川端氏はすばらしい書き手であり、
取材能力をもち、
そしてテーマを掘り下げる名手であることは確かである。
ここに対する不満をもちろんあったが、
専門かもうならせる内容、専門知識、
そして重要なテーマの追求をおこなっている。
これは、すばらしいものである。
ここ数ヶ月彼の小説を集中的に読んで、感じた。
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14(165) 授業の復権: 2004.07.11

森口朗著「授業の復権」
(ISBN4-10-610057-6 C0237)
を読んだ。
これも期待はずれだった。
教育おけるいろいろな試みを行った人の授業を取り上げているのだが、
その扱いは浅く感じた。
そして議論自体も私には関心を起こさなかった。
参考にもならなかった。
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13(164) せちやん: 2004.07.11

川端裕人著「せちやん」
(ISBN4-06-211966-8 C0093)
を読んだ。
川端氏の著作を読み続けている。
これは、「夏のロケット」の続編とされているが、
関連性は少ない。
それとテーマ性がそれほど強くなかった。
だから他の一連の力作とは一線を境する。
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