読書日記
(2003年7月〜9月)

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目次 

9月 

56(135) 寝ながら学べる構造主義: 2003.10.05
55(134) 科学の考え方・学び方: 2003.10.05
54(133) 活火山富士山: 2003.10.05
53(132) 豊かさとは何か: 2003.09.02

8月 
52(131) アリになったカメラマン: 2003.08.31
51(130) ユニバーサル・デザイン: 2003.08.30
50(129) 火山とクレーターを旅する: 2003.08.30
49(128) 折り紙飛行機進化論: 2003.08.30
48(127) 大江戸生活事情: 2003.08.13
47(126) 文学部唯野教授: 2003.08.13
46(125) 図学雑学 複雑系: 2003.08.13
45(124) 仮説実験授業のABC: 2003.08.11

7月 
44(123) 単位がわかると物理がわかる: 2003.07.10


9月 

56(135) 寝ながら学べる構造主義: 2003.10.05

内田樹著「寝ながら学べる構造主義」
(ISBN4-16-660251-9 C0295)
を読んだ。
気軽に読めるようなタイトルだが、
じつは、独自の姿勢のものに書かれている。
確かに一般向けに書かれている。
しかし、構造主義の本質を
いかに、平易に伝えるかにに力が裂かれている。
なかなかいい本であった。
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55(134) 科学の考え方・学び方: 2003.10.05

池内了著「科学の考え方・学び方」
(ISBN4-00-500272-2 C0240)
を読んだ。
池内氏が一気に書き上げた書である。
内容はそれなりに面白いものであった。
一気に書き上げたため、一気に読むには読みやすいが、
やはり引用や素材が、粗雑な感じがした。
自分の経験や、物語なら
このような書き方もいいのだが、
子供への科学への誘いの書だから、
もう少し丁寧に書いてほしかった。
その点が少し残念であった。
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54(133) 活火山富士山: 2003.10.05

読売新聞社特別取材班+小山真人ほか「活火山富士山」
(ISBN4-12-150096-2 C1244)
を読んだ。
富士山で作られたハザードマップに基づいた
さまざま考察をしている。
全国のハザード地域の取材もしている。
しかし、新聞の連載記事をもとにしているせいか、
寄せ集めた感じがする。
でも、災害、防災を中心にした本は重要である。
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53(132) 豊かさとは何か: 2003.09.02

暉峻淑子著「豊かさとは何か」
(ISBN4-00-430085-1 C0236)
を読んだ。
1989年に書かれた本だが、経済中心主義の異常さを指摘している。
しかし、どうすればいいのか。
国は、地方自治体は、企業、コミュニティ、家庭では、
という各面での解決策、解決例を示して欲しかった。
現状の批判ばかり、そしてヨーロッパのいいところばかりを紹介して、
日本の現状や国民性、歴史を踏まえた打開策を示して欲しかった。
批判ばかりで欲求不満になってしまった。
「生産の増大は、必ずしも豊かさに結びつかず、
かえって社会的にも個人的にもマイナスを与えている」
「社会保障と社会資本の充実こそは、
豊かさにとって、不可欠ものであることが痛感される。
それは人びとに安堵感を与え、平等に向かって道を拓き、
限りない競争から人びとを解放する。
追い立てられる活力ではなく、
ゆとりを持った創造的活力を発揮することが可能になる。」
「私はヨーロッパで「プライバシーのひとつは、
人の身のまわり半径50センチ以内に立ち入らぬこと」
と聞いたのを思い出す」
「アイヌの人々が、
「富を貯める人とは各個人の蔵にモノをためることではなく、
大地を豊饒に、自然を豊かにし、
自然の中に富を貯めることだ」と言ったのは、
きくべき言葉ではないだろうか。
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8月 

52(131) アリになったカメラマン: 2003.08.31

栗林慧著「アリになったカメラマン」
(ISBN4-06-210944-1 C0072)
を読んだ。
栗林氏は昆虫写真家である。
アリの世界を取りたいために、
特殊なカメラを自分で開発してしまった人である。
以前テレビで、栗林氏の世界を紹介していたのを見た。
また、その作品も見ていた。
その人が子供向けに本を書いたのである。
知りたいこと、見たいことがある。
でもそれを実現できる道具がない。
ないものは自分でつくる。
単純な発想だが、なかなかできないことである。
私は、そんなやり方に共感を覚える。
私もそんな世界を築きたいと思っている。
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51(130) ユニバーサル・デザイン: 2003.08.30

川内美彦著「ユニバーサル・デザイン」
(ISBN4-7615-2258-5 C0052)
を走り読みした。
有名なロン・メイスと親しくていたようだ。
アメリカの多くの障害者にかかわる人の取材をしている。
しかし、アメリカは障害に関する先進国かもしれないが、
日本には日本のやり方があるのではないかという気がした。
そんなオリジナリティを感じず、
途中でやめてしまった。
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50(129) 火山とクレーターを旅する: 2003.08.30

白尾元理著「火山とクレーターを旅する」
(ISBN4-8052-0705-1 C3044)
を読んだ。
白尾氏とは面識があるのだが、
彼がこれほど撮影に努力しているをみて、
私も、今自分がやっていること、
しつこくやり続けていれば、
それになりせいから上がられるのではないかと感じた。
そして、それはあるときは人を感動させることにもなると思った。
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49(128) 折り紙飛行機進化論: 2003.08.30

戸田拓夫著「折り紙飛行機進化論」
(ISBN4-14-088076-7 C0276)
を読んだ。
これは、子供が紙飛行機を飛ばしたがっていたので、
違った種類の飛行機を作ってあげるために読んだ。
いろいろなものが出ていたが、
いくつか折ったやはりすぐ飽きてしまった。
こんなものかもしれない。
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48(127) 大江戸生活事情: 2003.08.13

石川英輔著「大江戸生活事情」
(ISBN4-04-263431-7 C0195)
を読んだ。

カバンに入れていて、出かけて時間があるとき読んでいた本だ。
江戸時代に合理精神が理解できる本である。
ネタは、以前のシリーズとほとんど同じである。
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47(126) 文学部唯野教授: 2003.08.13

筒井康隆著「文学部唯野教授」
(ISBN4-00-260097-1 C0393)
を読んだ。

以前読んだのだが、ストーリのほうに興味があり、
批評に関する興味はなかった。
しかし、今回は、文学理論に関することに興味があった。
すると、小説のストーリ展開は、逆に興味がなく、
以前はまったく違うところに興味がでてきた。
すると、同じ作品でもまったく違った読み方ができるようになるのだ。
同じものでも、目的が違うとこれほど、違った印象を持つのかということを
あらためて気づいた。
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46(125) 図学雑学 複雑系: 2003.08.13

今野紀雄著「図学雑学 複雑系」
(ISBN4-8163-2389-9 C0041)
をだいぶ以前に読んだ。

複雑系の概説書である。
依然読んだような気がするが、
ほとんど覚えたいなかった。
だから、概要を復習するためによかった。
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45(124) 仮説実験授業のABC: 2003.08.11

板倉聖宣著「仮説実験授業のABC」
(ISBN4-7735-0127-8 C0037)
をだいぶ以前に読んだ。

板倉氏の講演会の記録を起こしたものである。
そのために本人もいっているが、
論理的でないこともある。
しかし、伝えたいことはなんとなくわかる。
また、仮説実験授業の骨子のようなものが伝わる。
しかし、私に、この方法論は利用できるが、
乗っかることができない。
これは、以前にも感じていたことだ。
しかし、方法論、あるいは姿勢は
参考になるところがある。
したがって、今後も板倉氏の著書は
読んでいくつもりである。
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7月 
44(123) 単位がわかると物理がわかる: 2003.07.10

和田純夫・大上雅史・根本和昭著
「単位がわかると物理がわかる」
(ISBN4-86064-013-6 C0042)
を読んだ。

面白かった。
単位について知らないことがいろいろわかった。
そして、その究極として、自然に対する
人類の智恵の及び方がわかったような気がする。
そして、まだ、私たちはわからないことが
いろいろあることも知らされた。
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