読書日記
(2004年4月〜6月)

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目次 

6月  
20(171) The S.O.U.P.: 2004.06.26
19(170) 夏のロケット: 2004.06.12
18(169) 川の名前: 2004.06.12

5月 
17(168) 一億個の地球: 2004.05.29
16(167) 大江戸生活体験事情: 2004.05.29
15(166) 竜とわれらの時代: 2004.05.29
14(165) データで検証!地球の資源ウソ・ホント: 2004.05.15
13(164) スノーボールアース: 2004.05.07

4月 
12(163) 川を知る事典:2004.04.08
11(162) リサイクル:2004.04.07


6月 
20(171) The S.O.U.P.: 2004.06.26

川端裕人著「The S.O.U.P.」
(ISBN4-04-374801-9 C0193)
を読んだ。
インターネットとゲームの世界を描いたものである。
今までの作品と比べて、
どうもテーマがあまり面白くなかった。
インターネットの脆弱性と自由な展開精神は理解できるが、
そのストーリが今までのものとは違って
私の興味をそれほど引かなかった。
しょうがない。
これ以上は嗜好の違いだろうから。
作品自体は良くできていると思う。
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19(170) 夏のロケット: 2004.06.12

川端裕人著「夏のロケット」
(ISBN4-16-766201-9 C0193)
を読んだ。
これは川端氏のフィクションの最初の作で
サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞したものである。
個人的にロケットを上げるという内容である。
面白いが、やはり隠されたテーマがなく
ストレートな作品であった。
今の私は下心を持って読んでいるので、
興味が少ない。
でも、志向あっているのしばらく彼の作品を読むことにする。
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18(169) 川の名前: 2004.06.12

川端裕人著「川の名前」
(ISBN4-15-208567-3 C0093)
を読んだ。
前回、川端氏の本を読んだ直後、
新聞でこの本の広告を見た。
私が興味を持っているテーマを扱ったようなタイトルなので
買って、読んでみた。
小説であるが、川についてのある考えを述べられている。
小説だからそれにあまり踏み込まれていないが、
重要な視点がある。
前回読んだ「竜とわれらの時代」 に隠されていたテーマ
科学至上主義への警告を発していたものと
合い通じるものがある。
しかし、もっと強く訴えてほしいものである。
非常に重要なテーマである。
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5月 
17(168) 一億個の地球: 2004.05.29

井田茂・小久保栄一郎著「一億個の地球」
(ISBN4-00-006571-8 C0344)
を読んだ。
これはトイレで読んでいたものだ。
井田氏の新しいものがあるので、
そのほうが情報が新しいが、
これはこれで、わかりやすく書かれていて
参考になるものであった。
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16(167) 大江戸生活体験事情: 2004.05.29

石川英輔・田中優子著「大江戸生活体験事情」
(ISBN4-06-273390-0 C0195)
を読んだ。
電車の中で読んでいたい本だ。
やっと読み終わった。
著者の二人が、江戸時代の暦や道具などを使って、
実際に生活してその感想や考えをつづったものである。
なかなかおもしい。
このシリーズも読み続けているせいか、
以前ほど面白みがなくなってきたが、
それぞれ工夫が凝らしてあるので、
面白いことは面白い。
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15(166) 竜とわれらの時代: 2004.05.29

川端裕人著「竜とわれらの時代」
(ISBN4-19-861585-3 C0093)
を読んだ。
久しぶりに小説を読んだ。
これも、一月かかってやっと読み終わった。
以前から読みたいと思っていた本であった。
ゴールデンウィークに出かけたときから
読み始めたものである。
予想通り面白かった。
そして、科学とはどのように位置づけるか考えさせられた。
私とは違ったものと比較されたが、
でも、考えている根本は同じであった。
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14(165) データで検証!地球の資源ウソ・ホント: 2004.05.15

井田徹治著「データで検証!地球の資源ウソ・ホント」
(ISBN4-06-257316-4 C0240)
を読んだ。
たくさんのデータに基づいているが、
論理の不確かなことが多い。
ときには、論証されてない仮説の上に、
論理を構築している。
内容より、危ういところが
たくさん見受けられ気になった。
読者が、この本を読んで、書かれた内容を
ホントと信じているとすると、危ないことである。
ジャーナリストは、もっと論理的であるべきだ。
彼らこそ、常識にとらわれず、
証拠やデータをもとに、
もっともだと思われる考えをするべきだろう。
科学ジャーナリストの質を向上してほしい。
もちろんこの著者は、
その他のデータを基にしないジャーナリストよりは
証拠をたくさん示している点では充実しているが。
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13(164) スノーボールアース: 2004.05.07

ガブリエル・ウォーカー著「スノーボールアース」
(ISBN4-15-208550-9 C0044)
を読んだ。
この本はカンブリア紀の前に起こった
全地球凍結の理論が認知されるまでの
過程を描いたノンフィクションである。
全地球凍結の理論は、
一人の個性的な人間によって作られていく。
そんな理論を著者自身が
世界各地に地質学者たちと赴きながら
体験して書いたものである。
もちろん反対論者の取材もしている。
非常に面白い本であった。
主人公ともいうべきポール・ホフマンとは、
カナダで一度案内をしてもらった。
また、カナダの地質調査所いた時代だ。
彼に対して、巨漢でマラソンランナーで、
タフであるという印象をもった。
しかし、それは断片に過ぎない。
この本から得たポール・ホフマンは
違った印象であった。
この理論がなかなか面白いものである。
斉一説を否定しているような面もある。
この件については、私も今後
充分考えていきたいテーマでもある。
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4月 
12(163) 川を知る事典:2004.04.08

鈴木理生著「川を知る事典」
(ISBN4-534-03656-6 C0025)
を読んだ。
川の由来や地誌についていろいろ書かれていたが、
私が知りたいことは、
あまり書かれていなかった。
由来を書くのはいいのだが、
論旨がはっきりせずに。
言いたいことがよくわからなかった。
少し欲求不満になってきた。
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11(162) リサイクル:2004.04.07

安井至著「リサイクル」
(ISBN4−535-04826-6 C3340)
を読んだ。
シリーズ「地球と人間の環境を考える」
の一冊である。
個別の情報はいろいろ書かれてある。
最新情報にいたる方法も示されている。
しかし、なぜか一般論がない。
最終的にたどり着いた結論として
「トータルリスクミニマム思想に基づく
持続型消費の実現」
というものであった。
これを述べたいのであれば、
もっとその点をわかりやすく説明して欲しかった。
論点がぼやけて、主張がよくわからない本であった。
シリーズの「温暖化」が良すぎたせいかもしれない。
それとついつい比べてしまう。
環境問題は専門家がいない。
いろんな分野の専門家が環境問題をテーマにして
研究してきている。
そんな学際的な分野であるのなら、
最低限の約束事として、
誰にでもわかる書き方をすべきではないだろうか。
そんな書き方は市民に理解できるものとなるはずだ。
環境問題は、最終的に市民の日常生活や行政に
反映されなければ意味がない。
だったらなおさら多くの人わかる書き方を望む。
それがすごく残念であった。
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